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昨日に続いて、下巻を読んだ。著者は同一人物で、上巻だけでは分からなかったのだが、
著者は、コンサルタントとしても教育者としても優れているようで、著者が考え出した
方式?方法?等は、Mck内で教育用に使用されているらしい。(筆者談)
下巻の内容は、ソフト思考という事でかなり抽象的内容になっているので、なんとなく
理解できるも、実践は難しいかもしれない。こればかりは、常に意識し、実践を
積み重ねる事で、徐々に出来るようになるとの事だ。
その実践方法として、名言しているのは3つあるが、特に他書でも言われていて、
重要だと思う事は、「電車、徒歩、休憩中、あの製品の売り上げをあげるとしたら
どうするか?」、つまりケース問題を毎日、空き時間に行う事らしい。
また、本書全体のポイントは、
1.ポジティブ思考が重要
2.物の見方を変える「複眼」
3.仕事と作業を意識的に区別して行う
の3つであると個人的には考える。
どれも非常に大切な事だが、特に3は日々の作業に追われて従来最も重要な「仕事」が
おざなりになっている事を考えると、耳が痛い話だ(笑)実際に研究においても、
データを取ったり、整理したりする事は作業である。そこで、そのデータがどのような
意味があり、その意味が現実世界にどのように役立つのか。又はどんな効用を持っているか。
そんな事を考える時間が大切なのだが、意外と作業時間は多く、考察の時間が・・・。
そして、上下巻を読んでみて、やはり二冊で一つである。
よって、片方だけ読んでも効果は薄いだろう。二冊を読む事をお薦めする。
二冊完結というのは、戦略としては良いと思う。しかし、値段をもう少し安くしても
いいとは思うが・・・。
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仕事と作業は違うということがわかる一冊。どうやって仕事に使う時間を確保するか、どうやって仕事に集中できる環境を整えるかを真剣にかんがえるきっかけになる。
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問題解決については初心者だけど、とても読みやすかった。
しかもこの本自体がロジックツリーのように
「漏れなく」「論理的に」構成されている。
なおかつ装丁もきれいなので、手元において繰り返し読みたいと思わせる。
お値段もそれなりだしね。繰り返し読み込んで元とります☆
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コンサルタントの思考回路、仕事術がまとまった、まさに教科書。
これを実行できると書かれている内容を体感できて、さらに理解が深まるのだが、普通は実行するのが難しい。なぜなら、仕事はチームでやるものなので、リーダーと多くのメンバーが本書の内容を理解していないと実践できないから。(まともなコンサルティングファームでは本書の内容が実践されているので、内容を体感しやすい)
良著だが実践しにくいという意味で評価は低め。
追記
実践が難しいのは仕事術の方で、思考法の方は十分役にたちます
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仕事の質とスピードが飛躍するメカニズム ― http://www.c-fac.jp/works.html#MKbook , http://www.zentaikan.jp/book/index.html
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end product志向、complete work、仕事と作業、仕事の熟成と熟成回数など、色々な概念が使えそう。
同時に、今自分が仕事でできてないとボンヤリ感じていたことばかり。
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『問題解決の全体観』の下巻。上巻が思考スキルのハード面だったのに対して、下巻は心構えなどのソフト面。問題や課題にどう向き合うか、純真ながら深く鋭い視点で仮説を築き上げられるか、そうしたことを問うている。
年齢を重ねるごとに経験やノウハウといった謎スキル、ときにはTitleという非論理に頼ることもままあり、なかなか耳の痛い話も多い。思い込みや決めつけを排し物事を定義するのはなかなか持って難しい。ゆえにこのスキルを身につけることはビジネスマンとして相当の価値があるといえる。
ロジカル・シンキングでは同じマッキンゼー出身者のバーバラ・ミント氏の名著『考える技術・書く技術』が有名だが、質を意識し問題を因数分解しどう解決策を提示しそれらをどう思考スキル化するかが本書で学べる。
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p119
「作業」には比較的簡単に入れる。
しかし「仕事」に取り掛かるにはかなりのエネルギーがいる。
しかも使った時間分だけ成果が上がるとは限らないので、しばしばフラストレーションが伴う。
「仕事」を増やそうと思うならば、こうした強い「作業」慣性に気づいて、それに流されないようにする必要がある。
p128
3つの「仕事」のリズム感を持とう
①仕込み「仕事」 (かなりの時間をかける
(書く!!)
p130
熟成「仕事」は、移動中・休憩中・トイレ中・シャワー中・食事中に考える
机上は、仕込み「仕事」や仕上げ「仕事」に適している
p134
「仕事」をするためのルール
①アタマが動くときは、「仕事」最優先
②頭が動かないときは、「作業」こなし
「作業」がしにくい環境のときは、できるだけ観察をして、観察眼や思考回路の訓練に役立てる。きっと将来の「仕事」に効いてくる
③アタマも手足も動かないときは、「明日に備えて今日は寝る」
p137
・難しい「仕事」を先送りしていては高得点はとれない
→会社では次から次へと小さな「仕事」や「作業」が発生するため、易しいもの優先で取り組んでいると、重要だが難しい「仕事」がどんどん先送りされていくことになる。
p138
・難「仕事」は、早く仕込むほど熟成・仕上げ時間がとれる
・難「仕事」の熟成中に、残りの「仕事」がこなせる
p140
・End product志向が大切なのは、初めから獲物を想定することで、それを手に入れるための効果的、効率的な段取りが見えてくるから
p151
続きはevernote
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マッキンゼー 出身の中川氏の著書。(上巻の感想も参照)
下巻では、一般的な問題解決本ではあまり扱われない「取り組み姿勢」や「プロジェクトマネジメントのコツ」に力点を置いて説明されている(前半の一部は、「ものの見方」や「問題解決「回路」の鍛え方」等、上巻で扱ったハード思考に近いものも記載されている)
プロジェクトマネジメントのコツで提唱されている
・仕事は「仕事」と「作業」に分かれる
・「仕事」はさらに仕込み・熟成・仕上げに分かれ、それぞれに適した時間配分(=リズム)がある
・プロジェクトは序盤・中盤・終盤に分けることができ、プロジェクトの「仕事」と「作業」は全て中盤に押し込んだ上で、序盤・終盤はそれぞれ固有の「仕事」を行うのが収まりが良い
といった考え方は非常に新鮮に感じられ、かつ腹落ちした。
取り組み姿勢に関しても、内容としては標準的かもしれないが、全体の完成度の高さゆえか、納得しながら読むことができた。
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良書。箇条書き、豊富な図表。短文の見出しなど、各部に工夫が施されています。
下巻は、型や、道具から離れて、見方や、考え方の案内となります。
「問題解決モード」では、取り組み方、見方、考え方が、「問題解決ワーク・マネジメント」では、仕事と作業の管理の方法、スケジュール、リスクなどをあつかっています。
仕事の効率化というのではなく、いかに、問題を解くかとの観点であり、複眼的で多面的なアプローチを行おうというのが、下巻のメッセージです。
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【星:4.0】
上巻・下巻と2分冊のうちの下巻。上巻での問題解決のハード面(「型」と「ツール」)に続き、問題解決にあたって取るべき「思考方法」・「実際の進め方」というソフト面を説明している。
内容から問題解決と言うよりも仕事の進め方全般と言った感じである。著者の意図するところかは分からないが、仕事≒問題解決ということなのだろう。
上巻・下巻を通して問題解決の方法について細かく書いてある訳ではないので、この本を読んだだけでスキルが身に着くということは無い。ただ、全体観が大きく描かれており、今後問題解決スキルを身につけていくために何が重要か、何を学べば良いかがよく分かる良質な道標となった。
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上巻とは打って変わり、思考法を使うためのマインドや仕事の進め方を中心に学べる。実践的で、明日からにでも使ってモノにしたいなと。
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テクニカルな話に加えて心構えも。
借金玉さんのライフハックにも通じる
社会の上澄み?のコンサル本と、ギリギリの人の生存術がつながってくる。
“
アタマも手足も動かないときは、「明日に備えて今日は寝る」
135
気晴らしor寝る
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上巻がよかったため、合わせて借りた一冊。
本質的な内容を極めてシンプルに表現している。
名著のたぐい
メモ
・答えは創る。探すべきものは問題解決のヒントで答えではない。自らの思考と判断で創るもの。
・新コンセプト、新ラベル創りのために
大胆に創り、恐る恐る使う 手垢がついたコンセプトやラベルでは新しい答えを創れない
・上司の指示に対するオプション
ボスに従う、密造酒造り、軌道修正、独断専行
・初めにend productのイメージありきで。
・直観力と論理力の合わせ技
スポット的発想を構造的発想で検証する
スポット的発想から構造的発想を導き出す
構造的発想にスポット的発想で肉付けする
構造的発想からスポット的発想でジャンプする
構造的発想とスポット的発想を絡めてアイデア創出を行う
☆三つの仕事
仕込み仕事 End productを想定する、仮説を組み立てる、段取りを考える
熟成仕事 最初に仕込んだものを修正補足、細部を創り上げていく
仕上げ仕事 検討してきたものを統合する、磨き上げる、整合性をとる、論理構成を組み立てる、メッセージや図表の効果を高める
・熟成仕事は三上で(馬上、枕上、厠上)、仕込み仕上げ仕事は机上で
☆難仕事を早く仕込めば、多くの仕事がこなせる
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問題解決の全体観上巻に続く下巻。
問題解決に取り組む姿勢、思考方法、手順を記した本。上巻の【空・雨・傘】、【解読・創案・評価・選択】といったフレームワークに対し、より実践的な思考方法と手順が説明されている。以下は私の解釈による要約と感想。
PartⅢ PSM(問題解決モード)
第1章 取り組み姿勢:価値ある答えを「創ろう」では、問題解決では付加価値の最大化を意識しよう。そして、付加価値の最大化を意識すれば、自ずと答えは「創る」とものになる。と述べられている。
⇒この章で記載されている「難しいから面白い」や、「誰もやったことがないということはやれば1番」という問題解決に対するポジティブな捉え方が心に響いた。誰もやったことがないから面白い。を日々意識する。
第2章 ものの見方:「複眼で観よう」では、より多くの視点を持つことで問題解決の質が上がると述べられている。
⇒年々、視点が凝り固まってしまっていると感じるが、一方で読書はより多くの視点を持つことに役立つと感じる。本章の閑話休題である「スペースシャトルの目で観る」では、スペースシャトルの目線で観れば地球は玉肌美人とされている。直径12,800kmの地球にとっては、8.8kmのエベレストでさえも1000分の1以下の出っ張りであり、直径20cmの人の顔に例えれば0.2mm以下の出っ張りに相当する。つまり、人の目にはボコボコに見える地球が、別の視点では玉肌美人になることには論理的な納得感と直感的な驚きあった。
第3章 アタマの使い方:問題解決「回路」を鍛えようでは、直感力も論理力を後天的に鍛えられるものである。【SPM回路】を駆使して直感力・論理力を鍛えアタマをフル活用しようと述べられている。直感力とは、ある問題に対し、その問題に関係がありそうな体験記憶を思い起こし、問題解決に役立つように再構成する力である。論理力とは、問題解決に対する構造的な思考力である。SPM回路とは、センサー・プロセッサー・メモリー回路の略称であり、センサーは問題を正しく感知する力、メモリーは関連する体験記憶を呼び起こす力、プロセッサーは呼び起こした体験記憶を問題に合わせて最もベターな解決案に処理する力である。
⇒直感で思い付く解決案を論理で補足するという意識はあったが、人に論理を伝えるために直感的な表現が役に立つというのは盲点であった。また、仕事上の資料では使用していないと感じた。【SPM回路】を鍛えるには?という部分で「判断力1000回トライアル(延暦寺千日回峰的発想)」という表現があり、本書の魅力は役立つだけではなく読み物として面白いということもあると思った。
PartⅣ PSWM(問題解決は、うまい試合運びで進める)
第1章 「仕事」と「作業」をうまくマネジメントしよう。では、「仕事」はアタマを、「作業」は主に手足を使うものとしている。従い、良い問題解決は「仕事」によってなされる
ため、「仕事」をいかに効率よく行うかが重要であると述べられている。
⇒「仕事」をさらに仕込み、熟成、仕上げの三段階に分けており、「仕事」を進めるうえでの試合運びの理解がしやすかった。
第2章 プロジェクト・マネジメントの勘どころを押さえよう。では、「仕事」=プロジェクト・マネジメントであり、勝つプロジェクト・マネジメントは、仕事で始まり、仕事を続けて仕事で終わるという特徴があると述べられている。
⇒逆に負けるプロジェクト・マネジメントは「作業「で始まり「作業」に追われて「仕事」をする時間が十分に取れていない特徴があるとされている。イシューから始めよにある「犬の道」と同じ発想であり、働いていてよく目にする傾向だとも感じた。よく仕事中に「今、何してる?」と聞かれることがある。この答えには「作業」を求められていることが多いと感じるが、そうするといつも価値を生み出していない
(「仕事」が価値を生み、「作業」はさほど生まないとする)時間を過ごしており、その事自体を会社が求めている(肯定している)ように思い苦笑した。
問題解決とドキュメントコミュニケーションの全体観、合わせて4巻を読了した。空・雨・傘の考え方やドキュメントへの落とし方を学び大変役に立った気持ちでいるが、仕事への落とし込みは足りないため何度も読み返そうと思う。