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  • 販売開始日: 2010/07/01
  • 出版社: 光文社
  • レーベル: 光文社文庫
  • ISBN:978-4-334-73812-9
一般書

おいしい水

著者 盛田隆二 (著)

「結婚」は、あなたの渇きを癒してくれますか? 人生の岐路に立つ30代女性の〃結婚生活〃を切実に描く話題作!

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おいしい水

税込 770 7pt

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みんなのレビュー16件

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評価内訳

考える妻たちへ

2005/03/27 18:23

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ナカムラマサル - この投稿者のレビュー一覧を見る

不倫ドラマの先駆けとなった「金妻」を平成の現代に置き換えると、こういう話になるのだろうか。
よその夫婦の日常生活を覗き見しているような気分だった。


姑との関係や近所づきあいもそつなくこなし、良妻賢母そのものの主人公・弥生は、「世の中から爪弾きにされたような孤独と人恋しさ」を日々感じており、夫との夜の生活も苦痛でしかたない。
娘が幼稚園に通い始めたのをきっかけに、弥生は外に働きにでるのだが、ちょうどその頃、同じマンションに越してきた千鶴が原因で、近所づきあいに波風が立ち始める。
飲み会の数を重ねるにつれ、下世話な様相を呈してくる近所の夫婦関係と、仕事を始めて様々な出会いを経験していく弥生の変化が同時進行で、強くならざるを得ない弥生の姿に説得力がある。


本書の底には「夫婦とは?」「結婚とは?」「理想のパートナーとは?」という問いかけが流れているが、リアリティのあるセリフとしてしばしば水面下に現れる。

 「おめでたですって、医者に言われたとき涙が出て止まらなかったよ。感激して泣いてると思っただろうね、医者は。でも違うの。わたしの人生、これで終わっちゃうのかと思うと、悲しくて、くやしくて」
 「疑いはいつしかあきらめに変わり、夫に隠しごとがあっても、娘にとってやさしいパパであればそれでいいと、自分に言い聞かせるようにさえなっていた」
 「結婚なんて売買契約よ。(略)男は会社に労働力を売って日々の糧を得る。女はその分け前にあずかるため、家事と育児とセックスを提供する」

こういった思いを抱いたことのない女性はいったいどれくらいいるだろうか。
本書には多くの女性の本音が書かれている。

弥生がこのまま結婚生活を続けていくか否かが本書の読みどころであるが、考える女が今の時代、いかに生き難いか考えさせられる。
弥生のように働きにでたいと思っている専業主婦は数多くいるだろうが、こんなにとんとん拍子でステップアップすることは、およそ現実的ではないだろうと思うし、この本にでてくる数組の夫婦のような仮面夫婦は、いったいどれくらいいるのかとも思う。
この本を独身女性に読ませたら、ますます結婚率が低くなることうけあい。

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2005/06/01 22:53

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