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高慢と偏見(下)
著者 ジェイン・オースティン (著) , 中野康司 (訳)
「世界一高慢でいやなやつ」と思われていたダーシーの、別人のような丁重な態度に驚き戸惑うエリザベス。一度プロポーズを断わった私に……。妹リディアの不始末、ダーシーの決然とし...
高慢と偏見(下)
高慢と偏見 下 (ちくま文庫)
商品説明
「世界一高慢でいやなやつ」と思われていたダーシーの、別人のような丁重な態度に驚き戸惑うエリザベス。一度プロポーズを断わった私に……。妹リディアの不始末、ダーシーの決然とした行動、キャサリン・ド・バーグ夫人の横車……。エスプリあふれる笑い、絶妙の展開、そして胸を打つ感動。万人に愛される英国恋愛小説の名作中の名作。オースティン文学の真髄を伝える清新な新訳でおくる。
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紙の本
高慢、そして偏見を超えての愛!古典文学の傑作
2011/11/14 10:56
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:としりん - この投稿者のレビュー一覧を見る
この作品(原作)は、200年前に発表され、イギリスのジョージ四世が愛読したという。そして現在では、作家・水村美苗氏のナンバーワン愛読書である。(水村美苗著・筑摩書房『日本語で読むということ』などより)
内外の古典文学・近代文学に大変造詣深い水村氏が愛読するだけあって、さすが!という傑作恋愛小説である。
この作品は1813年、著者オースティン38歳のときに出版された。が、実は22歳のときに、この作品の原型を完成させている。そのときのタイトルは、『第一印象』だった。(下巻P313)
ともすれば人は、第一印象で相手を判断しがちである。第一印象が当たっているということも少なくないだろうが、誰にでも長所と短所があり、光の当て方で印象は変わるものである。
また、人は第一印象がすべて、などという単純なものではなく、深く付き合ってみないと相手の人物像はよくは分からない。
この作品は、タイトルのとおり、高慢そして第一印象に基づく偏見がストーリーのポイントである。
大変に個性豊かな登場人物が織りなす人間模様を描き出す。邦訳も読みやすい。
200年前のイングランドの生活習慣、文化の香りも面白い。登場人物のユニークさとユーモアもある恋愛小説だ。