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原発安全革命(文春新書)
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  • カテゴリ:一般
  • 発売日:2014/08/08
  • 販売開始日:2014/08/08
  • 出版社: 文藝春秋
  • レーベル: 文春新書
  • ISBN:978-4-16-660806-5
一般書

電子書籍

原発安全革命

著者 古川和男

原発の安全性には疑問符がつきまとう。とはいえ、すぐに原発をやめるわけにはいかない。現代社会にエネルギーは不可欠で、今の技術レベルの太陽光や風力発電では、とても原発に代替で...

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原発安全革命

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商品説明

原発の安全性には疑問符がつきまとう。とはいえ、すぐに原発をやめるわけにはいかない。現代社会にエネルギーは不可欠で、今の技術レベルの太陽光や風力発電では、とても原発に代替できないからだ。が、このジレンマは解決できると著者は言う。燃料形態を液体に代え、ウランを燃料とすることをやめ、炉を小型化することで、原発は格段に安全になるのだ、と。この方式は今、世界のエネルギー関係者に「福音の原発」として注目されている。

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みんなのレビュー8件

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評価内訳

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紙の本

この本を読んで,トリウム熔融塩炉についてもっと議論を

2011/08/04 10:19

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Kana - この投稿者のレビュー一覧を見る

この本のタイトルだけみると,従来のウランによる原発を改良するだけのようにもみえるが,内容はそれとはまったくことなるトリウム熔融塩炉についての本だ. 従来の原発とはまったくちがって安全であり,核兵器への転用が困難かつプルトニウムの処理にもつかえるという. 著者の主張がただしいかどうか検証が必要だが,トリウム熔融塩炉に関する本はほかに 1 冊しかないようであり,検証のための情報もかぎられている. 福島などとおなじ「原発」ということばがつかわれるからといって,ふたをしてしまうと,道をあやまることになるかもしれない. もっと議論のまないたにのせるべきだろう.

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2011/05/24 00:47

投稿元:ブクログ

このような時期にこのような書を世に問うのは科学者・技術者としての良心なのか?意地なのか?
読めるとこだけ読んでみようと思う。

2011/05/23 03:04

投稿元:ブクログ

帯にはこう書かれている。

「全く発想の違う「液体」「トリウム」「小型」
この原発なら福島もチェルノブイリも起きなかった!

福島やチェルノブイリで起きたような事故を、
原理的に起こさない原発がある、というのだ。
その原理の要点は、燃料形態を固体から液体に代え、
燃料をウランからトリウムに代え、炉を小型化するということ。」


ここには固形燃料としてウランを使うのではなく、
熔融塩炉にトリウムを溶かし
液体として扱うという原子炉が紹介されている。

しかもこの原子炉を使えばプルトニウムを初めとする放射性廃棄物を
焼却処理(安定した物質にする)事が可能だという。

この話しは今後の原子力政策を考えるうえで無視できない。

途方に暮れている今だからこそ、
福島の事故が終息する不断の努力をしている今だからこそ
ここにこういうものがあるぞと声をあげたい。

これは決して新しい技術ではない。
その最初の実験炉は既に1967年に稼働している。

100年前の開発された電気自動車が蘇った現代に
もう一つ、過去に捨て去られた技術が復活してもいいのではないか。

10万年後の生命に迷惑をかけないために
100年先に繋がるエネルギーを考えるために、
トリウム熔融塩炉があることに期待したい。

なお、潜伊3001亀天号のエンジンがトリウム溶融塩型原子炉を動力源としていることにも驚きたい。

2014/04/30 22:15

投稿元:ブクログ

原発を賛成か反対かなどと二択思考で不毛な議論をしている人たちに読ませたい。技術の問題は技術で解決する。それが本当の日本の姿。トリウム研究したい!

2011/05/30 01:41

投稿元:ブクログ

宇宙そして地球も核反応システムである。核は自然そのものであり人為的なものとして遠ざけるのは誤りであるという著者の問いは、人が常識だと思っていることが真実とは異なることが多いという事実を思い起こさせる。良識あると思われる人々の語ることは、その時点の空気にマッチしているというのにすぎず、正しいわけではない。
あとがきで紹介されている西堀栄三郎氏の「技士道」の十五ヶ条は重要。

2011/10/16 14:44

投稿元:ブクログ

評論家の三宅氏が紹介していたので読んでみた
今までの原子力政策の意図はよくわかったし
別の発電方式も理論的に有用であることも知った
ただ原発後の日本ではこういった前向きな手法はとられにくいだろう
中国とかに先を越されてしまうだろう 
最近すばらしい技術の報道がなされるたびに
別の国に先を越されてしまうのではないかと思ってしまうのは
私だけだろうか
理論を発展させる夢を大切にする人を応援したいがなんとか
良い方法はないものだろうか

2011/11/24 23:12

投稿元:ブクログ

 十年前の『原発革命』の新版。トリウム熔融塩炉のススメ。ウランの次に重い天然の元素トリウムを,熔融塩という液体の形で燃料として用いる原子炉。著者によると,安全で小型にでき,兵器への転用も困難。
 トリウムを含む液体の熔融塩を,黒煙を減速材とする炉心で核分裂させる。熱をもった熔融塩は炉心から配管を通って熱交換器に向い,二次冷却材と熱交換。二次冷却材が次の熱交換器で水を蒸気にしてタービンをまわす。熔融塩が炉心と熱交換器の間を循環。
 燃料のトリウム232は核分裂性ではないが,中性子を吸収したウラン233が核分裂する。低濃縮ウランを燃料とする従来の炉では,運転によってプルトニウムができてしまうが,トリウム炉ではできない。α線を出すプルトニウムは遮蔽が容易で兵器(核爆弾)転用可だが,トリウム炉とは無縁。
 著者はしきりに,原発は核化学反応プラントだから,プラントらしく反応は液体中で起こすのが合理的と主張してるけど,そんなものなのだろうか。固体核燃料だと出力の変動を避けなくては経済的にうまくないが,液体燃料ならその心配はなく,出力可変になるらしい。
 ただ,トリウム232から生じるウラン233には,ウラン232が不可避的に付随して,それが大量のγ線を出すらしい。著者はそのためにテロリストに盗難されにくい,とか核兵器にしようとしても被曝して無理とか,むしろメリットとしている。遠隔操作で安全とも。
 これには異論もあるようで,短寿命の核分裂生成物が出す放射線が大量なので,それをいかにして閉じ込めるかというのが難題らしい。いくら炉心を常圧にできるといっても,やはり安全に運転する技術を確立するのは難しそう…。
 異論は例えば→Togetter - 「へぼ担当氏によるクローズアップ現代「トリウム最前線」感想」 http://htn.to/8Ck4tK

2014/03/29 14:35

投稿元:ブクログ

放射線の基礎知識は持っているつもりだったけど、この本は結構難しかった。著者は古川和男さんという方。京大理学部卒で、東北大の金属材料研究所でも働いていたことがあるらしい。ネットで調べると、2011年の12月14日に死去されたらしい(84歳)。本書は3.11のあとに加筆修正されたものだから、おそらくは東日本大震災がきっかけで起こった原発事故に対し、義憤真に駆られて本書を修正し、そしてすぐに亡くなられたということだろう。ご冥福をお祈りする。

原子力活用については、不幸な事実だが原子爆弾としての利用されたのが出発点だ。広島と長崎に原爆が落とされた1945年。太平洋戦争が終結し、世界は冷戦に入る。その中で原子力は空母や潜水艦の推進力としてさかんに活用された。特に原子力潜水艦は、一度出港すると何か月も海に潜ったまま活動ができる。実際に、原子力燃料が原潜に搭載されると、海に潜んだ隠密行動を行う潜水艦の推進力としては最適だということだ。

さて、著者の古川さんは3.11の東日本大震災、それに伴う福島第一原発の事故を受けて、政府と東電の対応を大いに非難している。福島第一原発は事故を起こして当然のような原発であり、事故は起こるべくして起こったのだという。でも、安全な原発などあるのだろうか。YES。それが液体原子力燃料を使用するトリウム原発だという。トリウム原発は次の3点が画期的らしい。

1.固体核燃料ではなく液体核燃料を用いる
2.核燃料としてウランではなくトリウムを用いる
3.原発自体を小型化する。

トリウムを用いると、強力な放射性物質であるプルトニウムが生成しないという。放射性廃棄物の処理方法も確立していないウラン235を原料とする現在の方法は明らかに不備であって、トリウムが最適だというのだ。なるほど、その点は納得できるような気がする

液体燃料を用いるとなぜいいのかが、ボクにはいまひとつピンとこなかったが、液体燃料だと冷却方式に熱交換器を使用できるため、安全性が高まるということだろうか。

トリウム原発なんて聞いたことないし、どのくらいメリットがありそうなのかボクには判断できないが、原発は色々な利権が絡んでそうだし、もしかしたらこれからのエネルギー事情を書き換えるくらいの技術なのかもしれない。世の中には、コツコツと研究されている方がいるんだなと、改めておもった。

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