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帰郷
著者 海老沢泰久 (著)
エンジンが大好きな組立工がいた。故郷の自動車エンジン工場勤務から、ある日、F1チームのエンジン組み立てメンバーに選ばれた。サーキットを転戦して世界を回る毎日。すばらしい日...
帰郷
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帰郷 (文春文庫)
商品説明
エンジンが大好きな組立工がいた。故郷の自動車エンジン工場勤務から、ある日、F1チームのエンジン組み立てメンバーに選ばれた。サーキットを転戦して世界を回る毎日。すばらしい日々だ。帰国休暇にはガールフレンドに土産をやり、土産話をするのも、その栄光の一部だった。3年の出向期間が終わり、故郷に戻った男を待っていたのは、しかし味気ない、退屈な生活だった──喜びのあとに訪れる悲しさ、“成熟と喪失”を描いた第111回直木賞受賞作ほか、傑作短篇が全6篇。
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紙の本
淡いがしっかりと余韻が残る作品集
2017/06/02 13:43
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投稿者:koji - この投稿者のレビュー一覧を見る
海老沢さんの小説を読むのは初めてでした。
ホンダのF1を主題にしたノンフィクションの作品などはとても面白く一生懸命に読んだことがありました。
本作で直木賞も受賞されておられるのですね、確かになんともいえない余韻が残る素敵な短編小説集でした。
「帰郷」「静かな生活」「夏の終わりの風」「鳥は飛ぶ」「イヴニング・ライズ」「虚栗」
「帰郷」は長年ホンダのF1活動を取材されたいかにも海老沢さんらしい視点の作品で、小説なのにノンフィクション作品のような趣があり素晴らしい逸品でした。
「夏の終わりの風」の主人公には憧れと愛着を抱かずにはいられませんでした。
そういえば海老沢さんの作品を書店で見かけなくなったなぁと思って調べてみたら、残念なことに2009年に59歳という若さでお亡くなりになっておられました。