偶人館の殺人
著者 高橋克彦
からくり展のポスター制作を依頼するため、国際的デザイナー矢的遥を訪ねた広告代理店の池上佐和子。矢的と共にからくり人形について調べるうちに「べんきちはゆるさないぞ」という謎...
偶人館の殺人
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商品説明
からくり展のポスター制作を依頼するため、国際的デザイナー矢的遥を訪ねた広告代理店の池上佐和子。矢的と共にからくり人形について調べるうちに「べんきちはゆるさないぞ」という謎の脅迫文を人形から発見して……。からくりマニアの加島大治、才色兼備の研究者・多野百合亜、双子の兄でロックミュージシャンの露麻夫、女優の浮田美洋、一癖も二癖もある登場人物たち。はたして真犯人は? そして犯人の狙いは?! ことわざ好きの探偵・矢的が活躍する高橋ミステリーの傑作。
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魅惑のからくりの世界へ、ようこそ!
2003/06/19 13:58
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投稿者:PNU - この投稿者のレビュー一覧を見る
からくり人形の描写が楽しいミステリ。食べたものを消化して粉として出す自動人形(オートマタ)、「ヴォーカンソンのアヒル」が実在するなんて、初めて知りましたよ。実物を見てみたいなあ。
探偵役の人物がじつに個性的で魅力的なのだが、登場人物みながみな、殺人事件の調査にしてはのんびりしすぎているかのような印象があり(観光気分?)、それが少し違和感を与えている。まるで〈自分たちは神=作者の恩寵を受けているゆえ、決して殺されることはない〉とわかっているかのよう。
ミステリとして見れば意外性や斬新なトリックがあるでなく物足りぬ面もあるけれど、からくりと、それを創った一人の天才の人生の描写が物語を味わい深くしている。題材と着目点の勝利であろう。