ふたたびの虹
著者 柴田よしき (著)
東京・丸の内の片隅にある小料理屋「ばんざい屋」。女将の作るちょっぴり懐かしい味に誘われて、客たちが夜な夜な集まってくる。クリスマスの嫌いなOLの悩み、殺された常連客が心ひ...
ふたたびの虹
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商品説明
東京・丸の内の片隅にある小料理屋「ばんざい屋」。女将の作るちょっぴり懐かしい味に誘われて、客たちが夜な夜な集まってくる。クリスマスの嫌いなOLの悩み、殺された常連客が心ひそかに抱いていた夢、古い指輪に隠された謎と殺意…。数々の人間模様をからめながら、自らも他人にいえない過去を持つ女将が鮮やかに解決する恋愛&ヒューマン・ミステリーの傑作。
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自分自身を見つめなおすのに恰好の1冊。あなたも是非“ばんざい屋”のカウンターにお座り下さい。
2006/01/24 18:07
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:トラキチ - この投稿者のレビュー一覧を見る
再読。昨年NHKにて「七色のおばんざい」というタイトルでドラマ化された。
はじめて柴田作品を読まれる方がいた場合、この作品を薦めることにしている。
なぜなら、柴田作品をコンプリートしたわけではないが、柴田さんの数多い作品群の中でもっとも“しっとり”読める作品だと思うからである。
少し冒険的かつ扇情的なきらいがある他作の登場人物に比べて、作者のイメージと本作の主人公とがだぶって感じられるのは私だけであろうか?
本作は7編の短編からなる連作短編集であるが、一編一編はそれぞれミステリーが融合された人情話が盛り込まれていて短編として楽しめる。
舞台が東京のばんざい屋という料理屋(おばんざいとは京都の庶民のおかずのこと)であるために季節の旬の料理が毎回登場、読者もまるで仕事帰りにばんざい屋のカウンターにすわってるかの如く、くつろいだ気分なれるから不思議なものである。
はじめの5編までは、おかみの隠された謎めいた過去が読者の前に興味深い形で投げかけられるのであるが、ラスト2編でその全容が露わになる。
惜しむらくは、終盤の大事な人との対面シーン。
個人的にはもう少し感動的な場面を期待していたのであるが、少しぼやかされたような気もするがはたしてどうでしょうか?
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初読(3年前)の時にはミステリーと恋愛小説を巧みに融合したいるなと舌を巻いたのであるが、今回はふたり(おかみと清水)との“大人の素敵な恋”を十分堪能させていただいた。
特に清水の懐の深さ=作者の懐の深さだと認識した次第である。
人生、長く生きれば生きるほど人に隠しておきたいことってありますよね。
率直に語り合え、分かり合える本作の2人の関係って羨ましいと思われた方も多いはずだ。
お互いがお互いを“明日への心の糧”としている点、是非見習いたいと思う。
本作のおかみさんは幸せ者である。
彼女をとりまく人々の暖かさが、辛い過去を清算してくれているように感じ取れるのである。
今日もばんざい屋は繁盛しているのだろうか?
フィクションとわかりつつもふとそういう思いに馳せってしまう。
新しい出会いがあるから人生って楽しいのかもしれない。
ちょっぴりせつなくも心暖まる本作、明日からは少しリラックスして生きれそうな気がする。
活字中毒日記
勤め帰りに毎日通いました
2004/07/14 18:15
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:T40 - この投稿者のレビュー一覧を見る
仕事を終えた帰りの電車の中、乗車片道40分でちょうど一編が読めて(私は読むのが遅い…)おいしい肴で一杯引っ掛けた気分です。
毎日「ばんざい屋」に通いつめて、自分だけ常連の気分です。
だから、読み終えてしまうのが、惜しかったなぁ〜
なじみの店が閉まってしまうようで、
でもまた、どこかでお店を開いてくれるでしょう。
そしたらまた、通わせてもらいます。
昔じゃなくて、今を生きる女将に憧れつつ、
同じく今を一所懸命生きている人たちの愚痴を聞きながら…
心が和む感じがします
2014/11/16 16:16
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:不思議なジョー - この投稿者のレビュー一覧を見る
日常の生活にある出来事を通して、自分の生活について考えさせられる物語です。毎日ストレスを抱えている日常の中で、この物語を読むことですこしほんのりと心が落ち着く感じがしました。このようなお店が短にあれば良いのにと感じます。
恵まれてる
2023/10/14 11:15
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nap - この投稿者のレビュー一覧を見る
行き当たりばったりで生きていながら、
ずいぶんと良い出会いをして、ちゃんと生活してる。
失ったものもあるのは確かだけど、
ある意味好き勝手やってきた代償だからなあ。
道具たち
2013/03/17 19:53
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:きたのネコ - この投稿者のレビュー一覧を見る
この作品で「ブロカント」という言葉を知りました。
出てくるお料理は、もちろんおいしそうなのですが、それ以上に各エピソードに関わる「古道具」が魅力的でした。
最後に明かされる女将の過去は仰仰しくて、笑ってしまいましたが、それを差し引いても良い作品でした。
星は4に近い3です。