裁判官の爆笑お言葉集
著者 長嶺超輝 (著)
「死刑はやむを得ないが、私としては、君には出来るだけ長く生きてもらいたい」(死刑判決言い渡しの後で)。裁判官は無味乾燥な判決文を読み上げるだけ、と思っていたら大間違い。ダ...
裁判官の爆笑お言葉集
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商品説明
「死刑はやむを得ないが、私としては、君には出来るだけ
長く生きてもらいたい」(死刑判決言い渡しの後で)。
裁判官は無味乾燥な判決文を読み上げるだけ、
と思っていたら大間違い。ダジャレあり、ツッコミあり、説教あり。
スピーディーに一件でも多く判決を出すことが評価される世界で、六
法全書を脇におき、出世も顧みず語り始める裁判官がいる。
本書は法廷での個性あふれる肉声を集めた本邦初の語録集。
これを読めば裁判員になるのも待ち遠しい!
著者紹介
長嶺超輝 (著)
- 略歴
- 1975年長崎県生まれ。九州大学法学部卒業。弁護士を目指し、塾講師や家庭教師の指導と並行して司法試験を受験。7回の不合格を重ねて懲りる。ライター業の合間をぬって裁判傍聴に通う日々。
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晩酌のおともに・・・ホッと一息の一冊
2007/05/14 18:34
20人中、20人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:問悶 - この投稿者のレビュー一覧を見る
『この前から聞いていると,あなた,切迫感ないんですよ』
これは,あの有名な・・建築基準法違反,議院証言法違反,建築士法違反幇助の罪に問われた元一級建築士A氏に対する被告人質問で,A氏が「生活費に困ってやった」と証言したことに対する東京地裁・川口裁判長の言葉。
「生活費に困って・・・」といいながら実際は,遊行費や愛人への貢ぎ物に金を使っていたA氏・・・。全く関係のない私でもテレビの前で腹を立てていた・・・。こともあろうに,裁判所の中でも「生活費に困って・・・」を連発していたようだ。そのA氏に対して裁判長が言った言葉が,冒頭のものである。なんと人間味のある言葉でしょうか・・・。まさにその通りなんです。法を司る裁判所の裁判官といえば,お堅いイメージではあるが,彼らの口から出た言葉には人間味があふれている。
2ページ見開きごとに,言葉と裁判の内容が紹介されているため,とても読みやすい構成です。晩酌をしながら,ホッと一息つける一冊です。
印象に残った言葉をもう一つ・・・。
大麻取締法違反の罪に問われた元いいとも青年隊のタレントに対し,「24歳?大人じゃないですか。教育も受けて,それなりに人気のあるタレントをやってたわけでしょう」「あなた大丈夫?繰り返す人は刑務所に行ってもらいますからね」と説教が続いたあとの言葉・・・。
『多少厳しいことを言いましたが,私は,犯罪をやめさせるのが仕事ですから。』
やっぱり裁判官も人ですね!
裁判に爆笑とは
2023/07/18 14:09
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ロンバルド - この投稿者のレビュー一覧を見る
実際の裁判で起きた事ではあるが、表題の通りまさに爆笑ネタの宝庫と化している。被告も裁判長も人の子であることを改めて認めたものである。
裁判官のことばまとめ集
2024/09/07 22:56
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:りら - この投稿者のレビュー一覧を見る
様々な裁判で、裁判官が述べた人間味のある言葉をまとめたもの。
爆笑とまではいかないというか、そこまでいうと失礼なものもあろうかと思うが、この形でまとめるに至るには、膨大な裁判を傍聴したり、文書を読んだりはしていると思われ、執念ともいえるまとめ集。
裁判官の判決当時の年齢が載っている謎。
図書館で予約して約1年待った。
それほど人気のある本だが、逆にいうならば買ってまでは読まないということなのだろう。
人間味
2024/01/01 13:18
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:sas - この投稿者のレビュー一覧を見る
裁判の当事者になったことは無いですし、傍聴したこともありません。
自分とは縁がなく、開廷前の映像をテレビで見る程度です。
無味乾燥で、粛々と行われるイメージのある裁判ですが、人間味のある裁判もあることを知りました。
法の番人にも感情はあるからね
2023/06/28 14:30
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:名取の姫小松 - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者が裁判所で耳にした裁判官の人間としての肉声を記す。題名みたいに爆笑できるエピソードばかりではない。説教もあれば怒りもある、寄り添う優しさもある。法の番人と言えども人間、ついつい漏れる素の気持ち。
判決から聞こえる裁判官の本音
2007/09/02 22:30
19人中、18人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:GTO - この投稿者のレビュー一覧を見る
『裁判官の爆笑お言葉集』という題名は、この本を正しく表してはいない。けっこうジンとくる言葉が集められている。「死刑はやむを得ないが、私としては、君には出来るだけ長く生きてもらいたい。」(p.14)にしても、そこだけ聞くと矛盾を感じるが、文脈をとらえれば、決して爆笑ではない。
むしろ、ここに集められた裁判官たちの発言には、職務を通して被告や社会に何かを訴えたいという気持ちを感じる。司法の世界では2009年から裁判員制度が導入されようとしているが、この本を読む限り、その必要はないと思われる。裁判の迅速かを図るためと、現在裁判で下される判決と一般市民の感覚がずれているのが理由だいうが、それは司法が抱える問題であり、一般市民を危険にさらして改善しようとするのは、責任転嫁としか思われない。
国民を裁判に参加させるとしたら、違憲立法審査や国家的犯罪(官僚や政治家などの犯罪)に関してで、刑事凶悪事件は除くべきであろう。
「ふだんはあまり耳にする機会がない裁判官の発言を集めてみました。」はじめにより。
2023/03/26 15:37
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:やまだち - この投稿者のレビュー一覧を見る
書店で平積みされていたこの本の、タイトルと帯に惹かれ買っちゃいました。
ネタバレがあります。
はじめに
第1章 死刑か無期か?
第2章 あんた、いいかげんにしなさいよ
第3章 芸能人だって権力者だって
第4章 被告人は無罪
第5章 反省文を出しなさい!
第6章 泣かせますね、裁判長
第7章 ときには愛だって語ります
第8章 責めて褒めて、褒めて落として
第9章 物言えぬ被害者を代弁
第10章 頼むから立ち直ってくれ
おわりに
あいだにコラムを挟みつつ、事件の説明を添えて裁判官の言葉を紹介。
あらすじに「ダジャレあり、ツッコミあり、説教あり。(略)本書は法廷ですの個性あふれる肉声を集めた本邦初の語録集。」とあります。
ところが第1章がいきなり「死刑か無期か」。裁判官の苦渋や被告人への怒りが滲む言葉に、「法という道具を使って、人が人を裁く」ことの難しさが垣間見えました。
また、(何だかなー)と首をかしげたくなるような裁判官の言葉や、司法のあり方を問うもの、社会に対して無礼なものもあります。「裁判も人なり」に納得。これらには著者がチクリと皮肉を述べているのが面白い。
ただタイトルにある「爆笑」。これは言い過ぎかもしれません。児童虐待死の罪を問う裁判官の言葉も収録されていて、一括りにしたタイトルとは乖離していると感じました。
随時続編がほしい
2023/06/15 13:15
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:BB - この投稿者のレビュー一覧を見る
最近はやっているが、再ブレイクだそうだ。刊行は2007年らしい。
ああ、あの時の事件!と思い出せる程度の昔だが、やはり古さは否めない。内容は簡潔で読みやすく楽しいので(深くはない)
随時、続編を出してくれれば売れるだろうに、と率直に思った。
人間味を通して、世代がわかる。
2023/06/05 18:22
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:うりゃ。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
判決なので量刑を言い渡される犯罪の中身を見ると……つくづく時代を感じる。
バブル崩壊の後始末。
あの毒カレー事件。
子どもの喧嘩に親が出る、どころか火のないところに水煙、モンスターペアレント同士の訴えに挟まれた子どもたちへの同情などなど……。
タイトルには「爆笑お言葉集」とあるけれど、爆笑はできない。
ちょっと笑えて、しんみりさせられる。
爆笑…?
2023/08/14 11:04
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:きさ - この投稿者のレビュー一覧を見る
いいお言葉の数々に、感銘を受けたり感心したりと様々ですが、正直「爆笑」は少かったと思います。少くとも、私は。
コントのように、裁判と言う場でありながら思わず笑っちまった!という内容を期待していたのですが、どうやら私の思い違いのようです。
ただ、考えさせられる言葉、胸に迫る言葉など、裁判官と言えど人の子。先例主義、四角四面なだけではなく、血が通った言葉や叱責の言葉など、色々しることができました。