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  • カテゴリ:一般
  • 販売開始日: 2011/09/01
  • 出版社: 幻冬舎
  • レーベル: 幻冬舎文庫
  • ISBN:978-4-344-41513-3

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阪急電車

著者 有川浩

隣に座った女性は、よく行く図書館で見かけるあの人だった……。片道わずか15分のローカル線で起きる小さな奇跡の数々。乗り合わせただけの乗客の人生が少しずつ交差し、やがて希望...

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阪急電車

税込 550 5pt

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阪急電車 (幻冬舎文庫)

税込 649 5pt

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商品説明

隣に座った女性は、よく行く図書館で見かけるあの人だった……。片道わずか15分のローカル線で起きる小さな奇跡の数々。乗り合わせただけの乗客の人生が少しずつ交差し、やがて希望の物語が紡がれる。恋の始まり、別れの兆し、途中下車――人数分のドラマを乗せた電車はどこまでもは続かない線路を走っていく。ほっこり胸キュンの傑作長篇小説。観客動員90万人突破の大ヒット映画の原作がついに登場。

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みんなのレビュー3,212件

みんなの評価4.3

評価内訳

紙の本

お勧めします。

2011/04/29 09:48

15人中、13人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:kumataro - この投稿者のレビュー一覧を見る

阪急電車 有川浩 幻冬舎文庫

 阪急電車には、乗車したことがあると思うのですが、身近ではありません。また、車で移動するようになってからは、鉄道を利用することがなくなりました。電車通勤の苦痛は覚えています。さまざまなわずらわしい乗客がいてストレスのもとになっていました。ところが、この物語は痛快です。でも、最終的には、この物語は現実には起こらない「夢」です。だけど、「夢」だからいいのです。今年読んで良かった1冊になりました。お勧めします。読んで後悔しません。読み終えると別の人格になれそうな魔法があります。
 鉄道駅を巡るお話ですので、わたしが読みながら感じたことを駅を回るように順番に巡ってみます。征志さん、27歳ぐらい。図書館へ行きます。文章は読みやすくてわかりやすい。上手です。最初の章はわずか11ページで終わってしまいました。1話完結なのか、連作なのか気になります。11ページの短さが、とてもいい。
 ホテルから出てきたのが翔子さん27歳ぐらい。前章とつながりました。上手(うま)い。人間、引き際が大切です。ひと駅ごとが章になっています。ひと駅ごと読み終えるたびに次の章を読む楽しみが湧いてきます。ミサとカツヤのカップルは不均衡です。知的水準が並んでいない。ミサは、自分を守るために判断と決心をしなければならない。
 ラブロマンスがひと組ずつ順番に登場してきます。圭一くんと美帆さん、同じ大学の学生さんですが、昔聞いたチェリッシュの歌を思い出しました。タイトルは覚えていません。あなたと初めて会ったのは確かお好み焼き屋の2階なのです。好青年と素朴なお嬢さんです。
 作者の立場に立ってみる。物語の構成において、選択肢が多岐に渡ります。完成作品以外のパターンもあったでしょう。ミサとカツヤは別れるようで別れないと予想しました。腐れ縁です。ネタバレになるので小説の中の結果はここには書きません。その後の展開もなかなか良かった。作者さん、なかなかやるね。すべての章に「平和」な雰囲気がただよっていました。

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紙の本

電車で出会った人々が織りなす人間模様…着眼点はとても良い、のだけれど。

2011/04/19 22:51

14人中、10人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:道楽猫 - この投稿者のレビュー一覧を見る

阪急今津線は、あのあたりに住んでいる私にとって、これまでに何度も利用したことがある馴染深い路線である。
とはいえ私は今は阪急ではなく阪神沿線に住んでいるのだが、下町のニオイがぷんぷんしている阪神とは違い、阪急は、山の手を走っているだけあってどことなく落ち着いていて、ちょっと高級感がある。
電車の色や内装も、同じくおっとりした感じ。
なので、感情的になる画面が非常に多く描かれるこの物語の登場人物たちは、私には"阪急を使う人"としてはかなり違和感があった。
あんなに感情をむき出しにしているような場面は、少なくとも私は阪急電車内では見たことがない。
阪神電車ではしょっちゅう見かけるが(苦笑)。
結果として、非常に残念なことに、阪急らしさが微塵も感じられない。
唯一「小林駅」だけが、"らしさ"を醸し出してはいたが。

これって、舞台は別に阪急今津線じゃなくてもいいのでは…

というのがいちばん初めに感じたこと。
結構致命的欠陥ではなかろうか。

まぁそれは、単なる私見であり、私にとっては致命的でもお話自体が面白けりゃ別に文句はない。

実はこの本は2度読んだ。
最初に読んだとき、
「面白くなくもない。しかし何か引っかかる。」
という漠然とした違和感があり、そこには単に阪急らしくないからという言葉だけでは済まされないナニモノかが潜んでいる気がしたのだが、上手く言葉に出来ずそのままになっていた。なので感想も書かなかった。
書けばなにやら「この外道めが」とよってたかって袋叩きにされそうでちょっと怖かったというのもある。
それぐらい正論に満ちたお話なのだもの。

それが、この小説がこのたび映画化されるとのことで何やかやと話題にのぼり、ムスメが「面白かったよねー」と話しかけてきたので「うーんそうかな」と応じたところから、色々考察するに至った。
で、もう一度読んでみた。

別にほっこりもしないし心にも沁みない私って…。
どんだけヨゴレてるんだ?
というかね、正しくありたい、という気持ちはとっても良いとおもうんだ。
だけどそれって、人の道に外れたことをすると他人から白い目で見られるからそうありたいと思うもの?
なんだかね、この物語の登場人物たちって、どいつもこいつも「人が見たらどう思うか」ってそればっかり。

私は電車の中でヒマなとき、しょっちゅう妄想をする。
前に座った人を主人公に見立てて色々楽しいストーリーを組み立てて心の中で一人でにやりとしたりする。
(文章にするとかなりアブナイな…)
でもそれは妄想だからこそ面白おかしいのだ。そこに重い現実を持ち込んじゃいかんのだ。
このお話は、妄想にしてはやたらと現実的なお話のクセして人物がステロタイプで薄っぺらい。
一方向からのみ見ているのだから仕方ないけど、「こちら側にいる人」はみんな善人で「あちら側にいる人」はみんな悪人なのかい?
会ったばかりの婆さんに「くだらない男ね」と切って捨てられた男にも、色々言い分はあるだろうに。
確かにね、赤の他人のたった一言で救われたり変われたりって、それはあると思う。そこは認める。
だけど、世の中見えている部分が全てじゃないし、私だったら、ひと目会っただけの人のことをそこまで悪く言う相手の言葉を取り入れたりしない。ていうか、相手のオンナだって見かけに踊らされた、かなり安い人間じゃないか。
いやいや、これはきっとひっかけなのだ。まだ後半があるじゃないか。折り返しでは、たぶん立場を逆転した新しい展開があるに違いない
…と期待していたんだけどね。
折り返しは、前半の人物たちのその後が描かれるのみ。
うーん…なんともはや…。
というのが、再読後の感想。初読時のもやもやの原因がはっきりしたのみ。
人間って、そんな薄いものなのかい?
電車で出会った人々が織りなす人間模様、という着眼点はとても良いのだけど、それならば人物にもう少し深みがほしかった。

最後に、苦言ついでに苦情をば。
阪急今津線は、今津が終点なんだけど?
確かに西宮北口でいったん途切れるけれども、今津線というぐらいなんだから、きっちり阪神国道と今津も書いてほしかったなー。

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紙の本

阪急電車に乗ってみたい!

2011/03/04 22:15

9人中、9人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:カフェラテ愛 - この投稿者のレビュー一覧を見る

何度も読む手を止めた。なんで?!「読んでしまうのがもったいないくらい面白いから!!」この素敵な愛おしい世界に浸っていたい。そして、書いて下さった有川浩さんのことが大好きになりました。この一冊で有川さんにハマりそうです。

胸がときめく、わたしはおばさんだけど、胸がときめくことだってある。そんな体験久しくなかったけど、この阪急電車でそれが拭い去られました。阪急電車に乗っていたい、この電車でどこまでも行きたい!そう思わずにはいられないエピソードが満載だったんです。

特に翔子の話が胸を打った。もうすぐ結婚まで行きそうだった彼氏を寝とられたのだ!でも、ただでは起きない翔子。二人の結婚式に殴りこみ。それが痛快で楽しかった。カッコいい女性を描くのは有川さん上手いと思う。

とにかく、読んでもらいたいのです。エピソードはこれだけじゃありません。ちゃんと叱ってくれる大人も沢山出てきて、身に染みる場面があったり反省しながら読んだところもありました。有川浩さん、ありがとう。阪急電車、いつか乗りに行きます。

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紙の本

電車が奏でる「ディヴェルトメント」

2012/03/09 15:47

6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Yosh - この投稿者のレビュー一覧を見る

 幻冬舎の隔月刊雑誌「パピルス」11号~16号に掲載されたものに、折り返し分を書き下ろして単行本として刊行。
 西宮北口と宝塚を結ぶ、片道15分わずか8駅しかない阪急今津線。実際に今津線沿線に住んでいるという著者は、この路線を舞台にして長編を書いた。複数の事件が同時進行するミステリーをモジュラー型と呼ぶが、本作は更に手が込んでいて、電車が一駅ずつ進むにつれて(空間移動)、様々な人物が乗り降りし(複数の物語の同時展開)、登場人物が内包する物語が語られ(現在と過去のフラッシュバック)、登場人物がふとした偶然で触れ合う様を視点を変えながら語っていく(エピソードの重層化)。
 こんな風にしたり顔で分析しても面白くもなんともないが(苦笑)、実際読んでいくとその物語展開は唖然とするほど緻密で、その水際立った上手さに唸らされる。連作短編のように一話読み切りではなく、小さなエピソードが少しずつ重なり合い、次第に大きな物語世界に結実していく様は、様々な主題が重なり変奏されるシンフォニー、いや、そこまで仰々しくはなくもっと軽やかな楽しさに溢れているので、ディヴェルトメント(嬉遊曲)と呼ぶに相応しい。本好きが縁で知り合った征志とユキ、彼氏を寝取られ「討ち入り」を果たした翔子、イケメンの彼氏のDVに苦しむミサ、年上の彼氏の「アホ」さ加減をあっけらかんとネタにするえっちゃん、軍オタの圭一と美帆の初々しい恋心等々、「乗客たちがどんな物語を抱えているか――それは乗客たちそれぞれしか知らない。人数分の物語を乗せて、電車はどこまでもは続かない線路を走っていく」のである。
 正直、西宮北口から宝塚までの物語だけでも充分読みごたえはあった。ところが、何とも嬉しい事に、筆者はその半年後の彼/彼女たちの姿を、今度は宝塚から西宮北口に向かう電車の中で展開してみせてくれる。この「折り返し」によって、本書は秀作から傑作の域へと昇華した。元来有川氏は、『クジラの彼』や『別冊図書館戦争』が如実に示すように、前日譚・後日譚に抜群の冴えを見せる作家である。本書も、この後半部の展開において、前半で紹介した人物やエピソードをさらに掘り下げ、しみじみした人生の機微を味わわせてくれる。思うに、有川氏は、物語に出てくる各々のキャラクターを相当深くかつ細かく設定しているので、物語中ではその断片しか読者は垣間見る事が出来なくとも、断片が断片にとどまらず、断片からその人物の全体像と真の姿を読者は感じ取ることが出来るのであろう。
 ちなみに、武庫川の中州に作られたオブジェの話が、物語の冒頭と結末に出てくるが、これがまた実に心地よい余韻を残すコーダとなっている。そう、本書は正に、電車に揺られ窓の外の変わりゆく風景を眺めながら聞く、「ディヴェルトメント」なのである。

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紙の本

乗り合わせた人たちのストーリーを切り取って

2011/12/06 08:43

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:紫月 - この投稿者のレビュー一覧を見る

阪急電車今津線。
宝塚駅から西宮北口駅まで。
そして折り返し
西宮北口駅から宝塚駅まで。

駅ごとに、乗り合わせた人たちのストーリーを切り取り、緩やかにつなげたり展開させたりしていく構成になっている、短編集。
映画化されて、あまりにも有名になった本書だが、書籍で読まれた方よりも映画を見た方のが多いのではないだろうか。

それでも原作をお勧めしたい。
こちらはきっと、想像を働かせる楽しみがあるから。

いつも行く図書館で出会う彼女のことが気になる会社員。
同僚に結婚間近の彼氏を寝取られた美女。
すぐにキレル彼と別れられない学生。
夫の死後、犬を飼うことを決心した老婦人。
社会人だけど「アホな」彼をもつ受験生。
それぞれの理由から大学デビューを心に決めていた学生たち。
PTAの仲間から抜けられずに煩悶する主婦。

それぞれに悩みを抱える人たちが束の間、交わり、影響を及ぼし、人生を変えていく。
小洒落たストーリーは一つ一つがとても短くて、どんどんと読んでいける。
前の駅で登場した人物その後が描かれていたり、他の人に関わり合ったりと、そんな展開が、とても楽しい。
登場人物はどれも魅力的だが、なかでも孫を連れた老女はとても素敵だ。

婚約者の結婚式に白いドレスで参列した美女を、彼女は責めずに思いやる。

――呪うには呪うだけの覚悟と贖いが要るものよ。あなたは自分を傷つけてまで呪ったんでしょう、だとすれば、その決意に他人が賢しげに説教なんかできるものじゃないわ――

こんな闊達な物言いをする人に、私も会ってみたい。
しかし実際には、駅の中で他人に声をかける人はそうそういない。
物語が生まれることもない。
だからこそ、この物語は楽しいのだろう。
明日から、電車に乗るたびに乗客を観察して様々な妄想を浮かべてしまいそうだ。

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紙の本

臙脂色の懐かしさに揺られて

2011/05/20 10:19

5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:koo± - この投稿者のレビュー一覧を見る

大学時代は京都。卒業後は2年程大阪に住んでいた。そんな理由で阪急電車には思い入れが深い。JRより安く利便性も良。風情のある臙脂色のクラシカルな外観も好み。

特に社会人になってから頻繁に利用したっけ。大好きな京都と大嫌いな大阪を結ぶ、ちょっぴりレトロなタイムマシン。この車内に揺られているときだけは、灰色の現実を抜け出して楽しかった学生時代に戻れるような気がしていた。

この本の存在を知って「何時かは読まねば」と密かに思っていた。残念ながら舞台は馴染みの京都線ではなく、縁遠い今津線なんだけどね。文庫解説は、つい先日亡くなられた児玉清さん。感慨深い。ご冥福をお祈りします。

様々な人間模様が交錯するリレー形式の連作短編集。ライトで取っ付き易い文体。登場人物に感情移入し易くサラサラ読める。ほっこり系。ちょい女流作家特有のウエットさも。阪急電車の温かみのある車内空間はよく表現されています。

恋愛小説としてはベタのベタベタ。おもわず赤面する箇所もちらほらと。掘り下げは浅いかも。登場人物が多い割には各自の志向(思考)が被っている。もう少し人物造形にバリエーションがほしかった。特に男性視点は乙女チックで現実感が希薄。言い換えれば、この青臭さが本編の最大の魅力かな。きっと僕と同年代以上の方は頬を赤らめながら青春時代を慈しめます。こっちが気恥ずかしいぐらいノリノリで書かれている児玉清さんの解説も必読。

臙脂色の懐かしさに揺られて。たまにはこんな旅もいいな。

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紙の本

ニヤニヤできる

2011/06/19 22:20

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:アメミヤサトル - この投稿者のレビュー一覧を見る

電車に乗っている様々な人にはそれぞれ物語がある。前十六編の連作短編集。

有川らしい微笑ましさと照れくささがある話。皆基本的に良い人でスカッとするシーンも何度かある。読みやすく、短編なのでいつでも読める感じ。

出てくる出てくるカップルが幸せそうなのが妬ける。それが有川浩か。

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紙の本

ほんわかほっこりした気分

2013/08/09 09:28

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:h8441 - この投稿者のレビュー一覧を見る

ありそうで、なかなか出会わない電車の路線を舞台にしたストーリー。何気ない日常の風景が重なりながら進むのがおもしろいな。とても読みやすく、楽しく、気軽に読めて、何だか癒された気分になりました。こんな出会いがあったらいいな。

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紙の本

関西人

2013/03/31 18:09

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ポン太 - この投稿者のレビュー一覧を見る

関西人なんで、風景が浮かんできて面白かった

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紙の本

阪急に乗りたくなる

2013/03/05 09:45

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:bellefa - この投稿者のレビュー一覧を見る

分量はそんなに多くない。
いつも有川さんの作品は読んでいてクネクネなるのですが、この作品はドキドキが強かったです。
面白い。
ぜひ読んでもらいたい

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紙の本

ほのぼのできる青春短編組小説

2012/08/26 16:23

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ゆきはじめ - この投稿者のレビュー一覧を見る

実在する私鉄沿線(宝塚駅から西宮北口駅まで)8駅を巡る出来事が、なさそうでありそうで、ほのぼのと感じられる青春小説ですね。
 日頃は実用書や啓発書、ノンフィクション系ばかりで、小説といえば経済小説しか興味がありませんが、こんな小説ならたまには読んでみたい、微笑ましい、リラックスできる、折り返して戻るまでもなく往きの電車でリピーター確定です。
 合縁奇縁で、小林、仁川、門戸厄神という読みにくい駅名も粋に感じます。

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紙の本

とてもいい気分になる作品でした

2012/08/01 00:18

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:じも - この投稿者のレビュー一覧を見る

1日で読み終わりました。
それぞれの登場人物がすごくいいキャラでキラキラしています。
甘い恋の始まりの話には昔の自分の恋がオーバーラップしてきました。
おばあさんが的確なアドバイスをしている部分においては、人と人とのつながりが希薄なこのご時世において改めて人との繋がりって大事なんだと考えさせられました。
今度DVDも見てみようと思います。

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紙の本

ほっこりするお話し

2024/03/24 13:38

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ラッキーガール月子 - この投稿者のレビュー一覧を見る

実際の阪急電車と繋がる描写が多く、実際の路線も知っているとさらに現実感があり、面白いです。心温まるほっこりする作品でした。

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紙の本

先日やっと読了(一気読みしました)

2023/07/04 16:17

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:雲絶間姫 - この投稿者のレビュー一覧を見る

転職して一時的にではありますが電車通勤だったので、久しぶりにじっくり本が読める機会を得て、一気読みしました。
先に映画を見てから本を読みましたが、違和感全くなく気持ちよく読めました。どの登場人物も生き生きしていて人生って嫌なこともあるけれどいいこともそれ以上にあるよね~って自分の今の境遇をと重ね合わせて読みました。

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電子書籍

人間劇場

2023/06/24 07:47

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:たかぽん - この投稿者のレビュー一覧を見る

1本の電車の中に乗り合わせた人々の人間模様、恋愛模様。
時に縁が生まれ、糸のようにつながりが紡がれていきます。
ちょっとした接点の点と点のつながり方が絶妙でした。
電車の行きと帰りとで時間をずらして、その後の様子が描かれていたのも満足感マシマシでした。
男女問わず楽しめる作品ではないかしら。

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