紙の本
特にキューバ危機の様子が印象に残りましたので
2016/06/29 01:55
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:読書好き - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本の中にキューバ危機についての解説がありました。その中にアメリカの検討会議でのやりとりを録音したものが記されていました。会話を日本語訳したものです。
かつて学生の時習ったキューバ危機の緊張は過去のものとしてしか想像できなかった世代である自分にとってリアルタイムに近い形でその緊迫した様子が伝わってきました。軍部が拍車をかける中ケネディ大統領の言葉がとても冷静で理性的に聞こえてきました。
地球環境を破壊するに充分な量の核兵器は無駄な戦争の抑止に繋がるという意見も耳にしますが、それは国のトップに立つ者同士が如何なる状況に置かれても極めて冷静であり続ける場合にしか言えない事、即ち極めて危険性を帯びたものであると改めて感じさせられました。
この本を読んで良かったと思います。各々の世代が経験した教訓が風化してしまう前に次ぎの世代に適切に伝えていく。池上彰氏の本は比較的バランスの良い視点から書かれていると自分は思いますのでかつて学んだ教科書に加えて読んでみると新しい発見があるのではと思います。
おわりに「この本での私の見方はあくまで私個人のものです。」と著者が述べている通り、どんな優れた本でも完璧な見解はありえないというのが自分のポリシーで星5つにするのは迷いましたが、著者の強いメッセージと意気込みが伝わってきたので星5つにしました。
紙の本
海外ニュースの総まとめ
2018/11/27 09:36
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:imikuto - この投稿者のレビュー一覧を見る
いまの世界状況を知る手がかりになる。
なぜあの国はいま、あのようになっているのか。
北朝鮮や中国、ロシア・・・。
なるほど、なるほど、と感心することばかりだ。
池上さんだから信用もできる。
ただ、50歳を過ぎて読めば、すぐに忘れてしまう。
明治維新ぐらいから、内外を関連付けて読めるものがあれば、もっと身に着くのになあとも思う。
「2時間でわかる近現代史」みたいなのを読むべきか。
紙の本
「今」のニュースのお供に最適
2014/06/01 22:08
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:のんのん - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本は第二次世界大戦後からユーロ誕生ぐらいまでの大きな出来事が18章に分けて書かれています。
冷戦や文化大革命、キューバ危機や湾岸戦争など、実際にニュースで見て覚えている人も多いのではなかろうかということばかりなので、特に目新しい発見があるという内容ではないです。また、初版は2007年ということもあり、記述の若干の古さは否めません。
しかし、記憶の補完といいますか、この出来事にはこんな背景があったのか、という確認ができ、さらにそれが今現在起こっている出来事――ウクライナ問題やベトナム・中国問題等々――につながっているということが非常に興味深かったです。
今のことのベースを知るためとしてお勧めです。
投稿元:
レビューを見る
ソ連の成り立ちから崩壊まで。中国と台湾。イスラエルとパレスチナ。ベルリンの壁崩壊。朝鮮戦争。ベトナム戦争。カンボジア戦争。チェ・ゲバラからカストロまで。ユーゴスラビアの分裂。……知っていそうでよくわからなかった現代史を、実際にニュースになった写真などを交えながらわかりやすく池上彰が解説する。
初稿が2000年、改稿(各章に追記)が2007年なので、情報がやや古い感は否めないが、基本的なことから噛み砕いて説明されているので、納得しやすい。
投稿元:
レビューを見る
物心ついた頃から自分が理系一辺倒の人間であることに一片の疑いすらも抱かずに暮らしてきたかつての私にとっては、現代史などは単なる暗記科目であって、思考の本道たる理数科目を脇にやって暗記科目に精を出すのは、知的堕落にも等しい蛮行でした。しかし、社会人としての自分をリアルに想像しなければならなくなった今、現代史が分らない自分に大変な引け目を感じています。とはいえ、この歳になって高校の教科書を読み返すのはなんだか釈然としないし、だいいち高校の教科書を楽しめるようなら、これほど現代史に対するコンプレックスをつのらせることもなかったでしょう。そんな状態だった私にとって、この本は非常にちょうど良いものでありました。同じような悩みを抱いている学生さんに薦めたいです。
投稿元:
レビューを見る
【収録内容】
第1章 冷戦が終わって起きた「湾岸戦争」
第2章 冷戦が始まった
第3章 ドイツが東西に分割された
第4章 ソ連国内で信じられないことが スターリン批判
第5章 中国と台湾はなぜ対立する?
第6章 同じ民族が殺し合った朝鮮戦争
第7章 イスラエルが生まれ、戦争が始まった
第8章 世界は核戦争の縁に立った キューバ危機
第9章 「文化大革命」という壮大な権力闘争
第10章 アジアの泥沼 ベトナム戦争
第11章 ポル・ポトという悪夢
第12章 「ソ連」という国がなくなった
第13章 「電波」が国境を越えた!「ベルリンの壁」崩壊
第14章 天安門広場が血に染まった
第15章 お金が「商品」になった
第16章 石油が「武器」になった
第17章 「ひとつのヨーロッパ」への夢
第18章 冷戦が終わって始まった戦争 旧ユーゴ紛争
投稿元:
レビューを見る
ベルリンの壁、ロシアの崩壊、湾岸戦争。
みんなTVで見ていたはずなのに、背景や経緯をまったく覚えていない自分に気付きます。
覚えていないというか、はじめから背景なんて理解できていなかったんだと思います。
なんでこんなに自分は現代史を知らないんだろう?
大学受験で確かに現代史も習ったけど、知らないことってこんなに沢山あったっけ?と驚かずにはいられません。
戦後って結構平和だよねと何となく思っていたら、まったく大きな間違いだったと気付かされました。
ソ連とか中国とかカンボジアとか、色んな国でとんでもない虐殺が起きていて、ものすごい数の犠牲者が出てる。
この本に出会ってよかったと真剣に思いました。
現代史を知らない大人は必読の本だと思います。
投稿元:
レビューを見る
最近色んなところで引っ張りだこの池上彰氏。
「こどもニュース」のお父さん役どころか、「ニュース845」の時から大好きです。
物腰も柔らかいし、決して声を荒げない。
話も辛抱強く説明してくれるし、知識って言うものが「ふとした時にこぼれる一滴」であり、決して「見せびらかす物」ではない事を教えてくれる。
彼の本は基本の基本だけれど、皆言うように「今更聞けない・・・」的なことを押さえてくれるので有難い。
先日の選挙特番で、暗黙の了解になっていた某党と某宗教団体との関わりや、谷さんに鋭く突っ込むところなんか記者だなあって感じました。
彼はアナウンサーよりも記者という矜持を持った報道者、なんだろうね。
大きな後ろ盾が無い時に、自分の頭脳と知識だけで向かう強さを、心の底からカッコイイと思う。
その裏打ちあってのこの本なのだとしたら、納得の星5つです。
投稿元:
レビューを見る
受験ではさらっとしかやらなかったの部分なので、とても勉強になりました。
「とりあえず現代史を分かりたい」という人には、わかりやすくておすすめです。
ただし、本質的な理解には通史的な把握が不可欠でしょう。もっと深く勉強して、自分なりの評価をもってみたいものです。
投稿元:
レビューを見る
読みながら何度「そうだったのか!」と思ったことか。
現代史に疎すぎるわたしのような者にとって、大変に役に立つ一冊。疎すぎて、こんなにわかりやすいのに難しく感じる箇所も多々…いやお恥ずかしい限りで…。
現代に生きとし生ける者必読ですな。
現代史を知ると色んなことが見えてくる。新聞記事がどれもこれも興味深くつながってくる。
池上さんありがとう。また読み返します。もっともっと勉強します。
投稿元:
レビューを見る
ニュースでよんで、なんとなく知っていたことが、今から振り返ってみると100年後の教科書に載るようなことだったんだなぁと分かってきます。
現代史って、複雑に絡みすぎていて分かりづらいし、どうしても第2次世界大戦以降のことって、学校でもなかなか学ぶ機会がなかったりするので、なんとなくしか知らない。
また、なんとなく知っている気もするので、あまり深く考えたり調べたりすることが少ないので、こういう本は大事だなぁと思いました。
だいたい、アメリカがいらんことして、ひどいことになっていった感じが良くわかった。
まあ、それについて行っているので日本も同罪だわなぁ。
投稿元:
レビューを見る
高校でも余り習わない現代史。しかし、現代史こそ我々がグローバルな視点、歴史観を持つに当たって重要な項目なのではと思っています。
この本はそれを補ってくれる良書だと思われます。お勧めです。
投稿元:
レビューを見る
まえがきにもある通り、現代史を知らなさすぎると思い、購入。
社会主義という言葉が多く出てきたことが、なんとなく不思議。理想と現実の差なのかなぁ。うむむむむ。
投稿元:
レビューを見る
現代史について、あの子供ニュースで「お父さん」をやっていた方が解説しています。
私の頭の中では歴史は「中学で習う範囲」で止まっているため、第二次世界大戦までしか把握していませんでしたので、この本で大分助かりました。
ソ連、中国、ユーゴ空爆。この辺が特に「?」だったので読む価値ありました。
歴史を記述するというのは、今の視点で考えがちなので難しいですね。
ベルリンの壁の構造が図解されているあたりで噴いた。犬・・・。
投稿元:
レビューを見る
現代史を知る上で、読みやすさ、周辺の豆知識に関して文句の付け所の無い「教科書」である。私がせめて高校時代の頃にこのような本があったなら、歴史に無関心な世代だとは呼ばせない自負がある。