- 販売開始日: 2011/07/15
- 出版社: 河出書房新社
- ISBN:978-4-309-24552-2
放射能汚染の現実を超えて
著者 小出裕章
放射能汚染の中で生きるとはどういうことか?長年にわたって原子炉実験所の現場にいながら、原発の危険を訴え、反原発を主張してきた京都大学原子炉実験所助教の著者が、かつて旧ソ連...
放射能汚染の現実を超えて
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商品説明
放射能汚染の中で生きるとはどういうことか?長年にわたって原子炉実験所の現場にいながら、原発の危険を訴え、反原発を主張してきた京都大学原子炉実験所助教の著者が、かつて旧ソ連チェルノブイリ事故後、人々が放射能にどう立ち向かうか、放射能汚染にさらされた食糧や健康被害について、科学的に数字を上げながら綴っていた!
野菜、牛乳、母乳、玄米など、すでにチェルノブイリ後から放射能汚染の数字は出ていた。食糧汚染や健康被害をどう受け止め、どう生きていくか。今こそ読むべき、原発を考える最適な1冊!
目次
- 序 人命の尊厳と反原発運動
- 人類は自ら蒔いた種で、遠からず絶滅する/人類が滅亡しても、地球は新たな生命を育む/反原発の根拠/生き方の中にこそ生命の尊厳はある
- I チェルノブイリの死の灰はどこに行ったのか
- チェルノブイリ原発の大事故/野菜が汚染された/母乳にまで放射能が/今も続く食品汚染/放出された死の灰/ヨーロッパ・ソ連の汚染の深刻さ/チェルノブイリ周辺の汚染の恐怖/もし九州で事故が起こったら/100万~200万の人がガンに/子供たちに集中する犠牲/有機農業に集中する汚染/工業化で潰されてきた農業/エネルギー浪費社会の末路/人間差別の上にしか成り立たない原発/汚染食品とどう向き合うのか/第三世界の現実/私たち自身が加害者に
- II 弱い人たちを踏台にした「幸せ」
- 放射能で汚れた食べ物/日本が拒否しても汚染は消えない/過酷な現実といわれなき差別/私たち自身が加害者になっている/子供たちの澄んだ瞳
- III 放射能汚染の現実を超えて
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放射能汚染の現実を超えて
2012/07/19 10:44
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:yasushi - この投稿者のレビュー一覧を見る
初版本は、チェルノブイリ原発事故後の日本列島への影響を調べて、特に農産物、米などの放射能の汚染の実態を克明に調べ、食物連鎖や生物学的影響を訴え、また原子力の人類的危険性を訴えた名著である。福島原発事故後には、中古本にはベラボーな価格がついていたが、再発行され、放射能の危険性の理解には役立つ。しかし、福島原発事故はチェルノブイリ事故の日本への影響とは桁違いであり、むしろ、汚染食物を発展途上国への押しつけを止め、原発電力の恩恵を受けた大人は汚染を受け入れるべき、将来ある子供らを放射能から守るべきという、小出助教の人間性を感じる内容の本でもある。