読割 50
電子書籍
GOSICK ―─ゴシック―─
著者 桜庭一樹
前世紀初頭、ヨーロッパの小国ソヴュール。極東の島国から留学した久城一弥は、聖マルグリット学園の図書館塔で奇妙な美少女・ヴィクトリカと出会った。彼女の頭脳は学園の難事件を次...
GOSICK ―─ゴシック―─
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GOSICK−ゴシック− (角川文庫)
商品説明
前世紀初頭、ヨーロッパの小国ソヴュール。極東の島国から留学した久城一弥は、聖マルグリット学園の図書館塔で奇妙な美少女・ヴィクトリカと出会った。彼女の頭脳は学園の難事件を次々解決してゆくが、ある日ヴィクトリカと一弥は豪華客船に招待され、そこで本物の殺人事件に遭遇してしまう。やがて彼ら自身に危機が迫ったとき、ヴィクトリカは──!? 直木賞作家が贈る、キュートでダークなミステリ・シリーズ。
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紙の本
アニメ放送記念!
2011/01/11 14:57
10人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ロールパン菜 - この投稿者のレビュー一覧を見る
富士見ミステリー文庫での表紙は美麗であったが、これはこれでとてもお洒落な表紙の一冊である。
アニメ放送が始動したので、今一度読ませて頂いた。
(ヴィクトリカの声は老人のようなしわがれた声と表現されているのだが、そこは置いておいて、悠木碧さんの声を当てながら読んでも案の定、特に違和感はない)
舞台は1920年代のヨーロッパ、ソヴュール王国という架空の王国になる。
東洋の島国(日本)から留学生として来ている少年(九城一弥)が、そこで知り合った頭脳明晰で妖精のような少女(ヴィクトリカ)と共に、怪事件の数々を解決していくというものだ。
ジャンルは推理小説であるが、著者がライトノベルの読者を想定して作っているであろうことを考えると、重厚なミステリーを求めている方にとっては物足りないだろう。
がしかし、エンターテイメント性でいえば、まごうかたなく一級品といえる。ここから桜庭作品にはまったという方も多いはずだ。
なので私はこの作品にケチをつける気は毛頭ないのだが、再読してやはり、一つ気になった点がある。
31pからヴィクトリカが、一弥に占いについて滔々と語るシーンがある。
33pの最後で、
「さて、預言者モーゼによる棒占いについての記述が、『民数記』に記されているのも興味深い。イスラエルの民の長になるべき人物がどの種族から生まれるかを知るため、それぞれの種族名を記した十二本の棒を用意し、占ったのだ」
と言う点だ。
何が変かは、聖書の民数記を読めば分かることだが、上のような記述は一切出てこないということだ。最も、聖書の解釈は十人十色だろうが、少なくともモーゼが棒占いを行ったという箇所は全く見当たらない。
おそらくは、ヴィクトリカの記憶が間違っていたのではなく、読んだ書物の方に間違いがあったのだろう。(もしくは著者が読んできた書物に間違いがあったか…)
何故こんなどうでもいいような点を突っつくのかといえば、“知恵の泉”をもつヴィクトリカだけには、どんな些細なことであれ正しい知識を蓄えてほしいと願うからだ。
そうして始めて、尊大で傲岸で不遜、だけどそこがキュートな彼女の魅力は、より一層引き立つに違いない。
紙の本
オカルト系ミステリ
2023/10/28 20:51
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:今井 - この投稿者のレビュー一覧を見る
学園×ミステリー×オカルトという、ありそうで無かった世界観がとにかく魅力的。巻が進むにつれて、登場人物達の生い立ちや信条が語られて、何度でも読み返したくなるスルメみたいな小説になっている。
紙の本
安楽椅子探偵現る
2017/01/30 13:49
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:のぉちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
安楽椅子探偵どころか塔の上のお姫様(貴族の令嬢だからお姫様だけど)が話を聞いただけで謎を解く
えらそうで「知恵の泉」があれば解けない謎はないと言う
退屈が敵で、喧騒も敵だ
謎はお菓子や珍しい食べ物と引き換えに解いてくれるけど
シリーズは完結しているけど未来へと続く話はまだまだ続く
何故、塔にいるのか
何故、お菓子なのか
いろんな謎は少しずつ解決するけど、最後はハッピーエンドで、でも少しシリアス
少年少女が歴史の闇に翻弄されながらも幸せをつかむ話の、はず
紙の本
続きも楽しみ
2022/02/10 21:07
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kochimi - この投稿者のレビュー一覧を見る
か、かわいい……
帝国軍人の3男坊も、
塔の上の囚われのお姫様も。
二人が集うのは空中庭園という舞台も素敵!
これは続きも楽しみです。
紙の本
軽すぎたかな
2015/03/26 12:24
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:september - この投稿者のレビュー一覧を見る
装丁が素敵。うーん、軽すぎたかな。ヴィクトリカの容姿に老婆声をどうしても合わせられなかったことと一弥の精神年齢が低く設定されすぎなことが あかんかった。砂糖菓子の方が好み。