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イスラーム国の衝撃(文春新書)
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  • カテゴリ:一般
  • 発売日:2015/01/28
  • 販売開始日:2015/01/28
  • 出版社: 文藝春秋
  • レーベル: 文春新書
  • ISBN:978-4-16-661013-6
一般書

電子書籍

イスラーム国の衝撃

著者 池内恵

謎の「国家」の正体に迫るイスラーム国はなぜ不気味なのか? どこが新しいのか? 組織原理、根本思想、資金源、メディア戦略から、その実態を明らかにする。

イスラーム国の衝撃

800(税込)

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みんなのレビュー106件

みんなの評価4.1

評価内訳

電子書籍

衝撃

2015/05/03 06:50

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:RN205 - この投稿者のレビュー一覧を見る

アルカイーダ以降の歴史的変遷を簡潔かつ要点を捉えた形で総括されている点が非常に秀逸。
テレビを中心としたマスメディアでは、その極端に狂信的な姿勢が強調され過ぎているイスラーム国について、解釈に極端な面は見られるものの、根本にある思想自体はイスラームの標準的教えを逸脱するものではないとの著者の指摘は衝撃。
イスラームに関心を持つ読者にとって必読の一冊。

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電子書籍

自分の知らないことに出会う。

2015/08/31 17:36

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:くろねこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

ニュースでイスラーム国のことが流れているけれど、ぼんやりとしていて実態がつかめずにいました。一度で全部は理解できませんので、何度か読んでみます。

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2015/02/15 13:09

投稿元:ブクログ

それまでは、ふむふむと読み進んで来たが、最後の8章はノートをとって読んだ。
世界史の知識が致命的に欠けているのを実感する。ましてや中東の歴史やアフリカの歴史なんて真っ白だ。
高校の教科書でも読んでみるべきか。

2015/02/01 17:16

投稿元:ブクログ

著者の池内恵氏はイスラームの政治思想史、そして国際政治を専門とする研究者であり、本書も政治思想史的なアプローチと国際比較政治学的アプローチの両面から「イスラーム国」(ISIS)誕生の衝撃について、一般向けに解説したものとなっている。

なぜ、かの組織が「イスラーム国」を名乗っているのか、従前の国際的なテロ組織とどう違うのか、グローバル・ジハードはどのような教義や組織によっておこなわれているのか、などについて非常に丁寧にわかりやすく書かれていると感じた。また中東情勢の歴史についても第8章に非常に簡潔にまとめられており、バラバラに認識していた点が線になって繋がっていくように感じた(こちらの不勉強でそれがさらに面となり、立体化されるまでには時間がかかりそうだが……)。

本書を読んでいる最中に後藤健二さん殺害の報が入った。大変、残念なことであるが、彼らがなぜあのような残酷な処刑動画を流すのかについても第7章「思想とシンボルーメディア戦略」において詳述されている。

2015/11/30 20:24

投稿元:ブクログ

73年生まれの東大准教授による著作。リアルタイムで進行しているシリア・イラクでのISISの勢力拡大を、イスラム教の教義や、中東各国・欧州各地の近年の政治イベントと照らし合わせながらひもといている。参考になる記述が多数あり、片っ端からキンドル本でハイライトした。

2015/02/15 22:50

投稿元:ブクログ

第一人者によるイスラム国の解説本。

これは、アル・カーイダを本店としたテロのフランチャイズ化だという。もともとイスラム国も2004-6年には「イラクのアル・カーイダ」を名乗っていたが、新たな家元になった。さらに、今度はイスラム国への忠誠を誓ってイスラム国の暖簾分けを希望する勢力も現れている。

ボストンマラソンテロのようなローン・ウルフ型のテロリストが先進国の若者に現れる一方、「アラブの春」以降の中東やイスラム諸国の政府の弱体化、紛争の激化によって「統治されない空間」ができた。イラクとシリアの国境をまたいだ空間はその最たるもので,そこに世界各地からジハード戦士が集結した。特に、アラブの春によって自由で穏健な政権交代が期待されたが、エジプトであからさまに武力による排斥が起こったのをみて、イスラム過激派が勢いづいた。アサド政権もいまや、一族の生き延びを再優先の目標とした民兵集団の一つと見做すべき。

・バグダーディーというのが指導者だが、このバグダーディーは2006年から3人目になる。この名前はバグダッドの、つまり、イラン人である、ということを言いたいだけなので、イスラム国の指導者は代々この名前を使っている。2006からアブドラ・バグダーディー、同じく2006にアブー・オマル・アル・バグダーディー、2010からはアブー・バクル・アル・バグダーディー。

2016/07/26 23:50

投稿元:ブクログ

いゃぁ、難しい。いろんなことが複雑に絡み合って今があり、ISILを生み出したことはわかった。しかし、結びにも書いてあった通り、ISILは根絶することはできない。世界はこれから彼らとどのように共生していくんだろうか。
しかし、知りたいのはISILはどうしたいんだろうか?ほっといてくれ、なのか世界征服なのか?後者であれば抗戦すべきだし、前者であれば本当にほっといた方がいいんじゃ無い?とはいえ、ここまでグローバル化している世界で、全く付き合いを断つことは困難だろうね。
理解できないことを理解することをこれからの世界はできるんだろうか?
疑問しか思いつかない…

そして、結局のところISILの正体は書かれていなかった。コアとなる物事かわ無いのだろうね。

2015/02/14 11:34

投稿元:ブクログ

イスラム政治思想史と国際政治学の二点からイスラム国を分析する。イスラム国をもたらしたのはジハード主義の拡大がもたらしたグローバルジハードの運動と、アラブの春で中央政府による地方統治の弛緩にあるとする。イスラム国はカリフ制の復活を主張し、既存の近代国家に挑戦し、一定の領域を支配していることが新しい。アル・カーイダのような国際テロ組織としての性質と、領域支配を行うタリバンのような土着勢力としての性質の両方を兼ね備える。動画の編集は計算されており、米人処刑動画の公開には米国を戦争に巻き込んで大義を得るのと同時に軍事介入を控えさせる狙いがある。
アル・カーイダがどのような道を辿ったか、ザルカーウィーの二十年計画、アルブの春でのシリアやリビアの内戦について、イラクでのスンニ派、シーア派、クルド人の抗争があり、イスラム国にフセイン政権残党が合流したこと、イスラム国の外国人戦闘員について、などなどとても知りたくて気になるところをおさえていて、イスラム国について知るのに必読の入門書と思う。

2015/03/24 18:25

投稿元:ブクログ

イスラーム国について。近年になってイスラム原理主義の危険について国際社会が叫んでいる。原理主義の様々な変遷とイスラーム国に至るまでの流れがわかりやすく書かれている。イスラムの教義の解説も添えて、未来的に原理主義集団が何を目標としているのか、大づかみであるが理解することができる。

2015/01/31 20:21

投稿元:ブクログ

昨今ニュースに取り上げられるテロ集団について、背景も含めて理解したいと考えて購入。
Kindle版があったことを書籍版購入後に知った。

「アラブの春」といった中東で起きた歴史的事件とイスラム国の関連、アル=カイーダやタリバンなどの過去のテロとの関係、比較等をデータを用いて客観的に丁寧に解説している。

ニュースでの中東情勢を一層理解する助けになると思った。

2015/05/22 14:18

投稿元:ブクログ

新年早々の諸々の「事件」において様々な情報・憶測が流れる中、「今そこにある」問題の核心を分かりやすくかつ含蓄深く整理された本書。このタイミングで世に出たことが不幸中の幸いであったと思いたい。「イスラーム国」成立過程を読むにつれどうにも「近代の超克」「八紘一宇」「大東亜共栄圏」の文字が頭にちらついてくるようであり、日本の歩んだ「近代」をも反照してきますが、以下の文章が著者の単純でありながらも重要なスタンスであろうと思われます。
「価値観の内側と外側で同じ現象が異なってみえてくる、ということに留意が必要なのである。だからと言って、そのような価値観が正しい、優越していると認めなければならない、尊重しなければならない、ということではなく、価値観の構造の実態の把握した上で批判をしなければ、問題解決にはつながらないということである」
あとがきにて「アフターフォロー」として著者ブログで情報を常にアップデートする旨も宣言されており、中東情勢のみならず「溶け出している」世界情勢のを知るための2015年必携書ではないでしょうか。

2015/02/22 23:12

投稿元:ブクログ

元々国際情勢を知るのは好きなんですが、イスラム教各国に関しては知識不足でこれまで敬遠気味でした。で、最近のイスラーム国のニュースに触れる度に、このままではいけないなということで、勉強気分で購入し読んでみました。

本書は読み始めるとイスラム各国の歴史と宗教に関する平易な説明がとても面白く、構造的なものが学べて非常に興味深い一冊でした。読み終えた成果としては、911とアルカイダとフセイン政権とブッシュJrのイラク戦争とアラブの春とISISの関係性を説明できるようになります(笑) ISISの思想的な新しさと構造的な新しさを知ることは、この時代に生きる者として必要な気がします。ぜひ一読を。

また、残念だったのは、Facebookを中心としたインターネットというツールがアラブの春を裏で支えたのは事実で、たしかにあの瞬間は成功だったけど、今はその手法でISISが台頭してしまっていること。政治的に運用するわけにもいかないし、とても難しい問題だけど……(2015.2.15ごろ読了)

2015/02/08 15:25

投稿元:ブクログ

情報が羅列されているだけで、そこから一つに整理されていかない部分はやや読みにくかった。

昨年から幾つかイスラムの本に触れてきたが、「イスラム国の○○」というタイトルが新書コーナーでも一際目立っている今、読む本と読まない本を選ばないとなあ、という感じがする。

アルカイダを始点としたアラブ情勢について、アルカイダのフランチャイズ化とローン・ウルフの流れは確かに面白かった。
アメリカのあの映像は、イスラムの人にも確かな影響を与えている。その中で、原典回帰を望む人々の、一つの拠り所ではあるんだろう。

イスラム国によるメディア戦略は、日本をも巻き込もうと大きな口を開けている。
私たちにも「他人事」でなくなった今、だがまずは宗教観と地域変遷から見ていくべきだと思う。内容は濃いのだけど、最初に読む本ではないように感じた。

2015/01/29 23:31

投稿元:ブクログ

アウトラインを知るために購読。目の前の現実で起こっていることを理解、解釈し、自らの思考を客観視・コントロールするにあたって、6章以降だけでも目を通すと良いと思った。

著者は、今日現在、日本に於いて「知的中立的」と受け止められるであろう「一般的な」解釈に対しても、一定の懸念を抱いており、そのことに私たちは耳を傾ける必要がある。
イメージだけで恐怖心を抱いたり、表面的な分析を行うことは極めて危険。それこそ、さらなる混乱の元となる。冷静で大きな視野を持って事態を把握・理解しようとする態度が何より求められているのだろうと思う。

ただ、そもそものイスラム教の概念、イスラム教とが見ている景色については、この本の内容が不足という意味ではなく、勉強不足という意味で、やっぱりまだわかりにくい。(そもそも、キリスト教も仏教もわかっていないが)
無意識に八百万の神を感じ、「お天道様が見ている」ことが自己統制の軸となっている自分にとっては、特定の「神」や指導者に正統性を求め、忠誠を誓う感覚が掴みにくいのだろうと思う。この点については、引き続き勉強が必要。

2015/03/30 23:52

投稿元:ブクログ

イスラーム国関連の記事をCARで扱ったりすることもあるし、現状把握のためにも読んでおこうと手にとった本。
911以降のアルカーイダ⇒グローバル・ジハードの思想/主義の変遷+アラブの春で生まれた政治的空白 ⇒ イスラーム国的な領域支配

アラブの春の評価には四半世紀はかかる、というのはなるほど・・・。

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