ハリガネムシ

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痛かった。とても痛かった。とっても痛かった。から良い本に違いない。誰の中にも飼っている、ハリガネムシ。潜んでいる。それがいつ、蟷螂のあの白く柔らかな腹を突き破るように出てくるか、出てこないか。

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すきではありません。いまいち現実感に乏しいというか、描写と感覚がうまくリンクしませんでした。年齢のせいではないと思うが。

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彼女を傷つけるために付き合ってるのか
彼女を愛しているから付き合ってるのか
自分の中のハリガネムシが疼くというような

まぁ〜膣の中に石を詰められるとことか
あちゃーですがぁ
この人の書くダメさ加減は、あたし嫌いなんです……
芥川賞受賞作品だけどもさ

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表題作も収録作の「岬行」も、なんかすごい書き方が気持ち悪い。作者の人間性や生き方を疑ってしまうくらい嫌な気分になる。カマキリを新聞紙で摑んで握り潰すと尻からハリガネムシが出てくる描写や、自分の垢を丸めたり擦り付けたりして遊ぶ様子。サチコの自傷の傷跡をジグザグに縫い付けてしまうところは痛すぎて読むのを中断した。肉と脂肪が潰された描写がえげつない。自分よりも弱いと判断した人間にはとことん暴力的になる。表題作の、前を走る車を運転する老人に対する態度などが象徴的。どちらも人間の尊厳なんて言葉がクソに思えるくらいの性や暴力といった欲望が書かれ、みんな排泄物の中で蠢いているかんじ。表題作のほうの主人公は高校で倫理なんて教えてるらしいが、冗談にもならない。

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「人間の肉体を思い通りに切り刻みたいという欲望を、ハリガネムシのように体の中に飼っていたらしい。」
暗くてしめっぽい話。
こーいう女は多い。けどこーいう男は少ないように思う。

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久々に純文学。
「芥川賞受賞作ってこんな感じなんだよなー」となんとなく思っていたのとピッタリ。うむむ。
読後、一番近い気持ちになったのは「闇金ウシジマくん」
喜怒哀楽以外のごちゃごちゃした感情を書いてるところとか。

やっぱ純文は好きではない。

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●慎一がなぜ暴力的な気分になったりするのかがよくわからない。どの辺が優れた文章なのか、よくわからない。
●弱者を虐げる者（慎一）もまた、強者によって虐げられている構図があった。

☆きっかけは文学賞メッタ斬りで取り上げられていたこと。


読了日：2010/12/11

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痛い。とにかく痛い小説だ。それは、心の奥底ではこんなことがしたいと思っているよ、という吐露でもある。普通の人間として生きていくために、心にしまいこんだ欲望が誰にもあるはず。それを慎一は実行に移してみせる。堕ちていく自分を意識しながら、それを止められない。だから私はこの作品が好きなのだ。まさに、カタルシスのために存在している小説。
一方、同時収録されている『岬行』は駄作である。なので、星5つは純粋に『ハリガネムシ』のみにつけた評価だ。まるでどこかの同人誌でも読んでいるような、素人くさい文章。退屈な作品だった。

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芥川賞という事でこの人の本を初めて読みました。暴力描写もさらさら読めました。あ、終わったというあっさり感。もふふふ！しか残ってない…

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第129回芥川賞受賞作「ハリガネムシ」と、
単行本未収録作品「岬行」。

芥川…？うん、芥川…って感じ。

人間のダメな部分とか堕落した部分とかＳな部分とか
そういう歪んだ醜い部分を書きたかったんだと思う。
そういった部分はたぶん皆少なからず持っているけど、それを大々的に
表面に出して生きてはいない。
そんなことしたら普通の社会じゃ生きていけないから。

でもこの人の作品の登場人物は皆その本能のままに生きてる。
水商売、ニート、ホームレス、ヤクザ、暴力事件。
この言い方は不適切だと思うけど、ありとあらゆる「社会の底辺」がここにある。

「普通の人間」が徐々に堕落…というストーリーに魅かれて読んだけど、
「だから何？」という感想しか持たなかった。
確かに皆どんどん堕落して暴力行為もエスカレートしていく。
でもその背景になる心情描写が全くと言っていいほどなくて、
ただエログロな描写を見せられているだけな気がした。
特に腕の傷を縫合するところとか性器に小石を押し込むところとか
単に気持ち悪いだけだった。

そして登場人物の誰に対しても全く親しみを持てない。
読めば読むほど憎しみや嫌悪感しか持てない。
とてもＨＰを削られる小説だったけど、これを狙ってやってるなら凄いと思った。
芥川賞の意味も、少しだけわかるような気がした。
うーんでもやっぱりわからん。

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最近の芥川賞は誰かの悪夢の中に入り込んでしまったようなものやエログロが多くない?これはエログロ系。よってよむの止め。こんなの選ぶ選考委員がいるからこの賞はだめになる。

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この本は男性が読むと評価が高くなり女性が読むと評価が低くなると想像できる作品だと思う。とにかく下品なんだ。しかもエロくて簡単なの。作中の男女はそれに気づかないフリをしているんだか気がついちゃったから暴走してるんだかわからないけど。そこは文学なんだろうけどなんか悲しい作品でアル。

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暗い。それもホラー的にではなく、人間の心理的な、暗い池の淵を覗き込んだ様な腹が冷えるような暗さで出来ている
初めて読んだのは確か出版されてすぐ高校の時だったんですけど、1週間くらいなんとなく気分が重かったのを覚えています。
さすが芥川賞、しかし私にはあまり合いませんでした・・・