東京都内の公園を複数舞台にしたところが新鮮。
2020/12/23 22:12
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投稿者:タオミチル - この投稿者のレビュー一覧を見る
しっとりと静かなたたずまいの物語。大学生の圭司は、早世した母親の影響で子供のころから写真を撮りづづけ、テーマは家族。被写体の家族を探す過程で、妻と子を尾行して写真を撮ってほしいと依頼される。本書のタイトルは、妻が出かける場所が都内の公園だから。個人的に公園好きなもので、馴染みの公園がそのままの様子で描かれているのが慕わしい感じ。そして、尾行というややミステリアスな印象を纏って始まった物語は、優しいエンディングに。ちなみに登場する公園は、水元公園、日比谷公園、砧公園、洗足池公園、世田谷公園、和田堀公園、行船公園、井の頭公園の8か所。
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さわやかな本でした。きらきらした初夏が似合いますね。
この作品も、主人公が旭川出身の設定で、あー、あーっていうポイントがたくさんあります。
2009.8.9〜8.13読了
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公園を巡って家族写真を撮るのが趣味のカメラマン志望の大学生男子が、ある日公園で出会った会社員に「私の妻を撮ってくれ」と頼まれる。
…これだけだと会社員がキモい感じですが、ちゃんと理由があります。
それはこの本読んでいただいて納得していただきたい。
人妻と大学生男子の恋愛話かと思いきや、暖かくて切くて優しくて…小路さんらしいお話でした。
みんなそれぞれ色んなことを考えてる。
人を好きになるってことは、相手のために生きたいって考えることなんだってゆう考え方がすごく良いなぁと思いました。
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09/09/06読了 「まだ、僕たちは途中にいる。それは常に歩いていないと、どこかへ向かっていかないと使えない表現だ。」のめり込むように読む。そういう本に出会うことがあるから止められない。
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読み終わってすぐ二回目に突入した。
名言がちらばっていて、それらが自分の中にすとんとおちた。
読者に考えさせる。
だからといって気持ちの悪い終わり方ではないと感じた。
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「人間はさ、きちんと生きるのが最低限の義務なんだよ」
(中略)
「人に迷惑をかけるような奴はそれだけでマイナスなんだ。そこから這い上がってようやくそれで普通にちゃんと生きている人間に追いついたってことなんだ。(略)」
東京バンドワゴンの明るさを求めて読んだのだけれど、それとはだいぶ違うかな。
なので、その点で期待外れではありました。
果たして奥さんはなぜ公園に行くのか、というミステリーのような命題を残しつつ全然ミステリーじゃないのと、なんだか、出てくる人たちがあまりはっきりとせず、少し、そこが好きではなかったなぁ・・・。
【12/5読了・初読・市立図書館】
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「みんなが幸せになる方法を考える。」
ステキな、フォトグラファーの卵とその友達・家族・ひょんなことから知り合った家族を取り囲むこころ温まる公園での出来事。
さらさら読めて、入り込めます。
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このお話も「東京バンドワゴン」のように登場人物みなが良い人。
とても非現実的ではあるけれど、それ故にとても読後感がここち良く、この空気感というか世界観は嫌いじゃない。
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2010年9月5日 読了。
『東京バンドワゴン』シリーズの小路幸也による単発作品。自分が公園好きなので、それも手伝ってか非常に読みやすかった。
キャラクタがことごとく良い人で羨ましい。現実にはこんな都合良く人が配置されるわけはないけれど、それをさらっと書くのが小路なのかな、と。
綺麗事ばかり、という批判はありそうだけど、むしろいかに綺麗事を綺麗に書くか、という点が小路の味なのかなという気もする。こんな友達がいたらいいな、とふんわり笑えるような、安心する小説だと思う。
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『東京バンドワゴン』を読んで以来、小路幸也の本を自然と手に取るようになった。
本作品はタイトルも心惹かれて購入したのであるが、ちょっと期待外れだったかも。
写真家を目指している大学生の主人公、圭司がとある男性から妻を尾行して写真を撮ってほしいと頼まれたことから始まる物語。そこには一言では言い表せない恋や愛と言った感情がからみ合って行くのであるが、いまいち感情移入できなかった。とりわけ自由気ままに登場する富永という圭司のことが好きなのか、その友人のヒロが好きなのか、みんなに幸せになってもらいたいというこの富永という女性が、作中にも出てくる表現なのであるが、いびつな感じで受け入れられなかった。
『東京バンドワゴン』のできが良過ぎたのであろうか・・・公園というシチュエーションが大好きだっただけに残念・・・とはいえ、まとまってはいるのであるが。
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ほんとこの物語は皆、いい人ばかり…それぞれが思いやっていて心が癒される!圭司が3人の女性との関わりを通して成長していくのがうらやましーぞ…ヒロとの友情もいい!映画化されるそうで楽しみ♪
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このお話、かなり好き☆
大学生の心を思い出す感じとか、あらゆる公園が登場するところとか。
ストーリーを包む雰囲気がいいです。
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★2010年100冊目読了『東京公園』小路幸也著 評価B
早く亡くなったカメラマンだった母の影響か、写真家を何となく目指している建築専攻の圭司は、いつも公園で家族の写真を撮っていた。ある日、公園である男性から妻と子どもの公園での行動を見張って、写真を撮って欲しいと依頼される。そして、東京のあちこちの公園へ出掛けるその妻子を撮るうちにいつしか圭司は、、、、、という筋書き。軽い青春ものとして、読みやすい物語ではある。まあ、毒にも薬にもならないというところでしょうか?
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きれいで、本当にきれいすぎるくらいきれいな話で言ってることとか展開とかこんなにいい方向にばっかり進むわけないじゃないって怒鳴りつけたくなるんだけどやっぱりこういう、人の優しさとか愛とかそれこそ自分のためと誰かのためを一緒に抱きしめて大事にするようなあったかい気持ちを信じていたいと思ってしまう。そんな幸せがたくさん降り注げばいい
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たまに文章表現で好きではない言い回しが出てきて読むのに時間がかかった。
2011年6月公開の同名映画の原作。主演の三浦春馬ファンの私としてはどんな話か気になるわけで。
東京にある実名の公園が登場し、公園に現れるある女性をカメラで盗撮することになった主人公。
いわゆる草食男子っぽい主人公は、なにやら爽やかな空気をまとっていて、まず女性に悪い印象を持たれない。さりげなくモテるけど、嫌味じゃない。
公園の女と言葉を交わさず空気で会話するシーンは少しどきどきする。
何気ない、学校行ってバイトして家で鍋して…という学生の日常がとても懐かしく微笑ましかった。
どうやらこの話自体がある洋画の東京版のようなので、元ネタの映画も機会があればチェックしたい。