QED ~ventus~ 鎌倉の闇
著者 高田崇史
「神は三種類に分類される。まず第一が、大自然。次は祖霊。最後は、時の朝廷に対して戦い、恨みを呑んで亡くなっていった人々」。銭洗弁天、鶴岡八幡宮、御霊神社……鎌倉をそぞろ歩...
QED ~ventus~ 鎌倉の闇
商品説明
「神は三種類に分類される。まず第一が、大自然。次は祖霊。最後は、時の朝廷に対して戦い、恨みを呑んで亡くなっていった人々」。銭洗弁天、鶴岡八幡宮、御霊神社……鎌倉をそぞろ歩く奈々、沙織の棚旗姉妹に、桑原崇が説く、源三代にまつわる謎の答えが、そのとき密室で起こった社長失踪事件をも解き明かす!
目次
- 初夏の夢
- 北鎌倉の地
- 銭洗弁天の水
- 鶴岡八幡宮の火
- 御霊神社の風
- 江の島の空
- 華胥の夢
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魅力あるキャラクター
2022/08/13 17:42
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ルリノツキ - この投稿者のレビュー一覧を見る
沙織ちゃんも準主役として馴染んできましたね
今回は奈々ちゃん沙織ちゃんのよく知った
実家の地元という事で
詳しい地図もつけられていますので
いつか訪れてみたいと読者に思わせる要素がいっぱいあります
謎解きも多数あって読み応えあります
案外行けるかもQED---鎌倉編
2008/04/27 21:50
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ドン・キホーテ - この投稿者のレビュー一覧を見る
QEDシリーズを初めて読んでみた。とくに鎌倉に惹かれた訳である。ストーリーといえば、次の通りである。友人同士が鎌倉を歩く。その中の一人は鎌倉については博覧強記である。友人に聞かれるままに鎌倉の名所を歩きながら歴史や由緒を説明していく。まさに、仲間に加わって案内されながら歩いている気分にさせてくれる。
もちろん、小説仕立てだからガイドブックのように関連する情報がすべて掲載されているわけではない。鎌倉案内の一方で、殺人事件がおき、この友人の一人がその殺人事件を追う。そう、彼の職業はジャーナリストであった。
鎌倉案内があったと思うと、次には殺人事件に場面は移る。交互にこの2つを織り交ぜていく。随分凝った造りだと思う反面、欲張りだとも思う。どっちかにしておけばよいのにと思う。この小説に限って言えば、鎌倉案内は十分に堪能できたのだが、小説の方はその付け足しのような扱いに思えた。
私はこの鎌倉案内はよくできていると思う。鎌倉検定もこの案内を読んでおけばよい点が取れるだろう。小説に絡めて歴史や由緒を説明していくというのは実によいアイデアだと思う。ただし、ガイドブックとは所詮その果たす役割が異なることは当然である。代用品にはならないが、鎌倉の知識、とくに歴史的な逸話などはこれだけ分かれば十分であろう。旅の楽しみ方の定石である。
最初の方に、鎌倉特有の「やぐら」の説明があった。「やぐら」は簡単に言えば、山に穿たれた横穴である。この用途が武器庫として使われていたとの説明であったが、通常は武器庫という解釈はない。これは中世の墳墓という説が有力である。鎌倉には至る所にこの墳墓があるし、まとめて存在するので、名前が付けられているところが多いのである。
この部分が気になったが、後は言うことはない。QEDシリーズは旅行ブームにマッチして案外行けるかも知れないと思った。
鎌倉
2020/02/23 19:21
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:earosmith - この投稿者のレビュー一覧を見る
謎解き自体は六歌仙の方が面白かったのですが、登場人物に情がわいてきました。永井路子「北条政子」を読んで、頼朝と政子の子供たちに衝撃を受けたのですが、こういうことだったのかと思えました。永井路子さんの名前も出てきて何だか嬉しかったです。鎌倉の地図もあり、一緒に鎌倉を歩いてみたくなりました。
恋の春夏秋冬
2007/09/18 01:13
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:空蝉 - この投稿者のレビュー一覧を見る
九段坂の春 北鎌倉の夏 浅草寺の秋 那智瀧の冬 と春夏秋冬に章が分かれており、各章が独立しているようで薄く広く繋がっているオムニバス形式?のシリーズ番外編。
といっても本編を殆ど読んだことがない私にとって、『毒草師』に登場した御名形くらいしか知らないのだが。そんな初読みの私でも十分楽しめる作品だった。すべての章を通じていえるのは恋とその破局とだ。
初恋に始まる「起」の春、鎌倉の南北朝時代を背景にめまぐるしく推理が錯綜し若者達の盛んな会話が熱い「承」の夏、老人の語「件(くだん)」やご本尊の性的な本来のイワクを軸に鎌倉から浅草寺へと話が「転」ずる秋、すべての散らばった箇所が集「結」し恋に始まった物語が一人の女の語りによって終「結」する冬。
各章とも面白く、民俗学ミステリーとしても・・・というか歴史学的にも(あまり日本史に詳しくない私などには)今日意味深く読ませていただけた。難点を言えば、「夏」が弱かったように思う。ここがなくても全体がまとまってしまうくらいに。あとは 普通一般高校生がこんな年号やら人の名前やら出来事やら・・・ましてや本尊の名前やらまで暗記してるか!って突っ込みたくなるくらい。
NHKの放送大学の講師でさえTVの前でカンニングペーパー読みながら放送してんだぞ(笑)これだけのことが言える高校生に会ってみたいものだ・・・
しかし話し運び、読ませるストーリーはさすが。シリーズ化しているだけある。やはり本編を読んでおかなければ!と思うほどには面白かった。
鎌倉の暗闇
2022/03/25 14:32
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
歴史の暗い部分を暴き出す力量は見事のひとこと!
源平合戦後の源氏の運命がなんとも悲痛。
でも、高田氏の書く女性はいつもどうもぎこちない。女性を動かすのが苦手なんだろうか。