軍靴の響き
著者 半村 良
――それは、時代の曲がり角をはっきりと象徴していた。昨夜、寝室でその女を抱いて寝た男は“軍靴”をはいた男だった。〈戦争〉に虐げられた、あの忌わしい記憶がよみがえってきた…...
軍靴の響き
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商品説明
――それは、時代の曲がり角をはっきりと象徴していた。昨夜、寝室でその女を抱いて寝た男は“軍靴”をはいた男だった。〈戦争〉に虐げられた、あの忌わしい記憶がよみがえってきた……。すさまじい日本経済の海外進出は、インドネシアに政情不安を起こした。政治は腐敗堕落し、むき出しの反日感情が昂まった。日本政府は、西イリアンの石油利権を保護する名目で派兵を強行。既成事実がつくり上げられ、刻々、〈戦争の危機〉が近づいていた! どす黒い現代の恐怖感を描いた、著者会心の長編小説。
カバーイラスト/杉本 一文
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古き昭和の薫りがするものの...
2024/04/21 20:51
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投稿者:忍 - この投稿者のレビュー一覧を見る
自衛隊がクーデターを起こしていく様子を、反体制派や一般市民を交えた視点で描いてい行く。
メインになる主人王は特におらず、様々な人物が緩やかにつながっていて、少しずつ状況が変わっていく中で、気付いたときには大きく変わってしまいいていた、というような感じ。
今の時代、クーデターなど古臭くてあり得ないと考えてしまうが、その一方、時代錯誤のような大国による侵略戦争があっという間にはじまってしまった現実に照らし合わせてみると、全く無視することはできないと感じた。