田中角栄 その巨善と巨悪
著者 水木楊 (著)
田中真紀子の父、田中角栄は、戦後日本の生んだ、まぎれもない天才である。雪ぶかい新潟の田舎の貧しい出身、小学校卒業の学歴、すべてのハンディを跳ね除けて総理大臣の座を掴みとっ...
田中角栄 その巨善と巨悪
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
商品説明
田中真紀子の父、田中角栄は、戦後日本の生んだ、まぎれもない天才である。雪ぶかい新潟の田舎の貧しい出身、小学校卒業の学歴、すべてのハンディを跳ね除けて総理大臣の座を掴みとった、まるで小説のような人生。悲願の日中国交回復を実現し、「日本列島改造」をブチあげ、ロッキード事件で失脚した後もなお、隠然たる権力と資力を持っていた。スケール大きく生きた、毀誉褒貶相半ばする男。悪と共存する善、田中角栄の真実の姿を、膨大な取材に基づくエピソードで描き出す。
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
小分け商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この商品の他ラインナップ
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
田中角栄のマイナス面も指摘せよ
2006/01/07 12:17
9人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:塩津計 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「田中角栄−その巨悪と巨善と」と単行本のタイトルにはある。しかし著者の視線は田中の巨悪には目をつぶり、田中角栄をひたすら美化する。これじゃあ、水木さん、あんたの信用落ちまっせ。日頃権力批判が重要だのなんどと言っているくせに、小泉は批判しても田中が批判できない水木とはいったいどういう人物なんだろう。近著の「東大法学部」も非常に出来の悪い書物だが、そもそも彼のデビュー作?である本著も非常に出来の悪い本だ。今更、田中角栄の本を書くなら、公共事業を利用しての政治献金上納システム(=税金の私物化)、業界ごとの上納金システムの完成(建設業界のみならず、放送業界、郵便局をも裏金集金マシーンとして悪用)という国民(とくに都市部のサラリーマン)を犠牲にする政策のマイナス面もきちんと指摘しなきゃ、その政治分析能力の根幹が揺らぐというものだ。水木さん、あんた、これじゃダメだね。