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断片的なものの社会学
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  • カテゴリ:一般
  • 発売日:2016/04/22
  • 販売開始日:2016/04/22
  • 出版社: 朝日出版社
  • ISBN:978-4-255-00851-6

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一般書

電子書籍

断片的なものの社会学

著者 岸 政彦

★紀伊國屋じんぶん大賞2016受賞! ------------------------------一生に一度はこういう本を書いてみたいと感じるような書でした。――星野智幸...

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断片的なものの社会学

1,483 (税込)

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商品説明

★紀伊國屋じんぶん大賞2016受賞!
------------------------------

一生に一度はこういう本を書いてみたいと感じるような書でした。――星野智幸さん

この本は、奇妙な「外部」に読者を連れていく。
大冒険ではない。奇妙に断片的なシーンの集まりとしての社会。一瞬きらめく違和感。
それらを映画的につないでいく著者の編集技術には、ズルさを感じもする。美しすぎる。 ――千葉雅也さん

これはまず第一に、無類に面白い書物である。(…)
語る人たちに、共感ではなく理解をベースにひたすら寄り添おうとするスタンスは、
著者が本物の「社会学者」であることを端的に伝えている。─―佐々木敦さん(北海道新聞)

読み進めてすぐに、作者の物事と出来事の捉え方に、すっかり魅せられた。――唯川恵さん(読売新聞)

社会は、断片が断片のまま尊重されるほど複雑でうつくしい輝きを放つと
教わった。─―平松洋子さん(東京人)

------------------------
「この本は何も教えてはくれない。
ただ深く豊かに惑うだけだ。
そしてずっと、黙ってそばにいてくれる。
小石や犬のように。
私はこの本を必要としている」――星野智幸さん
------------------------
どんな人でもいろいろな「語り」をその内側に持っていて、その平凡さや普通さ、その「何事もなさ」に触れるだけで、胸をかきむしられるような気持ちになる。
梅田の繁華街ですれちがう厖大な数の人びとが、それぞれに「何事もない、普通の」物語を生きている。

小石も、ブログも、犬の死も、すぐに私の解釈や理解をすり抜けてしまう。それらはただそこにある。[…]
社会学者としては失格かもしれないが、いつかそうした「分析できないもの」ばかりを集めた本を書きたいと思っていた。(本文より)

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みんなのレビュー65件

みんなの評価4.3

評価内訳

紙の本

残しておくこと

2016/07/06 06:30

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:こけさん - この投稿者のレビュー一覧を見る

ネットの中の無数にある断片的な言葉に、光を当てる筆者の行為はとてつもなく崇高なように思われた。すばらしい言葉だけが文学的なものではなく、読む人の態度がどんなものにも昇華させうるのだと思うと、どんなくだらない、つまらない断片的な記述もこころしてかからないといけないのだと思った。

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2015/06/28 09:10

投稿元:ブクログ

何とも言えない虚無感、だけど少し暖かい。
この本は何も教えてはくれないし、結論めいたことは書かれていない。
人を見る目、ものを見る目の優しさ、孤独感、そしてニヒリズム。
普通に生きている人が、それぞれ普通でない生を生きていること、それが普通であること、そういう世界に生き、かすかにつながっているんだなあと、堂々巡りの思考の中に引きこまれる不思議な本。
  

2016/02/09 20:08

投稿元:ブクログ

何か違う本かと思うほど、「運動」に焦点が。
でもやっぱりつれづれだし、
運動イメージの無い銀色さんがこれだけやってるから
触発される部分もある。楽しそう~。
これだけやって体重3kg体脂肪率3%減か…。

2015/07/07 21:30

投稿元:ブクログ

かなり面白い。
時間的な余裕で湯船にお湯をはれる日しか読書は出来ないけど、ないよりはマシだ。まとめて時間を取れないので、こういう断片的なものはとても良いなー。
色んな人が居る、だけどその全ての話を聞いたり、声に耳を傾けたり、考えたり悩んだりは出来ないけど、こうやって知る事が出来る。色んな人の断片的な会話、地下鉄でヘッドホンをはずしてただ流れてくる会話に意識があるような、そういう本。
そうなのだ、障害者の対義語として健常者があるのではない。そこには健康を当たり前とし障害について考えた事のない人々、というのがあるだけなのだ。
1ヶ月くらいかかってよーやく読了。
凄く楽しく面白い本だった。
世界の本。社会?それは人の話。面白かったー。
何度も読み返したくなる。突き刺さるような現実が、こんなにも優しいなんて。素敵な事を知った。

2016/07/26 20:01

投稿元:ブクログ

路上のギター弾き、夜の仕事、元ヤクザ…。人の語りを聞くということは、ある人生のなかに入っていくということ。社会学者が実際に出会った「解釈できない出来事」をめぐるエッセイ。

図書館の分類が914.6。エッセイ扱いか。

2016/12/01 21:11

投稿元:ブクログ

僕はこの本が好きだ。安心する。

〇以下引用

私の狭い理論や理解から外れるようなもののほうに、ほんとうに印象的な語りやエピソードがある

全体化も一般化もできないような人生の破片に強く惹かれる

それはいつも目の前にあって、いつでも触れることができる

この世界には、無数のだーがーがいる

通りすがりの人と植木鉢について話を交換すること

普通であること

何も特別な価値のない自分というものと、ずっと付き合って行きていかねば

私たちの無意味な人生が、自分にはまったく知りえないどこか遠い、高いところで、誰かにとって意味があるにかもしれないのだ

それは完全な論理ではないが、それが不完全であることを理解した上で、それでもやはりじぶんの意見を表明する

社会がそれを聞き届けてくれるかどうかはわからない。しかし、社会にむけてコトバを発信し続ける

自分が感じることがほんとうに正しいかどうか確信のないまま、それでも働きかけて行く。そして、たまに、海のむこうから、、、

2015/06/23 22:48

投稿元:ブクログ

2015年57冊目。

意味を見出すこともなく、ただただ印象に残っているシーンが人生には多くある。
著者はそんな「断片」を愛する人で、そんな断片が静かに散りばめられた本。
分析なきところに価値がないのであれば、この世界の出来事の豊かさは失われると思う。
「意味の前」に、物語は確かにある。
普通の人たちの中に、ありふれた日常の中に、見えなくとも確かに起きている世界中の人々の生活の中に。
そのことに改めて気づかされ、隣の人を、すれ違う見知らぬ人を、今より少し大切にできるようになる、そんな1冊。

2015/08/17 19:35

投稿元:ブクログ

著者の言う,「断片的なもの」が書かれている部分を読むのはおもしろかった。なのに,著者の私観が書かれている部分を読むのは何となくしんどかった。なんというか,センチメンタルすぎて,しんどかった。でもたぶん,そういうこともひっくるめて,この1冊のおもしろさなのかもしれない。

2017/01/29 19:46

投稿元:ブクログ

学問の本というよりは、エッセイです。
社会全体を見れば、現代とは○○であると断ずることができても、一人ひとりはそれぞれの暮らしを持ち、それぞれの考えで行動している。
そしてそれらはどこにもカテゴライズできない。
答えがそこにある社会ほどつまらないものはない。

2015/09/26 19:20

投稿元:ブクログ

エッセイと言っていいのか分からないけれど、とりあえずエッセイ。

今はまだ少ししか分かっていないけど、自分の息苦しさに折り合いがつくかもしれない、そんな気がした。
また時期を見て読み直したい。

2015/11/01 21:33

投稿元:ブクログ

これが社会学!面白いけど、こんなに考えて、考えて、考えなきゃいけないジャンルなんですね。しかも終わりがない。バターになりそう。

ある者への祝いは、別の者への呪いとなる。京極先生も似たようことを書いてました。妖怪学はきっと親戚ですね。

2016/01/06 02:11

投稿元:ブクログ

社会学とタイトルにあるが、筆者も考え中で問題提起にとどまっていることも多い。
手のひらスイッチという章が印象的、

結婚式では結ばれた二人を祝福するが、それは当人たちにとってだけではなく世間一般に幸せという前提があるからである。つまり、好きな異性を結ばれていない人は幸せではないという差別となる。
それを防ぐためには、結婚という習慣をやめるかそれを祝うことをやめるかとなるが、現状人類の感じる幸福はそういった差別の集合である。

2016/06/12 11:41

投稿元:ブクログ

 タイトルに社会学とあるので、お堅い本なのかなぁと思っていたが、いい意味で裏切られた。
 私たちの生きている、今の社会でであったことをそのまま記すというか、生々しい今の断片がこの本には記されている。
 社会学とタイトルになければ、文芸作品だと思うだろう。
 面白かった。

2015/06/27 19:37

投稿元:ブクログ

とても良い。この感じ覚えがあるなあとつらつら考えていたけど思いつかずに数日。
さっき焼きそばを作ってる時に不意に思い当たった。ポール・オースターです。ポール・オースターが社会学者のフリをした新作で通りそう。

2017/04/11 20:00

投稿元:ブクログ

必要以上の意味付けをせず、フェアな立場でとりあえずそのまま置かれたような、そして私自身の心の中にもとりあえず判断を下さずにそのまま置いておきたいような、そんなことごと。
これを読んだことで得られた視点が、これからの人生のいろんなタイミングで生きてくる気がする。
人間は断片的ながらくたたちで出来ていて、模倣の寄せ集めで、人生はかけがえのない大切なものなんかじゃないからこそ何かに掛けられる、とか。

普通に身の回りで起こっているありふれたこと、それぞれの生活史。
社会学って、生活の中に当たり前に存在する内容なんだな。
具体的なエピソードが多くてわかりやすく、社会学が身近に思えた。

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