ZOO 2
著者 乙一
天才・乙一のジャンル分け不能の傑作短編集その2。目が覚めたら、何者かに刺されて血まみれだった資産家の悲喜劇(「血液を探せ!」)、ハイジャックされた機内で安楽死の薬を買うべ...
ZOO 2
商品説明
天才・乙一のジャンル分け不能の傑作短編集その2。目が覚めたら、何者かに刺されて血まみれだった資産家の悲喜劇(「血液を探せ!」)、ハイジャックされた機内で安楽死の薬を買うべきか否か?(「落ちる飛行機の中で」)など、いずれも驚天動地の粒ぞろい6編。文庫版だけのボーナストラックとして、単行本に入っていなかった幻のショートショート「むかし夕日の公園で」を特別収録。
著者紹介
乙一
- 略歴
- 「夏と花火と私の死体」でジャンプ小説・ノンフィクション大賞を受賞しデビュー。
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私の乙一デビュー作
2006/08/14 23:20
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:tami - この投稿者のレビュー一覧を見る
2巻に書評がついていないので、コチラで。
私にとっては、初めての乙一体験でした。
北上次郎が、「何なんだこれは」と言っているのを聞いて以来、ずっと気にはなっていたのに、なぜか読んでいない作家。
そんな、無駄に高まった期待を裏切らないでくれたのが、このZOOです。
乙一氏が、持てる技を試しているかの様なラインナップで、さまざまな作風が楽しめます(1巻が映画的なら、2巻は演劇的なのかも)。
コメディだけど、実はサスペンスな密室劇の「血液を探せ!」
大人向け童話の「冷たい森の白い家」
会話劇(言葉遊び)の「Closet」
独白劇の「神の言葉」
三谷幸喜風の「落ちる飛行機の中で」
これからまた何か始まるんじゃないかと思わせる「むかし夕日の公園で」
あー面白かった。
夏休みの中高生のみなさん。ぜひ読んで、書評を書こう。
大人の人たちも、通勤電車でひとつずつ。
あ、もちろん、一巻もあわせてどうぞ。
文庫版
2015/02/07 21:54
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みうら - この投稿者のレビュー一覧を見る
単行本を持っているにもかかわらず、文庫版も買ってしまった。
何故かと言えば、こちらは単行本未収録の「むかし夕日の公園で」が読めるからだ。
たった4ページの、何かが起きるのかと思わせて特に何も起きずに終わる、ささやかでくだらない話なのだが、
このくだらなさがたまらなく好きで、つい何度も読み返してしまうのである。
お気に入りは飛行機
2013/07/23 22:16
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:リオ - この投稿者のレビュー一覧を見る
全く緊急事態に見えないハイジャック(^O^)
どうでもいいけど登場人物の女性の生きがいが切ない
☆乙一の宝石箱☆
2024/04/22 19:55
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ACE - この投稿者のレビュー一覧を見る
【血液を探せ!】
無痛症となってしまった父親が何者かに刺されて血だらけとなってしまった。そして、現場には遺産を狙う子供等がいて・・・ と、内容はいたって標準的なサスペンスなのですが・・・ ここまでコミカルに作品を仕上げるとは!
侍医のボケっぷりといい、最後までコミカルに仕上げられた、《ライトなホラー?》といった印象でした。
【冷たい森の白い家】
預けられた伯母の家で虐げられ、馬小屋の中に押し込められ、顔が凹む傷を負っても相手にされず・・・ 理不尽な展開の連続で、非常に気分が悪くなる話だ。
そんな主人公が、《馬小屋生活の中での石壁がどことなく人の顔に見えたから》といったような理由で次々と人を殺め、自分の家として壁や天井を死体で築き上げていく・・・ 全てにおいて気分の悪くなる話だった。
(そういう風に仕立てていくのが上手いね!)
【Closet】
ある家族を巡る事件。大きなクローゼットのある部屋で男性が殺されてしまう。そしてその翌朝から、郵便受けに事件を告発する奇妙な手紙が届くようになり・・・
この話は、読者は、途中の場面展開である人物に目が行きそうであるが、読み通したとき、読者の視点を見事に欺いたような作品だった。
【神の言葉】
主人公が幼い頃から何気に習得していた《言葉の力》が、成長するとともに思わぬ方向へと走りだし、軈ては、人々が次々と亡くなってしまう恐ろしい世界に発展してしまう・・・
言葉が引き起こす力は物語ゆえ極端に描かれてはいるが、言葉が何かしらの力を持っていたり、人間が勝手に卑屈な感情を持ってしまう点は、現実でも十分に起こりうる、現実と隣り合わせの作品だと思った。
【落ちる飛行機の中で】
T大に突っ込むためにハイジャックされた機内で繰り広げられる話。
大学に落ち続けた気弱なハイジャック犯、安楽死の薬を売るセールスマン、薬を買うも死ねなかった男性不信の女性等、キャラクターも突拍子のない、不思議な話だった。
【むかし夕日の公園で】
子供の頃に誰もが経験しそうな不思議な出来事を、よりホラーチックにした超短編。
砂場の奥深くで触れた謎の手。もし、作中の「僕」が違う回答をしたら、どうなっていたのだろうか?
☆乙一の宝石箱☆
2024/04/22 19:54
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ACE - この投稿者のレビュー一覧を見る
【血液を探せ!】
無痛症となってしまった父親が何者かに刺されて血だらけとなってしまった。そして、現場には遺産を狙う子供等がいて・・・ と、内容はいたって標準的なサスペンスなのですが・・・ ここまでコミカルに作品を仕上げるとは!
侍医のボケっぷりといい、最後までコミカルに仕上げられた、《ライトなホラー?》といった印象でした。
【冷たい森の白い家】
預けられた伯母の家で虐げられ、馬小屋の中に押し込められ、顔が凹む傷を負っても相手にされず・・・ 理不尽な展開の連続で、非常に気分が悪くなる話だ。
そんな主人公が、《馬小屋生活の中での石壁がどことなく人の顔に見えたから》といったような理由で次々と人を殺め、自分の家として壁や天井を死体で築き上げていく・・・ 全てにおいて気分の悪くなる話だった。
(そういう風に仕立てていくのが上手いね!)
【Closet】
ある家族を巡る事件。大きなクローゼットのある部屋で男性が殺されてしまう。そしてその翌朝から、郵便受けに事件を告発する奇妙な手紙が届くようになり・・・
この話は、読者は、途中の場面展開である人物に目が行きそうであるが、読み通したとき、読者の視点を見事に欺いたような作品だった。
【神の言葉】
主人公が幼い頃から何気に習得していた《言葉の力》が、成長するとともに思わぬ方向へと走りだし、軈ては、人々が次々と亡くなってしまう恐ろしい世界に発展してしまう・・・
言葉が引き起こす力は物語ゆえ極端に描かれてはいるが、言葉が何かしらの力を持っていたり、人間が勝手に卑屈な感情を持ってしまう点は、現実でも十分に起こりうる、現実と隣り合わせの作品だと思った。
【落ちる飛行機の中で】
T大に突っ込むためにハイジャックされた機内で繰り広げられる話。
大学に落ち続けた気弱なハイジャック犯、安楽死の薬を売るセールスマン、薬を買うも死ねなかった男性不信の女性等、キャラクターも突拍子のない、不思議な話だった。
【むかし夕日の公園で】
子供の頃に誰もが経験しそうな不思議な出来事を、よりホラーチックにした超短編。
砂場の奥深くで触れた謎の手。もし、作中の「僕」が違う回答をしたら、どうなっていたのだろうか?
ドキドキする
2015/10/31 22:04
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:けのび - この投稿者のレビュー一覧を見る
Zoo1の続き、というか短編小説集。読みやすいので秋の読書にお勧めできるし、面白い作品が多いからテレビから離れるにはちょうど良いかもしれない。
おもしろかった
2015/09/26 20:43
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぶーにゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
1巻に比べて少し弱い感じでした。それだけ1巻のインパクトが強すぎたのかも。2巻では「神の言葉」が一番良かった。読んだ後いろいろ考えてしまった。
「冷たい森の白い家」は突飛すぎてなんだかなあと思ったけれど後からじわじわと心に浮かび上がってきた。