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  • カテゴリ:一般
  • 販売開始日:2011/06/03
  • 出版社: 新潮社
  • ISBN:978-4-10-459603-4

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著者 伊坂幸太郎 (著)

仙台での凱旋パレード中、突如爆発が起こり、新首相が死亡した。同じ頃、元宅配ドライバーの青柳は、旧友に「大きな謀略に巻き込まれているから逃げろ」と促される。折しも現れた警官...

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ゴールデンスランバー

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商品説明

仙台での凱旋パレード中、突如爆発が起こり、新首相が死亡した。同じ頃、元宅配ドライバーの青柳は、旧友に「大きな謀略に巻き込まれているから逃げろ」と促される。折しも現れた警官は、あっさりと拳銃を発砲した。どうやら、首相暗殺犯の濡れ衣を着せられているようだ。この巨大な陰謀から、果たして逃げ切ることはできるのか?

著者紹介

伊坂幸太郎 (著)

略歴
1971年千葉県生まれ。「オーデュボンの祈り」で第5回新潮ミステリー倶楽部賞を受賞しデビュー。「ゴールデンスランバー」で第5回本屋大賞、第21回山本周五郎賞を受賞。

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みんなの評価4.3

評価内訳

紙の本

権力に翻弄されず闘う男がいて、また、彼を信じて協力する人たちがいる。なかなか心躍る設定ではないか。

2008/03/07 21:47

8人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:yama-a - この投稿者のレビュー一覧を見る

 必ずしも大多数の読者にとってそうではないのかもしれないが、僕がこの本を読んで一番小気味良かったのは、それは主人公が権力と闘う物語であるという点だった。
 これは主人公の青柳という青年が、何が何だか分からないうちに国家によって首相暗殺犯に仕立て上げられてしまう小説である。何の犯罪歴も思想性も持たない一介の青年をなぜ国家が犯罪者に仕立て上げようとしたのかについては説明がなされない。そして、そのことによってこのストーリーは逆に不気味なリアリティを身につけている。また、理由が語られないことによって読者は主人公の青柳と同じ立場に放り込まれ、同じ当惑や孤立感、無力感、恐怖、絶望といったものを共有することになる。このあたりがこの小説の構造的な妙である。
 なにしろ国家権力を敵に回してしまったわけで、これは非常に分が悪い。にも拘わらず、この主人公が真っ向から国家権力にぶつかって1つずつ粉砕して行く──というようなマッチョ系の話であったなら、もちろんそういう大活躍に快哉を叫ぶ読者はいるだろうが、一方でやや嘘っぽくなってしまうのも否めない。この小説の主人公・青柳は決してそういうスーパーヒーローではなく、また馬鹿でもないので正面突破はしない、と言うか、そういうやり方は諦めるのである。しかし、彼にできるギリギリのところで、逃げながらではあっても決して権力に屈することなく渡り合って行く。そして、彼の無実を信じて、あるいは単に権力が嫌いだからというだけの理由で、彼に協力する人間が何人が出てくる。なかなか心躍る設定ではないか。
 この手の小説に欠かせないのは、筋を引っ張って行く力である。話を小出しにし、小さな山場を次々に重ね、「サスペンス」の字義どおりの宙ぶらりんの感じを維持することである。そういうことをさせると、この伊坂幸太郎という人は非常に巧いのである。そして文章もよくこなれているので、読んでいて疲れないし、まるで映画のように情景が浮かんでくる。
 若い世代には求めるべくもないが、我々の世代は『ゴールデンスランバー』というタイトルを見た途端に「ああ、ビートルズの『アビーロード』の最後のメドレーの中の1曲だ」と思い当たる。この曲が何か隠しテーマになっていたり、あるいは通奏低音のような感じなのかな、と思って読み始めたら、小説のかなり初めの部分でこの歌がそのまんま登場してきたので、ちょっと「あらら」という感じはした。せっかく良い題材を持って来たのだから、もう少しひねったあしらい方はなかったのかな、という気もする。ただ、伊坂幸太郎という作家もまたビートルズ解散後に生まれた若い世代に他ならないのであって、思い入れたっぷりに描かれてはいるけれど、所詮僕らの世代(と言っても僕でさえ「遅れてきたビートルズ世代」に過ぎないのだが)の思い入れとは質が違うのだろう。
 まあ、それはそれとして、やっぱり筆の立つ作家である。非常に面白く、かつ、読み応えがあり、そして胸のすく思いがした。
 しかし、それにしても、映画『それでもボクはやってない』を観て、それからこの小説を読んだら、もう何があっても警察なんか信用するもんかという気になる。できればこういう具合に、権力に負けずに生きて行きたいと思う。

by yama-a 賢い言葉のWeb

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紙の本

直球勝負のエンターテイメント大作…この伊坂小説は今年の年間マイベスト3は間違いなし!

2008/06/05 06:12

6人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:佐々木 なおこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

最後の数ページで涙がはらはらと流れた。
それまでもぐっとくる場面は何度かあった、しかし最後の最後で
好きな詩のフレーズ「みえぬものでもあるんだよ」がふいに口から出そうになった。
決してハッピーエンドではないのだけれど、
なんかこう心がしみじみ温かくなる涙だった。

「直球勝負のエンターテイメント大作。冴えわたる伏線、忘れがたい会話、時間を繰る構成力…、すべてのエッセンスを詰め込んだ、伊坂小説の集大成である。」と、著者紹介のところにあったが、読後、大いに納得。
直球勝負に弱い私である。
ズドンときました。

ケネディ暗殺事件をモチーフに、首相暗殺の塗れ衣を着せられたある青年の逃亡ストーリーだ。
とにかく物語のスピードが早い。
あれよあれよと言う間に、主人公の青年・青柳雅春と共に逃亡している気持ちとなる。
訳の分からぬままに犯人に仕立て上げられ、いきなり逃亡生活に突入してしまうのだ。
たまったものではない。
しかし、命までも狙われかねないのだ。逃げるしかない。
「でかい理不尽な力に狙われたら、どこかに身を潜めて、逃げ切るしかないんだよ」学生時代、なにげなく言った彼の友達の言葉が思い出される。

彼の逃亡劇にはさまざまな助けの手が差し伸べられる。
それは両親であったり、元同僚であったり、かつてお世話になった人たちであったり…。はたまた彼を首相暗殺の容疑者と承知の上で、自分の身を危険を顧みず、見ず知らずの人たちが手助けをしてくれたこともあった。
しかし、その手助けの最強のメンバーは彼の学生時代の仲間だろう。
「青春時代だねぇ」を共に過ごした数人の面々だ。どの顔も強烈に浮かんでくる。
今ではそれぞれの生活を営み、接点を結ぼうにも結べないほどの距離にいたかつての仲間たちの絆が、この事件をきっかけにみるみる繋がっていく。
命がけで守ってくれている、そんなかつての仲間たちの力を感じる青柳雅春。日々の生活をこなしながらも彼の力になろうと必死に奮闘する仲間たちの行動の一つひとつが胸に残る。
「やればできるもんだねぇ」と小さな感動を味わう彼の元彼女の言葉には思わずクスリと笑ってしまった。
彼の懐かしい字を見て、思わず目を細めてしまうシーンにも、うん、うん、それよく分かるよ~といたく共感した。

いよいよ追い詰められた彼が逃げ惑うシーンには手に汗を握る。
特に土管を走る場面では、かつて土管探検したことのある私(!!)にとってはあの先が分からない不安感とヒンヤリ感が鮮やかに蘇った。

読みながら、常に理不尽な力に底知れぬ怒りを感じながらも、その一方で、目には見えない心のつながりとその勇気ある数々の行動に大いに助けられた。
実に読み応えのある一冊!
私の年間ベスト3に入るのは確実だ。
ぜひとも「たいへんよくできました」の賞状をさしあげたい。


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紙の本

真実一路・・・なんて言ってみる

2008/01/13 01:29

8人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:空蝉 - この投稿者のレビュー一覧を見る

絶対的な権力とその圧力が存在する世界で、人々はその手の上で転がり生きている、そんなこの世界に気付かない。
ある一人の凡人が「特殊」なものとしてその世界からはじき出され、生贄となった主人公が誕生することに物語が始まる。 
集団からはじき出されスケープゴートにされる、それは当たり前の日常も友人もステイタスもすべて剥奪されるということである。
突然、首相殺しの犯人に仕立てられ、始まった異常な追撃。警察は銃をぶっ放し町中にはびこる監視システムが作動する。
政府による「公的な」盗視聴…莫大な何らかの力が働いているようだが最後の最後まで結局理由すら見つからない。

元彼女の回想でくり返される主人公の青春時代、彼と彼女と友達と後輩の平凡だが平和な「あの頃」は今や帰れない。まさに『ゴールデン・スランバー』の歌詞の通り、~かつては故郷(家路)に続く道があった~、過去形なのである。

帰る道を失い、それでも彼は必死に生きる。八方塞の状況下、あの『魔王』のごとく考えろ!考えろ!と著者は主人公に私達に訴える。

人間は集団になると絶対多数に便乗する。自分自身の意思も「真実」も持たずに社会の提示する情報に納得する。
が、主人公は己の持つ真実を貫き守り勝ち残った。一個人の中に沸き起こる真実までは、けして消すことが出来ない、そう、本作は訴えているように思う。

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紙の本

これは色々な読みかたができるお話だと思うんですが、私はマジに政治的な告発の書として受けとめています。そして男の自立の書。ともかく、現実から目を背けたがる男が日本には溢れてますから

2008/04/30 20:02

7人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

話題になった本で、書店でこれを見かけた長女が「伊坂幸太郎って、西尾維新みたいな読まれ方する作家じゃないはずなのに、なんだか変に騒がれちゃって」と言っていました。デビュー以来。読み続けている我が家の面々としては、伊坂作品の面白さを認めた上で、「売り方、違うんじゃない?」なんて思っています。

それはともかく、装幀写真の三谷龍二、装幀の新潮社装幀室というのは新潮社で伊坂作品を飾るときのゴールデンコンビ。相変わらず、いいです。なんていうか暖かみのある空虚感、とでもいえばいいんでしょうか。単にオブジェだけじゃなくてそれを包み込む空間ごと作品に仕上げるわけですから写真という形式でないと完成しないというのは、三谷の仕事の面白い所以です。

それと、伊坂作品恒例のカバー折り返しのタイトル辞典も健在。字数が多いのです写すのは止めますが、英語も混じってます。というわけで、まず目次を見てください。

第一部 事件のはじまり
第二部 事件の視聴者
第三部 事件から二十年後
第四部 事件
第五部 事件から三ヶ月後

どうです、一筋縄ではいかない感じですよね。新首相暗殺という事件の背景さえ無視すれば内容は単純な RUN & CHASE なんですが、どこか違う。読めば分りますが、まず追う側が胡散臭い。で、終われる側が輪をかけたように甘い。自分は何もやっていない、それは必ず明らかにされる、って信じる。周囲は助けてくれると思いたがる。その思い込みがことごとく外れる。

そういうお話です。それにしてもうまくできています。張り巡らされた伏線が最後にピシッと決まる。随分手を入れたと思います。そうしなければここまで辻褄があうことはないでしょう。そういう意味では本格推理並なんですが、内容的にはポリティカル・サスペンス。扱われるテーマは深く重い。とはいえ、どこかコンゲーム風、そこが伊坂幸太郎。

だから一気に読むことができます。目次だけ見ると構成が複雑そうですが、事件の直後の既述が圧倒的に多いので、読みやすい。ただ、時代を特定しようとすると首を傾げます。フツーの小説では、事件から二十年後と既述があれば、2007年が現在なんだから、事件が起きたのは1987年か、って思う。たしかに、それでも通じないわけではありません。

でも、東浩紀が情報環境論でいう監視システムを社会が認めるようになったのは9.11以降と見られるので、事件が起きたのが現在で、主人公がいる現在は2030年ころ、というほうが正しいでしょう。ま、話の中心にあるような事件がおきること自体が架空だし、状況だってビミョーに現実とはズレているある意味、仮想ニッポンなので時期を特定することに意味がないともいえるのですが。

ただ、こうして書評を書きながら、そう簡単に「ありえない」と片付けられないかもと思います。東浩紀ではありませんが、国民の合意による監視社会化が、犯罪防止を錦の御旗に急速に確実に進行しているという現実があります。道路を走る車が警察が設置したカメラで監視されているというのは有名ですが、監視カメラは繁華街を中心に増えつづけているのも周知の事実。

ネット上の情報は無防備ですし、携帯の通話記録も確実にトレース可能。住基ネットの危険性を「ない」といいはるのは官だけという事実。今のところデータバンクの容量がないので情報は限定される、なんて言っていますがバンクの大容量化と圧縮技術の二つからそれらが容易にクリアされることは間違いありません。しかも海外では首相候補者の暗殺が最近起きたばかり。

そしてマスコミの無責任な動向とそれに踊らされることになんら疑問を抱かない大衆がいる。朝青龍、倖田來未、北朝鮮、中国製冷凍餃子へのバッシングなどは、まさにそれでしょう。そこには大本営発表を喜んで鵜呑みにしておいて、騒ぎが過ぎたら騙されたって平然としている日本人がいる。更に言えば、警察の検挙率の低下と冤罪の頻発という日本の現実があります。

しかもです、政治家の90%は確かに愚かで無能ですが、10%は良くも悪くも有能です。悪いことにそういう連中は人命をなんとも思ってはいない。石破防衛省大臣の三白眼を見ればいい。そういう人間がことを起こしたらどうなるか。彼らが国民と認めるのは国のために命を捨てる覚悟のある人間だけであって、その日その日を税金を納めながらなんとか過ごしている人間では絶対にない。

げ、これって今の日本ジャン。ヤバイ!

無論、お話に関しては救いが沢山あります。まず主人公の元彼女、樋口靖子の娘、七美が可愛い。4歳という設定には無理を感じますが許す。それと青柳雅春の父親、平一がいい。それと雅春に助けられたというゲーム好きアイドル倉田愛。怪しげな保土ヶ谷康志、そしてキルオ。要するに「国のため」なんていわない連中がいいんです。こればっかりは今も昔も、きっと未来永劫変わらない。

私はこの本を早速、長女に廻し、終ったらすぐに次女に読ませました。で、みんなでイェーって指圧の指の形を作ったわけです。はなまる、っていいながら。

最後に出版社の web の言葉を書いておきましょう。

冴えわたる伏線、印象深い会話、時間を操る構成力……すべての要素が最強の、伊坂小説の集大成!!

仙台での凱旋パレード中、突如爆発が起こり、新首相が死亡した。同じ頃、元宅配ドライバーの青柳は、旧友に「大きな謀略に巻き込まれているから逃げろ」と促される。折しも現れた警官は、あっさりと拳銃を発砲した。どうやら、首相暗殺犯の濡れ衣を着せられているようだ。この巨大な陰謀から、果たして逃げ切ることはできるのか?

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紙の本

精巧を極めた一冊、手に汗握る展開。

2010/06/05 03:53

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:オレンジマリー - この投稿者のレビュー一覧を見る

 物語の始めは事件の流れがその報道を目にした視聴者からの視点で進行していく。黒幕はきっと、こういう人だという可能性が全て挙げられて、否定されていくので犯人像が全く見えない状態で、視点は犯人とされた青柳雅春へと移行していく。一体何が起こったのかという一部始終が、物語のほとんどを占めている。

 まず、読み進めているときに先が気になって気になって仕方が無い、という心境は久しかった。どきどきハラハラ、手に汗握る展開が連続していたからだ。一般市民で、ルックスが良かった青柳雅春はアイドルを偶然助けたことで有名になり、それが転じて首相殺しの真犯人とされて報道される。逃走劇の数日間が、異様に長く感じる。濡れ衣を着せられた青柳雅春の焦燥感や絶望感、無力感などがひしひしと伝わってくるし、その周囲にいる人間の表情や心理描写もつくづく巧みだなぁと感心するばかりです。学生時代の友人の言葉に救われたり、勇気付けられたりする場面や、ゴールデンスランバーの歌詞が切なく感じたり、一喜一憂が常にある。

 物語の序盤に出てくる、視聴者の目撃証言であったりちょっとした事柄が、後々になって合点がいくのもまた面白い点だと思う。始めから気が抜けない一冊でしょう。国家レベルの敵を前にして、少数派ではあるけれども徐々に、青柳雅春の無実を信じる人々や、助けになってくれる人々が出てくると心底ほっとしたし、目頭が熱くなることもあった。深く引き込まれる物語というのもなかなか出会えないので、完成度が高い一冊だと思う。伊坂幸太郎さんのユニークさも満ちているので、読んでいて飽きない。

 青柳雅春が容疑者であるという裏づけをする映像や証言に違和感を持った人や、気紛れで青柳雅春を救うことになったとある人物との接触、細かいところまでしっかりと繋がっているので読んでいて疑問も湧かない。ちょっとした登場人物の言葉が身に染みたり、何かと感動を促す流れは凄いとしかいいようがない。滅多に、物語の余韻が残ることのない私なのに、読み終えた後しばらく、走馬灯のように本書の内容が流れていったほど印象が強かった。最後はやっぱり、理不尽に感じたし心地よくは終わらなかったけれども、『たいへんよくできました』のスタンプが青柳雅春の死に物狂いに逃げた数日間を丸ごと肯定してくれているようで、良かった。ユニークな方法で、青柳雅春はお世話になった人々に礼を告げるのも、本書の味ではないかと思う。登場人物が多いと、誰が誰だか分からなくなったりするけれど、本書では個々の癖や性格が本当に巧く表現されていて、分かり易かったのも長所と言えるでしょう。

 中には、黒幕が明かされずにすっきりしないという意見もあると思うけれど、それはそれでケネディ暗殺と重なって、物語らしくて良いのではないかと思う。映画としても充分楽しめるストーリーなので、期待しています。普段再読はあんまりしないけれど、本書は文庫化したら購入して、ずっと手元に置いておきたい一冊になりました。とにかく、衝撃的な小説。

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紙の本

帯の「伊坂的娯楽小説突抜頂点」に偽りなし

2008/04/29 15:37

5人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:YO-SHI - この投稿者のレビュー一覧を見る

 帯に「伊坂的娯楽小説突抜頂点」とある。宣伝文句に珍しくウソはなく、最新刊の本書は伊坂作品の(現時点での)頂点を極めたと思う。そのくらい他を圧倒して面白い。もちろん他の作品が面白くないわけではない。しかし、スピード感、良い意味で読者の予想を裏切るストーリー展開、巧妙な伏線と、著者渾身の作品を受け取った感じがする。

 ストーリーは、首相の暗殺事件に始まる。仙台でのパレードの最中に、ラジコンのヘリコプターを使った爆発で現職の首相が暗殺されてしまう。主人公は、その犯人に仕立て上げられてしまった男、青柳雅春。彼を取り巻く人々から、陰に日向に支援を受けて、警察の追及から逃げる、逃げる、逃げる。逃亡の記録がスリリングに、時にユーモアを交えてつづられる。
 五部からなる本作の、第四部が本編とも言えるこの逃亡記だが、第三部までに事件のあらましが紹介されてしまっているので、読者はある程度何か起こるかを知っていて読むことになる。正直言って、第四部読み始めのころは、こういった構成を恨んだ。何が起こるか分かっていて、それを確認するのでは何が面白いのかと。
 しかし、第四部を読み進めていてふと気が付いた。「もう夜中の2時だ。明日も会社に行かなければならないのに。」そのくらい引き込まれていたわけで、自分でも意外だった。

 構成の話で言えば、第三部はノンフィクションライターによる事件から20年後の調査書で、事件の後日談が紹介されている。面白い構成だとは思うが、伊坂作品の中には、時制が前後する作品が時々あるので、特に気にしていなかった。
 しかし読了後に、とあるブログに「もう一度第三部を読み返すと...」とあったので、私も読み返してみた。そうしたら、また別の発見があった。(これに気付いてすごく満足した。)著者は、この順番であれば読者が気が付かないかも、と知っていてこういう構成にしたのだろう。一本取られた。
 青柳雅春のその後の人生がどうなったか、読み終わってそれがわからない方は、もう1度、第三部を読むことをおススメする。

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紙の本

救われない暗闇のなかの明るさ

2008/02/04 00:14

4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ポカ - この投稿者のレビュー一覧を見る

世の中には理不尽なことが多い。
理不尽な事だらけだといってもいい。

この小説は、理不尽ななかでもこれ以上の理不尽なことはないという最高級な理不尽に見舞われた男の話である。

男の置かれた状況は、救いようのない絶望的な状況で、どこにも救われる道はないという状況。
もう後も先もないどん詰まりである。
彼はなにも悪くない、ただの濡れ衣なのに、である。
これ以上の理不尽はないだろう。
しかし、伊坂さんのすごいところは、その理不尽さを解決するというのではなく(理不尽なわけだから解決などするわけがないが)、そんな理不尽で絶望的ななかで、人間の温かみを描くことができるところである。
それも、命を張って助けに出るという積極的なものでなく、自分の守りたいものとリスク、その葛藤の中のぎりぎりのところで滲み出す優しさである。

人というのはそういうものだと思う。

自分の人生は、
今現在の家族や大切な人たちの人生も含んだものである。
そのなかで、いろいろなものを天秤にかけながら、選択をしつつ生きていく。
それが、苦渋の選択となることもある。
それでも、選ばなくてはいけない。
しかしながら、選ばなかった事へ対しても、それを切り捨ててしまうのではなく、なにかしらで少しだけでも関わることはできる。
人生、けっして白と黒だけではない。
白と黒だけではないことは、どこか救いがあるし、それが希望にもなるような気がする。

人と関わりあったこと。
それは、過去になってしまって、すっかり遠くなってしまっても消えずに生きている。
もう自分の中から消えてなくなってしまったようであっても、残っているのだ。
今の生活で、その頃の時間は遠く霞んでいるけれど、決して消えてしまったのではない。
その時間は確かにあった。
その霞んでいた「その頃」は、なにかをきっかけに甦る。
過去に自分の中に「あった」ことは、確かに自分の中に残っていて、今の自分があるための「なにか」として蓄積されている。
学校、家族、会社、近所、それぞれの場所でかかわりあってきた友達、親、同僚、先輩・・・
自分のなかにそれは確かに残っている。
だからこそ、その甦った記憶(癖や言葉や出来事)は様々なキーワードになっていく。

こんな理不尽で、最後もハッピーエンドとは言い難い物語なのに、独特の明るさがある。
きっと、人間は人間に絶望させられるけれど、人間の心に救われるのだ。
ものすごく重いストーリなのに、人の温もりが心地よい物語である。

そして、
この本を読んでから、私はビートルズばかり聴いている。

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紙の本

手に汗握る展開とは、まさにこんな作品にこそ相応しい!

2010/03/04 15:59

4人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ジーナフウガ - この投稿者のレビュー一覧を見る

存分に堪能致しました。全く脱帽です!この作品を読むに際し
伊坂作品の大ファンである知り合いのブロガーさんに、

自分なりに読みたい伊坂作品のタイプを考え伝えてみました。
第1.パンクやロックに対する熱い想いを持っている登場人物が出てくる
第2.重くても構わないのですが、なるたけ偏執的な後味の悪い事件が起こらない内容。

(それでも最後まで読ませる伊坂さんの力量は凄いですが、なんとなく現在は遠慮がちです)
第3.カタルシスを得られる。3つに共通する、『カラリ!』とした世界が描かれている作品を教えて下さいませ、と。

それならばコレです!そう即答頂いたのが本作品でした。単行本で500ページを越す大作は5部構成。
と、これがまぁ、面白いの何の!!小説の展開する余りにドラマチックな筋書きにヤられ、読み終わるのが、

結末を知るのが惜しく、それはもう、少しずつ、少しずつ、時間を掛けて読み進めて行きました。
舞台は仙台。地元出身金田総理の就任&凱旋パレードに沸く市街。大学時代の親友・森田森吾から、

数年振りの、勿論、社会人としては初の呼び出しを受けた主人公、青柳雅春。
以前と変わらず適当なファストフード店に入り駄弁るものの、森田は中々呼び出した理由を話題に上げない…。

そして移動した車の中でやっと、森田は『たぶん首相はパレード中に暗殺される。
おまえ、逃げろ。オズワルド(ケネディ大統領暗殺犯)にされるぞ』衝撃的な予言を口にする。

その言葉通り、首相は何者かによって殺され、暗殺犯の濡れ衣を着せられた、
青柳雅春の命懸けの逃走劇が始まる訳です。事件に絡めて、青柳雅春が過去や現在、

付き合いのあった人や、ちょっとした事で知り合いになった人が登場してくるんですが、
『森の声』が聞こえると言っては預言者めいた発言をする、親友森田森吾を初め、

青柳雅春の味方として登場して来る人物達は皆、とても魅力的です。中でも格好良かったのが、
物事の判断基準を『ロックかどうか?』に置いている職場の先輩の存在です。

青柳の最大の武器である『習慣と信頼』が、最も効果を発揮した人物だったように思います。
更に、別格に印象的な登場をしたのが、青柳雅春の父親です。かなり極端な人で、痴漢を見つける度、

相手に馬乗りになってボコボコに殴り付けたりするし、息子の書き初めにも無理やり
『痴漢は死ね』と書かせたりする程の正義漢です。そんな父親は徹頭徹尾、雅春を信頼し

『こっちはどうにかするから。雅春、ちゃっちゃと逃げろ』と息子の逃走を応援します。
この時、父として、自分の人生全てを賭けて、マスコミや、その向こうにいる、

世間という名の圧力と闘い抜いた青柳雅春の父親には、泣かされました。
仮に、自分の親族及び、周辺の人間が、何らかの大きな事件の犯人と断定された時

『いや、あいつはしていないよ、そんな事』と言えるかどうかを考えました。
そんな風に、自分と世間との関係を、真剣に考えた事がなかったので、

貴重な読書体験をさせてもらったと思っています。それにしても、
様々に張り巡らされた伏線が、実に意外な形で回収されていく物語の巧さ、

面白さは圧巻でした!!小説が最高潮に達した時の、スリリングさ、爽快極まりない感じに、
極上のカタルシスを得る事が出来ました。後半の為に前半部分が書かれているので、


一粒で二度美味しい!そんな読み方も楽しめます。ラスト1ページの震えと、
至福の読書時間をあなたにも。爽快な読後感の得られる小説が読みたい方にお薦め致します。

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電子書籍

青柳君 なんでそこにいるのっ?

2017/05/05 16:56

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投稿者:Mr.天才バブッコ様 - この投稿者のレビュー一覧を見る

この話は、青柳君が オズワルド にされてしまうお話です

切なくて でも、暖かい 特に 最後

青柳ッ とにかく逃げてー生きろっ

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紙の本

とにかく面白い

2016/06/22 12:03

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ちひろ - この投稿者のレビュー一覧を見る

面白くて大好きな本です。
何度も読んで、内容はわかっているのに、それでもわくわく読むことができます。

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紙の本

青柳くん

2015/11/29 20:11

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投稿者:masato - この投稿者のレビュー一覧を見る

青柳くんに自己投影しました。チョコレートのエピソードと父親のちゃっちゃと、のところで涙が出そうになりました。

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紙の本

伊坂版逃亡者

2015/03/28 06:20

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る

首相暗殺の濡れ衣を着せられた男が主人公の物語だ。読んでいるうちに、「誰が何のため?」の犯人探しよりも、いかにして警察の眼を欺くか国家監視の抜け穴を見つけるかのほうに引きつけられていった。現実の仙台の街を舞台に、架空の登場人物たちが追いかっけこをし、その背後にはオズワルドやビートルズまで浮かび上がる。2重3重にしかけのある小説だろう。

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紙の本

大風呂敷を畳む疾走感

2015/03/22 04:57

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:september - この投稿者のレビュー一覧を見る

後半にかけての疾走感が凄い。事件のはじまり、視聴者、二十年後と前半のうちに役者は揃った。「俺は犯人じゃない。」濡れ衣を着せられた青柳、「だと思った。」かつての仲間が奔走し匿い逃がしていく、「自首をし、すべてを認めることだ」巨大な権力の塊が圧倒的な力で追いつめていく。何もかもを操り、広げに広げた大風呂敷を見事に収める伊坂さんに感服。

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紙の本

気持ちよく、「負けた…」とつぶやきながら眠れる幸せ。まさしく「黄金のまどろみ」。

2009/11/24 04:26

8人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:はりゅうみぃ - この投稿者のレビュー一覧を見る

ケネディ暗殺を伊坂氏流に仕立てた娯楽作品。面白いと思う。
複雑な伏線と巧みな構成。上手いと思う。
巨大な「何か」を説明できない。怖いと思う。
でも「たいへんよくできました」を、ポンと押せない気持ちになるのは何故なんだろう?

本書は「伊坂幸太郎的に娯楽小説に徹したらどうなるのか」というコンセプトのもとに書かれたとか。
なるほど。

じゃあ今までの作品ってなんだったの?
今までは純文学で、これは通俗小説?そうじゃないだろう。
今までは誰でも書けて、これだけはオンリーワン?それも違うだろう。
いつも氏は、彼にしか書けない小説で私たちに「娯楽」を提供してくれているのではなかったのか。

確かに今作はいつにもまして巧みで明快な伏線、読んでハラハラドキドキするお話だ。文字を追っていけばついていける、実に分かりやすいお話とも言える。
氏の既存作の隠しテーマとも言える、小説における「エッシャーのだまし絵」とでも言うべき、目に見えるものをあえて巧妙に捻じ曲げつつ辻褄を合わせるややこしいメッセージを孕んだ作品、端的に言えば深読みしがいのある作品には、この本はなってはいない。あえてその形を避けてある。
そこが「娯楽小説に徹した」という意味なのだろう。



でも、こんなものか?こんな事か?
氏の目指す「娯楽」とは?

なんだか釈然としないまま、一度読み終わった本をパラ見する。
早々と20年後が第3章に来ているのも、工夫あるとは思うがネタバレギリギリだ。
数々の氏の作品を読んできているのだから、こちらだって学習済。ここで名前をがっつり覚えておけばその後は大体予想できる。
大体この「筆者」って何なんだ。何やってるかも何書いてるかもよくわからない人物じゃないか。ったく、意味ありげもほどほどにし…。

…………。


えっ?あれ?あれ?あれ?
これって、どういう事?そういう事?それともこういう事?????



なんと私は今までどんな作品でもした事がない「感想を書く前にネットで答えを探す」旅に出てしまった。自分の出した答えがこんなに不安だったのは初めてだ。
これは解釈によって答えが変わる類の謎解きではない。作品が明快であるだけに答えも1つのはずだ。なのに分からないって…。「深読みしなくても読めばわかる」を逆手に取ったアッケの伏線。
こんな仕掛けがあったのか、おまけにネット界をいくら探しても確信は得られないときたもんだ。
結局氏の手のひらで踊らされていただけか、なんとまあ…。

ああ、氏のしてやったりの顔が目に浮かぶ…(お顔知りませんが)



悔しい。ヤラレタ。が、小気味良い敗北感。
これだから読書って止められない。娯楽バンザイ!


今こそ押します。




「たいへんよくできました」

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紙の本

僕にも「あの頃の俺たち」と呼べる奴等との青春時代があった。

2009/04/15 11:15

6人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:トグサ - この投稿者のレビュー一覧を見る

首相暗殺の濡れ衣を着せられた男の話なので、スリリングな話かと思えば青春小説の趣であった。また、監視社会と首相テロの話ということで『魔王』のような不気味な話を期待しながら読んだが、それとも違っていた。
最後まで読んでも、全ては明らかにされないのだが、セキュリティポッドで携帯電話の盗聴、盗撮できる監視システムが完備している時代としては、主人公・青柳雅春をはめる手段はアナログであった。
ただ、読後感は良かったです。

「ゴールデンスランバー」とは、ビートルズの最後のスタジオ録音のアルバム「アビィ・ロード」の中の短い曲のことなのですが、ある程度、ビートルズのことを知っていれば、実際は、この『ゴールデンスランバー』に出てくるような録音時の美しい話は全くなく、事実は真逆である。

ご存知のとおり、ビートルズのメンバーは4人ですが、この『ゴールデンスランバー』に出てくる主人公たちも4人である。
しかし、それぞれジョン、ポールなどそれぞれの性格やポジションを反映しているわけではない。

この『ゴールデンスランバー』には、ビートルズの「ゴールデンスランバー」の一節、「Once there was a way to get back homeward」(昔は故郷へ続く道があった)が繰り返し、出てくる。
「帰るべき故郷」を、主人公らの青春時代「あの頃の俺たち」と繰り返し、振り返っている。
僕にも「あの頃の俺たち」と呼べる奴等との青春時代があった。
そんなことを思い出させてくれる作品であった。

この本は、昨年の本屋大賞を受賞している作品であるが、僕はそれほど高く評価しないが読んで損はない作品であった。

そして僕は、今、久し振りにビートルズを聴いている。

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