白鳥の王子 ヤマトタケル 終焉の巻
著者 黒岩重吾
大和王権の権威を東国に示すため東征の旅の途にある倭建(ヤマトタケル)は、駿河を従え、最大の目的地である毛野国に迫る。しかし房総半島に向かう途中、愛する妃・弟橘媛が海神の犠...
白鳥の王子 ヤマトタケル 終焉の巻
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商品説明
大和王権の権威を東国に示すため東征の旅の途にある倭建(ヤマトタケル)は、駿河を従え、最大の目的地である毛野国に迫る。しかし房総半島に向かう途中、愛する妃・弟橘媛が海神の犠牲となって命を絶つ。弟橘媛の死と暗躍する大和の敵対勢力を前に、東征の意味を自問する建は、戦うことの無意味さを悟り、自分のために生きることを決意する。陸路、大和への帰路についた建を再び宮簀媛が待ち受けていた。再会は不幸の予兆となるのか? 黒岩重吾最大の古代史小説、遂に完結。
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“ねぐ”の解釈をめぐって
2019/09/08 16:21
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ワシ - この投稿者のレビュー一覧を見る
大昔に読んだ記憶があるも、文庫版の入手が難しく電子版で再読しました。
朝餉に出てこない大碓命を小碓命が「ねぎ教へ覚せ」と命ぜられる、謎だらけの一文。
端的には兄殺しとされるも、その情報の少なさを逆手に取り、これだけ壮大なお話に仕上げてしまう作者の力量にただ脱帽させられます。
その手がかりをもたらした先人の知恵と、そしてそれを絶えなくつむいできた幸運。実に幸福な読書体験です。
人間味にあふれ生き生きと描かれる従者達も実に魅力的で、いつかフィクションであることを忘れさせます。
現在からすると、後の考古学的な発見から多少の誤謬も含むのですが、綿密な取材と、そしてそれを感じさせない力強く勢いのある筆致が魅力です。
日本武尊の伝説をモチーフにした物語に、荻原規子さんの『白鳥異伝』を挙げてみたいと思います。(こちらも大作)
武勇にすぐれ、片っ端から斬って斬って斬りまくる黒岩版・男具那。
優柔不断でどこか頼りなく、背負わされたものの大きさと思春期の逡巡で揺れ動く、荻原版・小具那。
この比較も非常に面白いのです。
三重
2025/06/22 05:20
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投稿者:七無齋 - この投稿者のレビュー一覧を見る
伊吹山や鈴鹿など伝説が色濃く残る地に思いを馳せる。伝説の人物も何らかの足跡を残すものだと感じるものだ。