- 販売開始日: 2010/07/02
- 出版社: 徳間書店(Chara)
- レーベル: キャラ文庫
- ISBN:978-4-19-900068-3
このままでいさせて
著者 剛しいら (著)
「お願い、僕を助けて」。売れない俳優・晃(あきら)の前に、突然現れた中学生の滴(しずく)。どうやら訳ありの家出少年は、かつての憧れの特撮ヒーローに救いを求めに来たらしい。...
このままでいさせて
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商品説明
「お願い、僕を助けて」。売れない俳優・晃(あきら)の前に、突然現れた中学生の滴(しずく)。どうやら訳ありの家出少年は、かつての憧れの特撮ヒーローに救いを求めに来たらしい。すがる瞳を拒めずに、なし崩しに同居を始めた晃は、一途に慕ってくる滴の笑顔に、失いかけた仕事への情熱を取り戻してゆく。誰にも邪魔されない日々の中で、やがて二人は惹かれ合い…!? イノセント・ロマンス。 ※電子版には、紙版に収録されている挿絵は収録されていません。
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そのままでいさせてあげて。
2000/09/26 06:50
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kaede - この投稿者のレビュー一覧を見る
「このままでいさせて」
そんなタイトル通り、本当に「そのままでいさせてあげて」、と、読んでいる間中思ってしまうお話しでした。
キビシイ現実から、まるで夢の逃避行のような二人の楽しい生活。
だけど、二人はそれが永遠に続かないことはわかっているし、まだ二人が永遠に一緒にいられるだけのチカラが互いにないこともよくわかっている。
それでも、1分1秒でもお互いのそばにいたいという気持ちが夢の時間を引き延ばしていて。
お互いにめぐり合ってから、随分成長していけてはいるんだけど
やっぱり愛してる、という想いだけじゃ一緒にいられない現実が本当にせつない。
特撮ヒーローに助けを求めるような話しなんて、どんなに子供っぽい話しなのかと、あらすじの先入観から手元に置いてから随分と未読のままだったこのお話しでしたが、あらすじの最後の行に書かれた「イノセント・ロマンス」という言葉に、ああ、そうだなーと改めて頷き、著者のあとがきに書かれた「相手を思う切なさで、胸が痛み、涙が流れるような瞬間を書きたい」という言葉に、しっかり伝わりました、と思わず頷いてしまいました。
この二人の未来が本当に幸せであればいいなと思った1冊。