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TOY JOY POP
福沢礼一は退屈だった。世界には流言飛語が溢れてる。曰く「現世は神の怒りにより、間もなく滅びる」。曰く「手足をボキボキに折る関節ババアがいる」。などなど。でも、現実に福沢の...
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TOY JOY POP (HJ文庫)
商品説明
福沢礼一は退屈だった。世界には流言飛語が溢れてる。曰く「現世は神の怒りにより、間もなく滅びる」。曰く「手足をボキボキに折る関節ババアがいる」。などなど。でも、現実に福沢の周りには何も起こりはしない。山崎椎菜は問う。「フク、そろそろ死ねば?」「言葉って暴力だよね」。ただひたすらに駄弁るだけの5人の男女。彼らの中で周囲で暴走する、通常で異常なミステリー・シンキングタイム。青春は時として軽やかに迷走する。
目次
- ご案内 街のどこかから
- 一品目 とりあえずドリンクバー
- 二品目 男の子と女の子のカクテルサラダ
- 三品目 冷たすぎるパンプキンスープ
- 四品目 関節折りババロア
- 五品目 塩味を効かせたアンチョビピザ
- 六品目 ピリ辛チキンバー
- 七品目 決闘式Tボーンステーキ(500g)
- 八品目 娼婦風イカスミスパゲッティ
- 九品目 手作り風(?)クリームコーヒーゼリー
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紙の本
それぞれの主観による日常と非日常
2006/09/11 13:58
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:にい - この投稿者のレビュー一覧を見る
物凄くくだらない脚本家・大学七回生の福沢と、彼を中心として集まった四人の女性達
イマドキの退屈な日常の中、自らの欲望と能力をもてあます彼らの主観で描かれる風景
それぞれのキャラクターの表の顔と裏の顔・日常と非日常が交錯しつつすれ違い、一周廻ってまた元に戻るという感じ
少しずつディープに掘り下げられていき、キャラクター達の本性が露になってゆくのが面白く恐ろしいです
またキャラクターごとに担当するジャンルが異なるようで、バラエティ豊かというか味のバランスを考えていないごった煮といった印象