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アヒルと鴨のコインロッカー(ミステリ・フロンティア)
  • みんなの評価 5つ星のうち 4.1 513件
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一般書

電子書籍

アヒルと鴨のコインロッカー

著者 伊坂幸太郎 (著)

初対面だというのに、彼はいきなり「一緒に本屋を襲わないか」と持ち掛けてきた。標的は――たった一冊の広辞苑。注目の気鋭による清冽なミステリ。

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アヒルと鴨のコインロッカー

税込 1,188 11pt
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アヒルと鴨のコインロッカー (ミステリ・フロンティア)

税込 1,620 15pt

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著者紹介

伊坂幸太郎 (著)

略歴
1971年千葉県生まれ。「オーデュボンの祈り」で第5回新潮ミステリー倶楽部賞を受賞しデビュー。「ゴールデンスランバー」で第5回本屋大賞、第21回山本周五郎賞を受賞。

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みんなのレビュー513件

みんなの評価4.1

評価内訳

紙の本

■「陽気なギャング」のあの人も?さぁ、読みましょう。皆さん読みましょう。

2004/06/24 13:39

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:エルフ - この投稿者のレビュー一覧を見る

まず最初に思ったのは『伊坂氏最高傑作だ!』です。
伊坂氏の本は独特な雰囲気を持つ作品が多いのですが、その中でもこれが一番伊坂氏の魅力が出た作品なのではないでしょうか?
直木賞受賞候補にあがった「重力ピエロ」よりも私としてはこちらの方が断然オススメです。

本の内容は現在と2年前の物語が巧みに交差しながら進みます。
この関係あるようで関係ない各章を持っていくやり方は伊坂さんお好きですよね。
後から後から話が少しずつ繋がっていき、やがて2つの物語が繋がるのですが・…。
その交差した時は本当ビックリしました。
そういう仕掛けがあったとは!!! この驚きを是非読んで味わって欲しいですね。

個性的なキャラクター達、そしてユーモアとお洒落さを含んだ会話。
更に一つの事件に関わった人達の思い、切なさ、憤り。
物悲しい筈なのに多分彼らはまた出会うんだろうと読者に思わせてくれる優しさ。

もうこれは未読の方は読んでみてとしか言い様がないかもしれないです。(笑)
今年のマイベスト10に入りそうな一冊。

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紙の本

本屋大賞を見て、読みました。

2014/11/27 23:39

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:shingo - この投稿者のレビュー一覧を見る

本屋大賞を見て、読みました。
「死神の精度」で台詞のうまさにビックリしましたが、こちらの作品も素晴らしいです。物語の展開に頼らず、もっと純粋に、文章で楽しめます。

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紙の本

うまい!綺麗!おみごと!

2004/04/16 22:58

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:山村まひろ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 主要登場人物は、椎名(僕)、河崎、琴美(わたし)、麗子、ドルジ(ブータン人)、そしてシッポサキマルマリ(猫)。

 現在を語る「椎名」サイドと、2年前を語る「琴美」サイドが交互に描かれていきます。

 大学入学で新しい町に引っ越して来た椎名と、同じアパートに暮らす河崎が出合い、河崎からいきなり書店強盗を持ち掛けられる椎名。
 しかも盗むのは広辞苑、たった1冊。なぜ????

 一方、琴美サイドの中心は、町に連続する「ペット殺し」。
 琴美とドルジは、たまたまペット殺しの犯人たちと接近遭遇してしまい、どんどん危険な状況に追い込まれて行きます。

 2年の時の隔たりの中で、何がどうなって河崎は書店強盗などを思いついたのか?
 現在と過去をつなぐキーパーソン・河崎。
 こんな男、実際にいたら私も琴美同様、すぐに別れただろうけど…なんだか憎めない男だよねぇ。うん、魅力的。
 伊坂さんの描くキャラクターって、どの作品も魅力的な人物がいっぱい出てきます。

 全330ページのうち、150ページくらい読み終わったころ、あ! っと閃きました。
 何がどうなってこうなったのかはわからないけど…これだけは間違いない、というこの作者のトラップ!
 あわてて、最初から読み直してみると…あぁ…なるほど、と思わず納得。
 うまい。綺麗。おみごと。

 あとは、2年間の空白を埋めるべく、どんどん読んでいくのみ。
 ラストの描き方も伊坂さんならでは、という感じがしました。
 けっしてハッピーエンドとは言えないのに、なぜか暗くはなく、むしろ明るい。
 過去の伊坂作品のキャラクターも、思わぬところに登場しているのがファンには嬉しいですよね〜。

 椎名くんがその後どうなったのか、私にはそれがちょこっとだけ気がかりです。
 いつか、他の作品で彼のその後を、こっそり描いてもらえないかな? と期待しつつ、最後のページを閉じました。


  うたたね通信社にもお越しくださいね。

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紙の本

ボブ・ディランの曲を聴きながらこの作品を楽しめた方を心の底から羨ましく思う…

2004/02/12 00:31

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:トラキチ - この投稿者のレビュー一覧を見る

前作『重力ピエロ』にて直木賞候補にノミネートされ一躍文壇のスターダムにのし上って来た感の強い伊坂さんの最新作であるが、本作ではさらに一層の成長のあとが見受けれる点は嬉しい限りである。

前作は少し展開の読めた部分と、中だるみ感やくどい描写もあったような気もするが、本作においてはウィットに富んだ洒落た会話と構成、ミステリーを読むに当たっての醍醐味を十分に味わえる内容となっている点は高く評価したい。

ズバリ本作のテーマは“熱い友情”。ミステリー部分としてとっても読者を惹きつけた要素として本作の構成の巧さがある。
“現在”と“二年前”を交互にまじえながら展開して行くのであるが、読者はきっと物語の序盤から釘付け状態となるであろう。
“なぜ本屋を襲撃して広辞苑を盗まなければならなくなったのだろうか!”と言う純粋な疑問を抱いて…
どのように2つの話が収束するのだろうかと思いつつ読み進めて行くのであるが、違和感なく伊坂さんに“心地よく騙された”というのが率直な感想である。

読み終えたあと反省したのであるが(苦笑)、会話のひと言ひと言が大きな伏線となっているところである。

やや傍観者的(?)な“現在”の主人公の椎名が少しだけど物語の終盤には成長した姿が見出せるところは微笑ましく感じられた。

あと作品全体の内容として“動物虐待問題”や“人種差別問題”についても触れており、読者に強い教訓を示唆してくれたことを感謝したい。

“クールな語り口”でもたらされる“圧巻のラスト”を堪能できた方はまさに“伊坂ワールド”にドップリはまったことの証である。

トラキチのブックレビュー

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紙の本

多少の無理も通るだけの、物語の強さ。

2004/01/07 16:10

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:level-i - この投稿者のレビュー一覧を見る

伏線の張り方がいいなと思う。単にイメージをふくらませるためのエピソードだと思って読んでいたところが、実は後につながる大切な布石だったりする。ミステリーで伏線とその回収は基本の技だろうが、線をそれと気づかせずにつなげる腕に酔いしれる。意味不明だったタイトルも、読み終えた後に見ると感慨深いものに変わる。「アヒル」がカタカナで書かれていることにまで、確かに意味がある、という趣向。

人物もそれぞれ魅力的。作者お得意の、個性強烈な人々はもとより、物語の1/2の主役を担う椎名が「普通」らしいのもいい。「普通」とはいっても、おっとりとしながら無神経でなく、友達にしたいタイプの、つまり一人称で語られてうざったくならないような男。この小説が読みやすいのは半分、コイツのおかげだと思う。

謎を生む行為の動機がいささか不自然ではあるが、瑕疵があっても物語の力は損われない。読み終えると、読む前より小説を好きになった気がした。

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紙の本

交差の美しい輝き。愉快犯と明暗、必死に教えることの意味。

2003/11/23 22:08

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:3307 - この投稿者のレビュー一覧を見る

「終わり」を迎えるための「現在」、何が起きたのかを
解き明かす「2年前」。やがて浮かび上がる不器用な絵。
それは、美しく謎めいた青春群像。

僕    目撃者。「現在」担当。お人好し、巻き込まれ者。
河崎   僕の隣人。美貌の青年。手当たり次第に博愛。日本語教師。
琴美  「2年前」担当。臆病でツッコミ気質の、正義感娘。
ドルジ  寛容留学生。お国はブータン。聞き取れないと「ソウデスネ」。
麗子さん 陶器もしくは蝋細工の超麗人。ペットショップ店主。
黒猫   シッポサキマルマリ(名前)。
黒柴   犬。鼻がちょっと右曲がり、でもキュート。安否確認中。
犯人たち 愉快犯、暇つぶし、三人組、人として却下。

【現在編】
この街を震撼させた連続動物虐殺事件から2年、河崎は
「断り切れない」僕を連れ小さな本屋を襲撃。目的は、広辞苑。

【2年前編】
章を変えてスタートする琴美の物語。動物を切り刻み、その悲鳴と
飼い主の苦悶を楽しむ、野放しの愉快犯。琴美は同居人のドルジと
共に、犯人たちと遭遇する。仄めかされる「喪失」。

見えない河崎の目的。優柔不断な「僕」。臆病な琴美。
読めない展開とあいまって、少しイライラ。

でも、観光地を行くように、お洒落な文章と出会うと足を止め、
ぼつぼつと歩くうちに章が進みピースが揃い出す。徐々に
キャラクターに惹かれ、この愛着が失うことの怖さを教える。
著者は、読者の気持ちを見越して、「喪失の予感」を突きつける。

理不尽も悔しさもあるが、悪趣味とは無縁。
全ては、2つの流れが交差する場所の美しさのために。
謎の驚きと、不器用な思いの行く先に痺れる。

悔しいから泣かない。でも、顛末を知った今は、
もう彼らをこんなに好きだから、再読すれば
きっと我慢できない。読了後、しばらく読み返せない一冊。

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紙の本

やっぱり、伊坂みたいな作家をみると、今の日本の文学界はミステリ作家抜きには語れないって気がするんだよね。で、このカバー写真、ハウスメーカーのパンフみたい

2004/02/20 21:15

3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

東京創元社のミステリ・フロンティアシリーズの一冊。ということは、滅茶苦茶にセンスのいいブックデザインと同義語で、何回か書いたかもしれないけれど、新潮社のクレストブックや、文藝春秋の本格ミステリ・マスターズに匹敵する抜群にお洒落な本ということである。で、今回の本、担当がArt Direction & Design:岩郷重力+WONDER WORKZ、Cover Photo:kazuya yoshinagaと完全に洋書化して記載されている。

で、このカバー写真と言うのが多分、小説の中味とは全く関係なく選ばれて、今こうして冷静になって見てみると、ナンデダローとは思うけれど、そのまま洋書や写真集にでも使えそうなくらい心地よくて、クレストブックはもとより、たとえばこれを辻仁成や蓮見圭一の小説に使用されても全く違和感が無いだろうどころか、どれに対しても引き立て役を引き受けてくれそうなものである。さらにいえば背にあたる部分の色合いと叢書のマーク、著者名と書名の間の横棒、シリーズ名の入れ方、どれをとっても文句のつけようがない。いやあ、素晴らしい。

「引っ越してきたアパートで、最初に出会ったのは黒猫、次が悪魔めいた長身の美青年。初対面だと言うのに、彼はいきなり「一緒に本屋を襲わないか」と持ち掛けてきた。彼の標的は たった一冊の広辞苑。僕は訪問販売の口車に乗せられ、危うく数十万円の教材を買いそうになった実績を持っているが、書店強盗は訪問販売とは訳が違う。しかし決行のよる、あろうことか僕はモデルガンを持って、書店の裏口に立ってしまったのだ! 四散した断片が描き出す物語の全体像は? 注目の気鋭による清冽なミステリ。」

No animal was harmed in the making of this film.という扉の言葉と、対になる洒落た最後の頁の英文、そのバランスや、ちょっとした変化は、この本の作者らしい映画好みと、ユーモア感覚が溢れていて、いやあ、これは京大ミステリ研の連中じゃあ太刀打ちできないよなあ、などと感心してしまう。

話は「現在」と「二年前」の二部構成で、カバー折り返しの紹介は「現在」のこと。ここで僕というのが大学生になったばかりの椎名で、美青年というのが河崎、それから彼の先駆けとなって走りこんできたのが猫のシッポサキマルマリである。ともかく、この部分の展開だけで引き込まれるし、村上春樹してるよなあ、と感心してしまうのである。

で「二年前」に関しては、同棲していたブータン人のドルジと、失踪した犬のクロシバを探しているうちに、猫をはねてしまい、それがもとで事件に巻き込まれるのが、わたし、琴美であり、彼女の雇い主がペットショップの経営者で美人の麗子である。そして、琴美の元彼で女たらしというのが河崎である。

当然、二つの話が平行して進むのだから、どこでクロスするのか、そのまま平行して拡散するのかという興味もあるけれど、そのネタは途中で簡単にバレてしまう。勿論、伊坂はそういう部分を伏せて話をただただ引っ張ろうという気持ちはない。現在を楽しく、二年前をひたすらハラハラドキドキで読んで、最後に、そうか、あれがねと納得して、で、もう一度読みたくなるような話を作ったといったらいい。

もし不満があるとすれば、やはり椎名であり琴美の流されてしまう性格設定だろう。椎名のだらしなさは、今時の大学生の腑抜け振りを見れば肯けないではないけれど、琴美の行動はあまりに矛盾に満ちている。『オーデュボンの祈り』でも『陽気なギャングが地球を回す』でもそうだったけれど、伊坂は流されていく主人公と言う設定が好きなみたいで、でも私には納得できないものではある。

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紙の本

中村義洋監督映画化原作

2018/05/05 11:39

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る

残酷なペット殺傷事件には胸が痛みました。張り巡らされた伏線が、鮮やかに回収されていくラストには驚かされました。

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紙の本

現在と過去、予感と混迷

2004/06/30 15:04

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:luke - この投稿者のレビュー一覧を見る

地方の大学に入学し、一人暮らしのスタートを切るアパートに着いた日、隣人に挨拶をと隣の部屋のチャイムを鳴らした時から、運命のように物語の登場人物に加えられてしまった。そこで出会った隣人に本屋を襲って広辞苑を盗む手伝いを頼まれてしまったのだ。何故、本屋を襲う? 何故、広辞苑を? …これが現在進行中の物語。時は遡り、ペットショップの女性店員とその恋人のブータン人の留学生は、店から姿が消えた柴犬の行方を捜していた時、ちょっとした事から公園でペット虐殺の犯人とおぼしき3人組の会話を聞いてしまい、追われる事になってしまう。その場は何とか逃げ切れたものの、バスの定期を落として…これが2年前の物語。そして、2つの物語が交差した時に舞台の幕はボブ・ディランの曲に乗って…。
隣の部屋のチャイムを鳴らす。ピンポーン。いや正確には、指を押すとピーンで離すとポーン。そうそう、アパートのチャイムってこれです。こんな軽妙でユーモラスな語り口が全編に溢れていますが、現在進行中の謎は犯罪の形さえ見えて来ないのに深まるばかり。2年前の物語はペット虐殺から暴力の対象がエスカレートしていきそうな気配のサスペンスがジワジワと! 時は過去ですが進行形で書かれていますので緊迫感も十分ありますが、反対に先が見えそうなんです。どうも故意的に見せようとしているようです。だからこそ現在進行形の謎が見えてこないのかも知れませんね。ユニークな登場人物は特に深く描き込まれているわけではないけれど、会話の言葉から存在感はたっぷり。どのような言葉で会話させるのかってホント重要なんですよね。さて、これまたユニークな題名の「アヒルと鴨のコインロッカー」は、どう繋がるのかなかなか見えてきませんが、読み終えるとなるほど「これしかない」となります。睡眠時間を削っても一気に読みたくなるようなテンポの良い作品です。

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紙の本

伊坂さん、ありがとう(ネタバレ?あり)

2004/04/11 03:37

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:辻斬り - この投稿者のレビュー一覧を見る

いつもながらの軽妙なストーリーテリングは作品毎に心地よさを増している。

「2年前」と「現在」のシンクロ、後半に用意されているいくつもの「どんでん返し」、
そして「陽気なギャング〜」とのリンク、タイトルの種明かしとどれをとっても
センスの良い秀作でした。
気づいた方も多いだろうと思いますが、「2年前」と「現在」対になったそれぞれの
章の最後の2行の文章を意識しながら再読してみると違った楽しみ方もできます。

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紙の本

テンポやよし。ただしミステリーとしては穴が多い。

2004/12/24 09:42

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:yukkiebeer - この投稿者のレビュー一覧を見る

 大学に通うため仙台に越してきた僕。出会ったばかりのアパートの隣人から「本屋を襲って広辞苑を奪おう」と誘われる。果たしてその真意は?

 「2005年版 このミステリーがすごい!」の国内作品第2位という評価を聞いて手にしてみました。
 書店襲撃と広辞苑という大変奇妙な導入部から引き込まれました。著者・伊坂幸太郎は、短めの文章を適度に配することで、作品全体に小気味良いテンポを与えています。

 現在と2年前の出来事が交互に展開する謎めいた物語。その行き着く先をとにもかくにも見てみたいというはやる気持ちを抑えることが出来ず、数日かけて読み終えようと思って手にしたはずなのに、結局は他の予定を先送りしてまでその日のうちに読み終える結果となりました。

 大学へ通うために故郷を離れた経験のある私にとって、18歳の「僕」の焦燥と脆さは自分のこととして懐かしく感じられるもので、この主人公とともに不安感をあおられ、そして好奇心をくすぐられながら読み進めました。
 またもうひとりの主人公である「わたし」とともに、事件に対する強い憤りを抱き、激しい動悸を抑えることが出来ぬ読書体験を味わうこともできました。

 ただし、本書を閉じたときに、ミステリーとしては多少なりとも「穴」があるという印象を抱きました。これから本書を読もうとしている人の興を削がないように、かといって読み終えた読者には私が言わんとしていることが明確に伝わるように、努めて書くと以下のようになります。

1)私は外国語をいくつか話しますが、それは文字を使って読んだり書いたりという訓練をつむ事が出来たからです。文字が読めるからこそ外国語の予習と復習をすることが可能なのです。少なくとも短期間で外国語を習得しようとするならば、文字学習をなおざりにしておくのは非効率的ですし、そういう発想を「有能な教師」や「意欲ある生徒」はそもそもしないはずです。

2)一人称スタイルの小説には最低限のルールがあります。自分が本来存在していない場所や時間で起こった出来事を見たり語ったりしてはならないということです。そのルールが守られないと、幻想小説になってしまいます。

3)私は民主的な法治国家を強く信じる者ですので、私刑によってカタルシスを図る、という行いを肯んずることができません。若い読者には特にその点に注意していただきたいという思いが残りました。

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紙の本

編集者コメント

2003/10/20 11:44

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:東京創元社編集部 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 未知数の新星たちが結集するミステリ叢書《ミステリ・フロンティア》第一回配本、『アヒルと鴨のコインロッカー』を御紹介します。
 伊坂氏は2000年、鎖国状態の島で予言能力を持つ喋るカカシが殺されるという奇想ミステリ『オーデュボンの祈り』で第5回新潮ミステリー倶楽部賞を受賞してデビュー。受賞第一長編『ラッシュライフ』が「このミステリーがすごい!」の第11位にランクイン、同年発表の短編「チルドレン」が日本推理作家協会賞候補に選ばれ、さらに第四長編『重力ピエロ』が刊行直後から絶賛を浴び、直木賞候補に推されるなど、現在もっとも注目すべき新鋭と言えるでしょう。『アヒルと鴨のコインロッカー』は、『重力ピエロ』以来の長編となる、伊坂氏がデビュー前から構想していた最新ミステリです。
 大学入学のために仙台に引越してきた椎名は、隣の住人から突然「一緒に本屋を襲わないか?」と持ち掛けられます。彼の標的は、たった一冊の広辞苑。——一方、ブータン人留学生と付き合っているペットショップの店員・琴美は、ふとしたきっかけから動物を虐待する連中と嫌な関わりと持ってしまいます。このふたつの物語は、どこでどのようにして結びつくのか?
 本作の初校を読んでいた際は、この話がいったいどのような形で終わるのか見当がつかず、それでも作者の狙いを探りながら慎重に読み進めたのですが——いやはや。詳しいことは一切ここでは言及できませんが、いったいふたつのストーリーがどのようにして結びつくのか、楽しみながら読んで戴きたいと思います。
 ところで、ちょっと話はずれますが、デビュー作の『オーデュボンの祈り』を読んだ際、そのあまりにも個性的な作品世界に呆然としながらも、しかし個人的に強く印象に残ったのは伊坂氏のキャラクター造形力でした。日本人離れしたような洒落た味わいがあって、外国の映画を髣髴させるような、小説で言うならローレンス・ブロックの軽めの短編(作品集『おかしなことを聞くね』など)やウェストレイクの諸作を想起させるような——その人物造形力が幸福な形で示されたのが『重力ピエロ』だと思いますが、その力は勿論、本書『アヒルと鴨のコインロッカー』でも遺憾無く発揮されています。丁寧な物腰のブータン人留学生や、ペットショップのオーナーである美貌の女性など、個性的な主役脇役たちが右往左往する展開は、軽みのある可笑しさに溢れ、伊坂ファンを充分に満足させるものでしょう。
 その一方で——本書では、これまでの伊坂長編とはやや異なった趣を持つラストが待ち受けています。なんというか、これがもう物凄く切ない。ここで説明できないのが残念ですが、ぜひお読み戴いた上で、切なくなって戴きたいと思います。
 なお近々、デビュー作『オーデュボンの祈り』も新潮社にて文庫化されるそうです。ミステリとしても、そして小説としてもきわめて魅力的な伊坂作品、まだ触れたことのない方も、この新作と文庫の刊行を機に、お手に取られてみては如何ですか?

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2005/01/24 19:30

投稿元:ブクログ

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2004/09/25 17:45

投稿元:ブクログ

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2005/01/11 18:56

投稿元:ブクログ

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