文字面からも伝わる一大スペクタル。
2025/01/23 12:52
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投稿者:トッツアン - この投稿者のレビュー一覧を見る
必要以上な表現は避け淡々と文字面が並ぶ。けれども、想像力を掻き立てられ、とても面白く読むことができた。オルガンティーノとの邂逅によって西洋建築に触れる話も秀逸。最後も明智勢によっての落城ではないとの見解もおもしろかった。
映画化もされているが、私は観ていない。観なくて正解だったと思う。先入観なく自分の想像力の中で、親子の葛藤と和解、ラッパによる妨害、信長の人物像が築き上げられていき非常に面白く読んでしまった。
火天の城(文春文庫)
2020/12/31 08:13
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投稿者:雨読 - この投稿者のレビュー一覧を見る
安土城築城に関わる大工の棟梁を主人公にした話であります。石垣や材木等の建材の調達の苦労や職人魂に大変感動しました。
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信長の夢は、天下一の棟梁父子に託された。天に聳える五重の天主を建てよ!巨大な安土城築城を命じられた岡部又右衛門と以俊は、無理難題を形にするため、前代未聞の大プロジェクトに挑む。長信の野望と大工の意地、情熱、創意工夫―すべてのみこんで完成した未會有の建造物の真相に迫る松本清張賞受賞作。
2008.6 読了
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直木賞作家山本兼一が、安土城大工棟梁岡部又右衛門親子を中心に、安土城築城開始から落城までのドラマ。大工の視点ということで、いままでいろいろな戦国武将からみた城というものが、違った角度から描かれている。城作りも戦ということがよくわかる本。ある違った視点からのほんとしてはすごくおもしろい。この作家よく大工のことを調べているなと思われる。
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織田信長のことを書かれている本は世の中にたくさんありますが、その中でも、この本は「安土城」築城のみに焦点を当てた本です。
話は棟梁の岡部又右兵衛とその息子の以俊を中心に進んでいきます。
信長の夢は、日本にも南蛮にも存在しない巨大な天守閣を建てることでした。
次々と出される無理難題にひとつひとつ、木に聞き、石に聞き、解を見出していく姿には純粋に感動させられます。
木の怖さとか石の怖さとかは僕には実感がわかないけど、職人たちの自然に対する畏怖とか、彼らがそれらをどういうふうに扱ってたかとか、どういう心持ちで向かっていってたのかとか、意地とか、情熱とか彼らなりの美学を垣間見れた気がする。
こういうテーマの本ってあまりないので、見つけてすぐ読んでしまいました。かなり読みやすいです。
なにより、歴史上に上がってこないような実在した棟梁父子を主人公にしてあるのがすごくよかった!
こういう本をたくさん書いて欲しいです。
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第11回松本清張賞
織田信長に仕える大工棟梁の一生を描く歴史物語
安土城建設に関わる生き様が生々しい。
『雷神の筒』に続いて読みましたが、
信長時代を信長を書かずにその取り巻きを主人公として描き、
一方鍛冶屋、大工などの視点を通して、
その時代の世の中、および技術について
詳細に示すセンスは素晴らしいと思います。
また、ひとつのプロジェクトという意味では、
過去の築城も現在のシステム構築も大事なことは同じです。
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ずっと以前から読みたかった本でしたが、週刊「安土城をつくる」に着工する前には読んでおかなくてはと読みました。
戦国時代や信長がどうとか、そういうことよりも、前代未聞のプロジェクトをやり遂げる興奮と、困難だと思われることを一つ一つクリアしていく強さが描かれていました。歴史を見るときに、気をつけてはいても結果から見てしまうことが多く、特に築城に関すること等は「○○年 〜城築城」と一行で終わってしまうこともしばしばです。しかしその行間には、武将だけではなく多くの職人や人足達、つまり時代を生きた多くの人たちが関わり、困難を乗り越え、犠牲も出しながら作り上げたものだったのですね。
そんな当たり前のことに、素直に興奮できる本でした!
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一言でまとめてしまえば城を築くだけの話。ですが、そんな浅くありません。昨今、3年で100万人(当時の人口の1/10?)を使い1000億円をかけて城一つ建てるなんてことは殆どないと思います、もちろん城は例えばですけど。そして現代のように日本というひとまとまりではない時代、木を一本使うにしても、他人の治める領地に最良の材料があれば、それを得る事は至難の業、命がけなわけです。作中では木を提供した杣人は織田と敵対する領主の下でいたので処刑されました。時代のせいにしてはいけないとよく言いますが、同じ事をやるにしてもやりやすさは断然違ったはずです。あとは織田信長と言う人物。無名の大工を起用し、かつ自分の構想と違う城をプレゼンされても理屈が通っていればそれを受け入れる柔軟性を持っている。世間的な悪評があれなんであれ、時代の覇者と言うものはこうあるべきだと思います。大工の側から言えば、どんな暴君であれその権力に屈さず自分がやってきた何年もの経験と実力に自信を持つ事が大事なんだと感じました。要は自分がなんなのかよくわかっている事が二人とも共通しています。人の役割って言うのがこういう時代はしっかりあったんだなあと思う本です。
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利休にたずねよ、を読んでおもしろかったので、山本さんの他の著書に手をのばしてみた。
よくもなく、わるくもなく。
安土城というテーマ設定はおもしろい。序盤もおもしろい。
しかし、最後が尻切れトンボのようで、もやもやしたまま終わってしまった。
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安土城を築くお話。
もちろんそれだけではなく、安土城の建設に関る多くの人、物、そして世界の情勢が絡み合った築城話になっています。
総棟梁が城にかける想いが、まるで自分のことの様に感じられる作品でした。
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織田信長築城の安土城が出来上がり、焼失するまでの間を大工岡部又右衛門を描いた物語。
山を丸ごと城にするまでを見事に書かれていて、飽きない。
総棟梁の岡部は元は、熱田神宮の宮大工で、南蛮風の天主台を七層目に作ることに大工職人魂を注ぎ込み見事完成させる。
以前、石垣職人の安太衆が安土城の石垣を積む物語「天下城」を読んだだが、安土城がいかに壮大な城であったかが想像されるだけに、焼失してしまったのが誠に残念でならない。
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西田敏行さん主演で映画化されている作品。信長を描いた作品は多けれどこういう構造で信長という人物をとらえた作品は稀有、という解説に納得。織田家のお抱え番匠(大工)の岡部又右衛門一門が信長の命を受け政敵の放つ乱破(テロリスト)の妨害を受けながらも、持てる職人の技と心意気を尽くして安土城を建てる物語。又右衛門の息子を誰が演じたのかな、と思いながら読んでいましたが映画(見てません)のサイトで確認したらなんと息子が娘(福田沙紀)になっていました!?原作では又右衛門と息子以俊との親子の情がいい話なのにまるごとカット。。。息子を弟子に置き換えたのでしょうか。ピラミッドや万里の長城の建設で人が大勢犠牲になったのと同じく、戦国時代に山の上に石垣を組み木材を運びあげ天主を建てるというのは、やはりとてつもないことだったのだな、というのがよくわかります。面白かったです。
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安土城ができるまで。
信長に仕えた大工一門の話。
含蓄が深い。
ちょっと信長の描き方が当たり前すぎてつまらなく感じたが、その分他のキャラクターの書き込み方が素晴らしいと思う。
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職、そして業を引き継ぐということは、
言葉ではない。
■抜粋
木を組むのが番匠の仕事で、人を組むのが棟梁の仕事か。(P.325)
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非常に面白いです。
映画化されましたが、映画のほうは未見です。
山本兼一さんの作品を最近読みますが、本当に単純に面白いです。
戦国時代モノで、武将が主役じゃない辺りがまたワタシ的に新鮮で、しかし大好物の男のロマンがしっかりと描かれているという。
不器用ながらも己の仕事に人生の総てを費やすカッコよさを感じます。