紙の本
今日は何を食べようかなぁと思った日にまた紐解くかも
2020/06/15 22:29
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投稿者:タオミチル - この投稿者のレビュー一覧を見る
ヒロインのルイ35歳とその叔母トバちゃんの住む、池上線沿線にある古い家。トバちゃんが還暦直前に運命の男性に出会って家を出てから始まる、60代の画家、通称トニーと30歳の編集者、康介との3人の共同生活の話。
鶏がらのスープに始まる様々な日常食の描写と、登場人物が身に着けているもののちょっとしたセンス。舞台の中心である古い小さな家と庭のディテールもよく。細部にやどるものが楽しい物語と思った。
紙の本
美味しそう
2017/03/01 11:02
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投稿者:端ノ上ぬりこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ルイは、叔母のトバちゃんとずうーっと二人暮らし。ある日、トバちゃんは恋人と出て行ってしまう。一人残されたルイは、トバちゃん直伝の鶏がらスープを作り日々をいつも通りに過ごしていたが、ひょんなことから60過ぎと思われるトニーさんと若者の康介と三人の共同生活が始まる。全くの他人の男二人と生活することは、周囲に誤解を招くということで、叔父とその息子で通すことに。スープが三人の共通道具。トバちゃんに連絡がつかず、ルイは日記風の記録をつけるようになる。
美味しそうなスープや食事の記述があり、食べたくなった。こんな関係の状況に実生活では成り得ないけど、淡々と時間が流れていき日常の何気ない会話や料理やらがほんわかと彩っている。ちょっと喩が古いと感じたところが2,3あったけど私の年代ではビンゴでした。阿川さん、いいですねぇ。
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面白かった〜。阿川佐和子さんを知ったのはyom yomがキッカケ。yom yomに掲載されている阿川さんの小説は毎回面白い!作者の名前自体は知ってたけど、エッセイの人ってイメージでした。すきな作家が増えました♪
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家族じゃない男二人との共同生活は、スープで繋がれてて…。
人のやさしさがたくさん詰まった小説。映画になってたとは知らなかった。
鶏がらスープ、私も作りたくなった。
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タイトルはとても魅力的だったのだけれども。
ちょっとつまらなかったなぁ。
最後のほうは読み飛ばしてしまいました。
映像になるとおもしろいような予感はします。
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図書館で。この方のエッセイは面白かったけどそういえば小説読んでないなあと借りてみました。面白かったです。
登場人物にそれほどの悪人が居ないってのは読んでいて楽ですね。トニーさんはなんだかあやふやな存在ですがその曖昧さが魅力なのかな。完全に安心できる存在でもないけれども危険でもなさそう。あれは3人というバランスが良いんでしょうね。二人だと緊張するけれども3竦みだと丁度良い、みたいな。
そして出てくる料理が美味しそう。鶏ガラのスープかあ… ウチではあまりしたことが無いな…と思いましたが少し前に宅配で届いて調理した際母にあれこれ言われてカチンときたのを思い出しました。トバちゃんとルイさんのやり取りではないですが近親者ならではの心やすさと苛立ちはわかるなあと思ったり。
ただ、個人的には何で主人公はずるずると押し切られてしまうかな、と不思議に思いました。ナナコさんとの食事というか小説家とのセッティングは大分非常識だ。アレを許せるって相当な人だなあ…と思いました。
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阿川佐和子のエッセイは好きでよく読んでいたけど、小説も結構面白いんだ、というのが今回の発見。
でも、登場人物のイメージが、どうしても映画の配役にひっぱられてしまいます。
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生きてるって楽しいなぁと思えるお話。家族とか恋人とかはっきりした人間関係ではなくても、大切な人というのがありうる。
でも・・はっきりしない人間関係はやっぱり不安定さが増すので、安心するには心理的壁があるなと思います。シングルの人が増えていったら、こういう暮らし方もありなのかも。私は心のタフさをアップしないと、適応できないな。
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あとがきにもありましたが、阿川さんの小説はとにかく食べ物がおいしそう!つい読んでいる期間中、つられてスープを作ってしまいました。
大人になりきれない大人たちの複雑な人間関係を、重たさを感じさせずに軽やかに描かれていて、文量としては長めの小説ですがさらっと読み終えることができました。
しかしながら、途中シリアスになってからの人間関係のごたごたから解決までが少し消化不良に感じました。この設定はいるのかな?という部分もあり、うるさく感じる部分も。
全体を通して登場人物が魅力的な分残念です。
上下編などでもう少し長ければストーリーもまとまりをもって終わったのかもしれません。もしくは、もっとライトにさらっと関係性が整理されていたら・・・でもそうなると登場人物の複雑さから出る味わいが台無しになる予感もあるし・・・むずかしいですね。
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なんとなく、芸能人の本だからと遠巻きにしていた阿川さんの本。
でも、小説家だった。うまかった。
年の離れた叔母のトバちゃんと暮らしている35歳のルイ。ある日トバちゃんが、電撃恋愛をして家を出る。そしてルイの家にやってきたのは、もてもての60代のトニーさんと20代の気弱な男・康介。
じーっと腰を落ち着けて一気に読む、という作品ではなく、つれずれにぱらぱらとめくっていくような作品。ところどころに出てくるセリフがいい。
この作品は、ラストもまったく白黒ついていない。でも、世の中には白黒つけなくてもいいことだってたくさんあるじゃん、と思わせる。ケセラセラ。
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やたらとスープがのみたくなって、これを読んでる間何回スープを作ったことか。ほんとにおいしそう!
それに登場人物がみんな個性的で魅力的。恋人、親子、友達のように関係にハッキリした名前がついてなくてもかけがえのない人間関係っていいなぁー。恋人、親子でなくてもお互い相手を大切に思う気持ち、それが大切なんだな。
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一緒に住んでいた叔母が突如家を出た。
と思ったら、男が2人転がり込んできた。
ありえない展開なのに、そのまま受け入れているのは
まったく怪しい感じがしないから?w
何もかもが、起こってなあなあで終わってる気がしますが
それこそ、まぁいいか、という感じがします。
それよりも何よりも、平和な日常が大事、という気が。
叔母さんの反応等で、もしかして…と想像が膨らむものはありますが。
とにかく食べ物の描写がおいしそうで
うっかりと想像しそうになってしまいます。
これは空腹時には危険な物体かと思われます。
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ルイやトバちゃんの作ったスープがおいしそうなことこの上ない!
奇妙な共同生活がとても面白くて、なんだか心の温まる一冊。
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ハワイへの道中で読了。
ほっこりとシアワセになりつつも、ちょっとピリッとスパイシーなストーリーで、おもしろかった。
ルイの父親に関してはうっすらと予感はしたんだけど(笑)、それをすんなりと持っていかないテクニックにヤラレタぁ~!
怪しげな登場人物ほど素敵に映ってしまうのは、やはりフィクションだからなのでしょうか。小心者のワタシはなかなかルイのようにあーゆー人たちに心を開けません。
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屋上のあるアパートとスープオペラ、
阿川さんの書くヒロイン像は悪い意味でなく同じにおもえる。
しっかり者なのに押されると流されがちで美味しいものにとにかく弱い。それがすごく可愛いですが、大丈夫かなと心配にもなります。
阿川さんに似ているのかな?と思いました。
読みはじめたら、あっという間でした。