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投稿者:nap - この投稿者のレビュー一覧を見る
ストーリーはおもしろくて、楽しく読めたんですけど。
なんか違和感があるなあと思ってたら、ほかの方のレビュー読んで分かりました。
主役となる女子大生2人の態度なんですね。
自分本位というか自分勝手というか。
よく言えば行動力があるってことなんですけど。
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黒川氏デビュー作です。殺人事件を追う刑事と女子大生コンビの話。双方の別の角度からの捜査が、同じゴールを目指して終結に向かう形が巧く活かされてます。読む前は黒川作品なのに女子大生が主役?と少し不安だったのですが、杞憂に終わりました。
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タイトルのとおり、キャッツアイという宝石がキーになる、
女子大生と刑事たちの本格ミステリー。サントリーミステリー大賞受賞作。
評判のとおり、関西弁炸裂!しかもやや古い関西弁(笑)
これはネイティブじゃなくちゃキツイよね。よく大賞取れたもんだ。
宝石に関わるウンチクが楽しかったです。骨董シリーズにも興味アリ♪
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警察側の堅実な捜査と、女子大生二人の二時間ドラマのような捜査行が交差する展開が、さすがに多少古さは感じるけど、面白い。
ミッシングリンクものとして読めば、「なぜキャッツアイが転がっていたのか」に対する答えには感心した。
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滋賀・京都・大阪で起きた殺人事件で宝石キャッツアイが被害者の胃の中や口の中から見つかり、京都での被害者大学生と同じ教室で知り合いだった女子大生二人がインドまで旅に出て真相を探る。
3府県の警察と張り合うように女子大生が事件を調べていくのにはちょっと無理を感じるが、ミステリーとしては面白かった。
第4回サントリーミステリー大賞受賞作。
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私が完璧に読み切った本の2冊目。とてもいい推理小説。先が気になってスラスラ読めた。だいすきな本です。
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関西弁で繰り広げられる軽快なミステリー。黒川博行さんの警察小説の流れだけれど、これは探偵役の主人公が女子大生。
奈良、京都、大阪で起こった連続殺人事件。
被害者の共通点は、キャッツアイ(宝石)を口に入れられていたこと。
京都の被害者の友人である女子大生2人がキャッツアイの謎を解くため、警察に隠れて大活躍する…というお話。
題名は担当編集さんが付けたとのことだけど、「キャッツアイ」ということばと「ころがった」という言葉を組み合わせて、主人公が女子大生であることを、なーんとなく暗に匂わせている感じがして、題名もしゃれてる。
関西弁の軽快なテンポと、警察と女子大生たちの両視点からの推理の妙で、物語にグイグイと引っ張られて、あっという間に読了。
面白かった。
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冒頭───
滋賀県警捜査一課班長、根尾研一郎警部が余呉湖西岸の現場に着いたのは午前八時、警備の警官に目礼し、やじ馬の包囲網を抜けた。死体は引き揚げられ、湖岸の砂地に横たえられていた。白衣の検視官と数人の鑑識課員がそのまわりを囲んでいる。検視の最中らしい。
根尾は咥えていたパイプをポケットに収め、
「死因は」
先に来ていた部下の川村を呼び寄せて訊いた。根尾は男の他殺死体が揚がったとしか報告を受けていない。電話で叩き起こされ、食事もとらずに家を飛び出して来た。
1980年代の初め、ぼくはまだ学生だった。
当時、学生の間ではインド旅行がちょっとしたブームになっていた。
インドへ行けば、人生観が根底から引っくり返されるのだと。
鉄道を下りて駅から外に出ると、道端に大勢の人間がやる気もなく朝から晩まで寝ころんでいる。
何の職業も持たない路上生活者、今の日本で言えばホームレスだ。
インドのどこに行っても、それらの人間の多さに圧倒されたと。
人間の尊厳とは何か? 生きるとはどういうことか?
それをあらためて考えさせられる。
バブル萌芽の時期、インドに行った旅行者たちはみなそう思ったと言う。
時は経ち、あれから30年。
今やインドはBRICSの一国として、今後の世界経済の一端を担う先進国になりつつある。
30年の時の流れは全てを変える。
この作品は、1980年代に大賞賞金が1000万円ということで注目を浴びたサントリーミステリー大賞の第四回受賞作だ。
最初の被害者の腹部から発見された2カラットもの高価な宝石キャッツアイ。
続いて起こった殺人事件でも、被害者の口からキャッツアイが転がり落ちる。
被害者の一人である学生のサークル仲間である女子学生が、事件のカギは、学生が訪れ、キャッツアイの生産地でもあるインドにあると見て、インド旅行を企てる。
そこであらたな事実が発覚する。
スリリングな展開と洒脱な関西弁、女子学生の魅力的なキャラ。
文章も達者でテンポも良く、とても新人の作品とは思えない。
それもそのはず、著者の黒川博行氏は、第一回、第二回と連続で佳作に入選している。
よほど才能があったに違いない
そして、ようやく四回目での大賞受賞。
感慨深かったに違いない。
その黒川氏が、つい先月、満を持しての直木賞受賞。
遅きに失したというべきか。
受賞作「破門」がなかなか面白かったので、他の作品に取り掛かったのだが、この、ほぼデビュー作ともいえる作品もかなりの秀作だった。
三十年前から、優れたエンタメ作品を書いていた黒川氏の足跡を知ることができる貴重な作品だ。
今読んでも、特に古臭い部分などなく、お薦めのミステリーです。
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キャッツアイという宝石があるんですね。
知りませんでした。
ライトミステリーな感じで
読みやすかったなぁ
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著者の初期の作品です。サントリーミステリー大賞受賞作でした。以前読んだはずなのに読み返してみると、初めてのような気がします。
琵琶湖の北にある余呉湖で死体があがる。しかも身元が分からないように、顔はほとんど原形をとどめていないようにされ、指紋も取れないように指先は切断されていた。そして解剖すると胃から2カラットのキャッツアイが出てくるというショッキングな出だしです。最後まで飽きさせずに読み通せました。でも顔を潰すほどの残忍な殺人を犯すような動機とは思えず、少し違和感を覚えました。
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初期の作品です。
粗いところはありますが、ミステリの要素がたっぷり含まれています。
インドに調査に行くところなどは、ちょっと無理があるような気もします。
他にも都合が良いようなところがありますが、十分楽しめます。
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黒川博行の初期作品。
『離れ折紙』が良かったので読み返したが、古き良き国内ミステリだと感じた。
三府県にまたがる謎を、組織だってつめていく警察と、行動力だけで切り開いていく女子大生との二面から追いかける構図が面白い。
また、軽妙な関西人の描きっぷりは、初期の頃からの魅力だと再認識した。
3+
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さすが直木賞作家だけに、リーダビリティはかなり高かったです。会話文主体でテンポ良く繋いでるだけ、って穿った見方も出来てしまうかも知らんけど(苦笑)物語そのものは、まあ中編ってこともあってか、ちょっと喰い足りなさが残る感じ。最終的に警察は何してたんや?って思うし、どうせ学生を名探偵にするなら、いっそそっちをもっと掘り下げれば、同じ長さの物語でも、更に味わい深さが増した気もするが、いかがなもんか。その点でいうと、もう一捻りした結末が欲しかったです。だんだん解き明かされていくのは良いとして、最終的にそれがそのまま真実という、ちょっと肩透かしを食らったかんじでした。長編だともっと凄いのかな?
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初期の小説です。
今とは随分作風が違って黒川博行の若さを感じます。
今の作風が好きな人には少しもの足りなかもです。
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図書館で。
主な宝石の取引ってダイヤモンドとエメラルド・ルビー・サファイヤとキャッツアイなんだ~。というかキャッツアイが出てきたのがちょっとびっくり。そして宝石ってのはリサイクル利用が多いんだなぁとその辺りも面白かったです。確かに天然物だから傷があるのも当たり前だもんな。
お話は面白くない訳では無いんだけど女子大生二人組がどうにも好きになれない感じでちょっと読んでいてヘキエキしました。別に好きでも嫌いでも無いと言い切る先輩の殺人事件に首を突っ込み、興味本位で色々と嗅ぎ回るって…なんなのこの人?と思ってしまうというか。さらに男は金づるとでも思って居そうな態度と嘘八百の数々。こういう女性、嫌いだなぁ~
というかそんな学生を出し抜けない警察も警察ですけどね。