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  • 販売開始日: 2011/06/24
  • 出版社: 文藝春秋
  • レーベル: 文春文庫
  • ISBN:978-4-16-715343-4
一般書

甘い関係

著者 田辺聖子

生真面目で好奇心旺盛な雑誌編集者の彩子、ボーイフレンドと長続きしない歌手志望の町子、金儲けが趣味のOL美紀。同居生活を送る3人が、それぞれの恋愛と仕事を通して、人生の面白...

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甘い関係

税込 652 5pt

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商品説明

生真面目で好奇心旺盛な雑誌編集者の彩子、ボーイフレンドと長続きしない歌手志望の町子、金儲けが趣味のOL美紀。同居生活を送る3人が、それぞれの恋愛と仕事を通して、人生の面白さに目覚めていく。軽やかなユーモアをまとって描かれる、恋愛の喜びと哀しみ、自立と結婚、「女の真実」と「男の典型」──人生を謳歌する女たちの姿がさわやかな感動を呼ぶ傑作長篇。昭和42年に執筆されたこの作品には、今と変わらない女性の悩みと喜びが満載です。

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評価内訳

あと味はさわやか!甘いだけじゃありません。

2010/12/15 00:24

5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:きゃべつちょうちょ - この投稿者のレビュー一覧を見る

ストーリーには、
書かれた当時のことを多少思い合わさずには
いられない展開も見られるが、逆に新鮮。
それでも現代に通じるものは多く、
場合によっては時代を先取りしているものを
発見できる。

ルームメイトである三人のヒロイン。
PR誌などを発行するちいさな出版社の編集者、彩子。
セミプロの歌手で喫茶店などで歌う、町子。
しっかり者で貯蓄が趣味のOL、美紀。
彼女たちの、仕事や恋に一生懸命な様子。
彼女たちを取り巻く、男たちのいい加減さ、誠実さ。
彼女たちが住む、大阪という街。

彩子は正義感がつよく、ちょっとおせっかいで情にもろい。
町子はいちばん年下らしく甘え上手の世渡り下手。
美紀は酸いも甘いも噛み分けた余裕を身に着けている。
町子は二十歳で、年相応に描かれているが
二十三歳の彩子にしろ、二十九歳の美紀にしろ、
とても大人だなと感心させられる。
親元を出て自活しているわけだから
当たり前なのかもしれないが。
彼女たちの職業意識だとか、人に対する気遣いだとか。
かなりしっかりしているのだが、
どういうわけだか、いい加減な男たちに振り回されてしまう。

「夜のラーメン」という章では、
三人の暮らすアパートに、町子の恋人の妻が乗り込んでくる。
たまたま部屋にいた彩子が妻の一部始終を聞く羽目になる。
妻は夫と町子のいる場所へ乗り込んで行き、彩子は追いかける。
ここで繰り広げられる修羅場の凄まじさ。
そして結局、妻をアパートに連れて帰る彩子にもおどろくが、
ふたりで帰りつくと、事情を知っている美紀が布団を三組敷いており、
深夜にラーメンをつくってふるまうというシーンがある。
しみじみと三人の女が啜るラーメン。
なんだかほのぼのとしていて奇妙なおかしみがあり、
美紀の調理する様子や【どんぶり三つ】という言葉、
麺を啜る音などに変なリアリティが感じられ、
思わずラーメンが食べたくなってしまうという不思議な場面だ。
そしてこの章では、状況を変えてまたもや美紀が
ラーメンを誰かにつくってあげることになる。

三人のすべてがハッピーエンドというわけではないけれど
読み終えたあとに、気持ちいい心地が残る。
そもそも三人のあれこれをずっと読んでいたら、
形式だけのハッピーエンドは、
この物語にはいらないのだ、と思えてくる。

唯川恵の「肩ごしの恋人」や角田光代の「対岸の彼女」など
が好きな人にお勧めしたい。


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2010/09/19 18:07

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2010/09/22 20:02

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2011/06/23 06:11

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2011/07/28 23:26

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2011/10/17 22:30

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2011/10/31 12:17

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2012/02/11 13:02

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