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ふしぎなキリスト教
【新書大賞2012大賞】 キリスト教がわからないと、現代日本社会もわからない――。キリスト教のすべてがわかる決定版入門書! なぜ神が一つなのか? 預言者とは何者か? イエ...
ふしぎなキリスト教
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ふしぎなキリスト教 (講談社現代新書)
商品説明
【新書大賞2012大賞】 キリスト教がわからないと、現代日本社会もわからない――。キリスト教のすべてがわかる決定版入門書! なぜ神が一つなのか? 預言者とは何者か? イエスは神なのか人なのか? 聖書は誰が書いたか? 知っているつもりで実は知らないキリスト教の謎を解く。日本を代表する二人の社会学者が徹底対論! (講談社現代新書)
目次
- まえがき
- 第1部 一神教を理解する──起源としてのユダヤ教
- 1 ユダヤ教とキリスト教はどこが違うか
- 2 一神教のGodと多神教の神様
- 3 ユダヤ教はいかにして成立したか
- 4 ユダヤ民族の受難
- 5 なぜ、安全を保障してくれない神を信じ続けるのか
- 6 律法の果たす役割
- 7 原罪とは何か
著者紹介
橋爪大三郎 (著)
- 略歴
- 1948年生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。東京工業大学教授。社会学者。
大澤真幸 (著)
- 略歴
- 1958年生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程修了。京都大学教授等を歴任。
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紙の本
西洋文明の中核を貫くキリスト教の本質について考察する
2012/01/04 13:47
26人中、17人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あまでうす - この投稿者のレビュー一覧を見る
私の家はなぜかプロテスタントであったから、幼いころから教会に通わされて牧師の説教を聞いたり讃美歌を歌わせられたりしたものだ。それで長じてからも大略キリスト教についてはわかったような気がしていたのだが、本書を読んでんなものは一知半解の胡乱な代物であったとはじめてわかった。
新約聖書ではマタイ・マコ・ルカの共観福音書がメインであると勝手にかんがえていたのだが、その中ではマルコ伝の記述がいっとう古くて、それをもとにマタイ伝とルカ伝が書かれたとか、それに先立って決定的に重要なのはパウロによるローマ人やコロント人などへの書簡で、有名な十二人の使徒でもなく、生前のイエスに会ったこともなく、キリスト教徒を弾圧していたこのローマ在住トルコ生まれのごりごりのユダヤ教徒徒が突如イエスは救世主であったと称してその要点をレポートしたのがこの新興宗教のはじまりであり、その後であわててイエスの思い出話をかき集めたのが福音書だった、とは知らなんだ。いくつになっても恥はかくものです。
私自身はげんざいは汎神論的な無神論者であり、とりわけイスラム教やユダヤ教やキリスト教などの一神教にたいしてまったく好意を抱けないのだが、それにしても古代オリエントの砂漠地帯に出没した教義すらない超ローカルな宗教が、いつのまにやら巨大な世界宗教になりあがったことが不思議でならない。
人だか神だかよく分からないイエス・キリストという人物には興味があるが、神とキリストと精霊が3にして1であるという不可解な「三位一体」説だとか、聖書にはでてこないのに市民権をえた「煉獄」の世界、教祖パウロの後継者と称する抜け穴だらけのローマ法王庁だとか、多くの反対者を異端として弾圧する公会議というのも不条理な存在ではある。
しかしいかに怪しい宗教団体であろうとも、それが西欧世界の社会的文化的中心にあって人類の発展と進歩に絶対的な影響をもたらしてきたことも事実であるから、その正体を追及するこころみもあながち無駄ではない。
というわけで、そもそもキリスト教とは何か? イエス・キリストとは何者か? について二人の論客が縦横に質疑応答しながら論じた後で、西洋文明の中核を貫くキリスト教の本質について考察する本書は、きわめて時議を時宜を得たハンドブックといえるだろう。
電子書籍
キリスト教の不思議
2023/11/11 21:56
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:福原京だるま - この投稿者のレビュー一覧を見る
近代社会を形作る西欧の基盤となるキリスト教について一神教とはどういう考えなのか、ユダヤ教やイスラム教と違い預言者ではなく神の子イエスが出てくるという特異性に起因する話など対談形式で記述されており興味深かった
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第一位の帯に惹かれて購入。
2015/08/30 15:48
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くろねこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
書店で売れ行きが良さそうだったので、気になって購入してみました。橋爪先生の語り口が好きで読みやすかったです。
紙の本
読みやすいから気をつける必要あり
2017/01/29 18:59
6人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:栞ちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
2人の作者の対談形式となっているため、話言葉で書かれていて、すらすらと読めてしまいます。
ただし、この本には事実誤認を指摘する意見や、内容を批判する本もだされているなど、100%鵜呑みにすることはおすすめできない。
できれば、キリスト教、ユダヤ教などの基本的な知識を持ち、いろいろな解釈や考え方があることを承知の上で読むとよいと思います。
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ふしぎな面白さ
2019/11/05 13:06
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:はな - この投稿者のレビュー一覧を見る
西欧の文化をもっと楽しむにはキリスト教やギリシア神話の知識が必要だということで、とりあえず取っつきやすそうな本書を読んでみました。理解度はさておき平易な語り口で読みやすかった。