もう下火になり始めているフィンランド教育ブーム
2008/12/28 15:15
15人中、10人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:塩津計 - この投稿者のレビュー一覧を見る
フィンランド。人口たった520万人のこんな国の教育が人口1億人を超える経済大国日本の参考になるわけがない。それに日本人なら、普通謙譲の美徳と言って、PISAごときのテストで自国が1位になったからといってはしゃいだりはしないのが普通だ。この人は違う。「なんといってもフィンランドが1位になったのですから」と手放しで自国の教育システムを褒めちぎっている。しかしよくみるとフィンランドの教育は日本のそれとは大きく異なるのがわかる。フィンランドの教育は欧州の身分制社会の教育システムで、生徒をごく一部の高等教育を受けられるエリート層と労働者に厳しく弁別するシステムである。そして国民の大多数は高等教育からは排除され「職業訓練学校」に行かされる。しかし、これだと欧州の大多数ではろくな高等教育がほとどこされず馬鹿ばかりが跋扈するということが表に出てしまうので、なんと国連その他の統計では職業訓練学校(ポリテクニック)も「高等教育機関」にかさ上げしてそのうち数にカウントするという詐術がまかり通っている。日本だって専修学校などを含めれば大学進学率は80%近くにまで急上昇する。つまり統計数字とはまことにあやしく奇妙な似て非なる数値の羅列なのである。これをうっかりつかっているとリンゴとミカンを比較するような変なこととなってしまう。それにしてもだ。これは訳者の小林の文章だとは思うが、「フィンランドの教育は日本のマルバツ式テストのような知識のみを問うようなものではありません」などとさもフィンランドの教育が優れていて日本の教育が劣っているようなことを書いているが、こういう安直な決めつけはおかしくないか。小林は日本の数学教育の素晴らしさを体験できないまま大学に進んでしまった口ではないのか。それにだ。高等教育を自国語だけでは満足にできないような国と、日本みたいに高等教育含め全て自国語で事足りる国とを安易に比較するのもどうかとおもう。英語なんて所詮道具である。
いずれにしても、最近「フィンランドみたいなちっぽけな国は、日本の参考にはなりにくいよね」という常識が広まり、いっ時ほどフィンランド、フィンランドなどと馬鹿騒ぎしなくなったのは幸いである。著者のパッカラさんは渋谷から新宿に移動するのに1日かかるという。東京みたいな「大都会」にいるだけで「どっと疲れる」んだという。本書を読むと、フィンランド人はつくづく「田舎者」なんだなあと思う。それに著者が感じる疲れの大半が「日本語が出来ない」ことに起因しているように思われる。その地について、まずはじめに行うべきは「現地の言葉を必死になって学習すること」が海外生活の基本だということを考えると著者には海外で暮らすイロハのイさえ出来ていないことがわかる。日本の教育について四の五の説教する前に、まず日本について、日本語について1から真剣に学ぶ必要が著者には求められている。
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もし子供を産んだらどんな躾や教育をすればいいか、教師の立場で教えてくれた。現場の生のコメント(しかもフィンランド)は新鮮。
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フィンランドの教師が、フィンランドの教育現場を語る。
先生はだれよりも子どもたちの見本でならなければならない。
教育に携わる方々にはぜひ呼んでいただきたい一冊。
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学力低下が話題になる中,フィンランドの教育が注目されているのは周知の通り。この本では,フィンランドで小学校教師をしていた著者が、フィンランドの学校で実際にどのような教育が行われているのかについて語っている。フィンランドでは、どのような教育を行っていくかについて個々の教師に大きな裁量が委ねられており,そのために、養成・研修の段階で非常に高度の専門的力量の習得を要求されているということである。現在すすめられている我が国の教育改革は、その出発点の一つが「不適格教員の排除」だったように、残念ながら教師に対する社会からの厳しい視線が背景にあるように思う。力のない教員に研修を受けさせるという発想だけでなく,職業としての教師の社会的地位を高め、教師自身の自覚と社会からの信頼を取り戻していくために何ができるかを考えることが最も重要なのではないかと感じた。(菅)
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PISAの結果で世界一の座を獲得したフィンランド。国としての教育対策が興味深い。国が保障している内容がすごい。
しかしこれは、小さな国ならではのお金の掛け方だなぁと思ったのも正直なところ。
日本は「適当」なところがいかんやも。授業をする方も、それを受ける方も。適当にやっていても過ごせてしまうところに問題がある気がした。
先生としての言葉は日本と全く変わらない!教育って世界共通のものなんだと実感した。
先生に求める能力の一つ、「自分が何をやっているかきちんとわかっていること」は目からうろこ。
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「神様は何でもできるのに、どうしてアフリカには飢餓があるの?」
そういった子どもの疑問を一緒に考えていく教師の姿が見えました。子どもに対して、「私も分からないから一緒に考えよう。」という接し方を、私はいいなと思います。
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フィンランドに興味があって読んだ本ですが、教育について深く考えさせられました。フィンランドの国民性は子供の頃から培われた賜物ですね。国がそれを保証して尽力しているのが素晴らしい!
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教育関係者、親いずれも興味を持てる本だと思う。
教育というのは学力ではなく人間力を育てること、そうすればおのずと学力も付いてくるということを教えてもらえた。
日本の教育環境の荒廃は何とかしたいものだ。
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フィンランドでの教育現場の様子がとてもよくわかります。教師達の工夫や努力もよくわかりました。私は母としての著者の日本での暮らしや子育てについてなどを特に興味深く読みました。日本の運転免許試験所で見せるビデオについてのコメントについては同感です。
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資源も少なく、林業以外は特にこれといった産業もない国、フィンランド。
東西をロシアとスウェーデンに挟まれ、周囲の国とは異なる形態や文法の母語を持つ、陸の孤島を思わせる国は日本と酷似しています。
だからこそ日本はフィンランドの教育をこぞって見に行く現実があるのも事実です。
日本の教育とどう違うのか、子どもを育てる大人としての認識を喚起させられる本です。タイトルに反して、平易な文章でエッセイのように読みやすいのも魅力です。
(福岡教育大学 院生)
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OECDによる学習到達度調査(PISA)において、2003年に続き、2006年でもフィンランドは好成績を収めた(科学リテラシー1位、読解力2位、数学的リテラシー2位)。日本におけるゆとり教育の見直しのきっかけとなったPISA2003年調査の結果発表以降、フィンランドの教育への関心は高い。フィンランドの小学校教諭で2児の母でもある著者が、フィンランドの教育現場を語る。(「BOOK」データベースより)
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学校の授業料は大学院にいくまで全て無料!すばらしいです。
それだけでなくフィンランドではゆっくりと自分のペースで学習するための環境が整えられているこが羨ましいです。P28~30を読むとわかりますが、フィンランドの教育システムには日本にはない「余裕」を感じました。
そして、フィンランドでの平等な教育とは全ての子どもたちに同じ教育を施すことではなく、ひとりひとりにフィットした教育を施すということにとても感心しました。その一方でそういった教育を施すために先生たちは努力をしていました。
本書を読んでいるとフィンランドにも日本と同じように算数が苦手な子もいれば、得意な子もいて、様々な個性を持った子どもたちがいることがわかります。そうした中で、フィンランドの子どもたちがPISAで学力世界一になったのは、先生方の努力や教育に対する意識の高さがあったからなのではないかと思います。
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29歳の教育大臣が行った教育改革がPISA学習調査に大きく影響を与えたと感じる。特に、現場へ裁量権を与えたことが大きいだろう。この本を読む限り、フィンランドが特別な教育を行っているわけではなく、教育の基本をしっかりと指導しているだけ。ガイドラインはあるものの先生方が独自に考え授業を展開していくだけだと感じた。しかし、そこには行政からの手厚いサポートや、家庭での教育習慣がある。そこが日本と違う。また、大学院まですべて無料という環境は、一度職についたとしても再チャレンジが出来る。教育が無料であり、しっかりとした教育を学校が行うということは、勉強してなりたいものになる。努力してなりたいものになれるという体制がはっきりしている。そういう社会構造が学習という環境に影響を与えているのではないだろうか。フィンランドの体制を全て取り入れる必要はないと思うが、日本の教育環境をもう一度考えていく必要があると考えさせられる一冊であった。
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主にフィンランドの教育について語っている本。
この本を読んでいると、日本との大きな教育体制の違いに気が付かされます。
例えば、学費。
フィンランドの教育費は無料だそう。これは資源をあまり持たず、人口も決して多くないフィンランドだから、人材育成の観点からそういう風になっているとのこと。
それともう一つ大きく違うと思ったのは、学生への支援体制。
それぞれの習熟度に合わせて、クラスが選抜されます。
いわゆるペースの違いがあるので、人に合わせるということ。
日本でもそういう学校が出てきてますが、フィンランドにはまだまだかなわないなぁと思います。
日本だと最近は、先生側のやるべきことが多すぎると言われてますが、フィンランドはそういう現場でのフォローも手厚くされていて、働きやすい環境が作られています。
日本の教育が悪いとは思わないけど、さらによくしたいと考えるならば、一読するべきだと思います。
何か参考になることもあるかもしれませんね。
これからは学校に行きたいと思える、いわゆる「楽しい学校づくり」がとても大切だと感じました。
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[ 内容 ]
OECDによる学習到達度調査(PISA)において、2003年に続き、2006年でもフィンランドは好成績を収めた(科学リテラシー1位、読解力2位、数学的リテラシー2位)。
日本におけるゆとり教育の見直しのきっかけとなったPISA2003年調査の結果発表以降、フィンランドの教育への関心は高い。
フィンランドの小学校教諭で2児の母でもある著者が、フィンランドの教育現場を語る。
[ 目次 ]
第1章 PISAが証明した世界一の学力
第2章 優秀な教師は、こう育てられる
第3章 いかに子どもにわかりやすく、勉強を教えるか
第4章 よくできている現場のサポートシステム
第5章 教師は、マルチ・タレントでなくっちゃ
第6章 日本で暮らして、感じたこと
[ POP ]
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]