紙の本
デビュー作とは思えない一冊
2020/12/08 10:58
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投稿者:ぶっちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
最近の誉田作品と比較すると少し重たく感じたが、デビュー作とは思えない一冊。やはり受賞するだけのことはありますね。
首筋がモゾモゾするほど引き込まれ、情景を想像しながらスリルと哀しみを堪能できた。
17年ぶりに続刊が出たので、読み直して紅鈴たちの行く末に心踊らせるのもいいかも。
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投稿者:kotep - この投稿者のレビュー一覧を見る
血を流さずに喉をえぐり取られた死体が発見される。殺害場所や方法等を全く分からず、捜査はいきづまる。捜査一課の井岡はこの死体と3年前の暴力団抗争で殺害されていた死体と同じと気づくが・・・。
吸血鬼が登場か・・・。
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ヒモのヨシキは、ヤクザの恋人に手を出して半殺しにあうところを、妖艶な女性に助られる。同じころ、池袋では獣牙の跡が残る、完全に失血した惨殺体が発見された。その手口は、3年前の暴力団組長連続殺人と酷似していた。事件に関わったとされる女の正体とは?「姫川」シリーズの原点ともなる伝奇小説が復刊。第2回ムー伝奇ノベルス大賞優秀賞受賞作。
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知らずに二作目の『妖の掟』を先に読んでしまっていたが、それよりもさらに凄惨な場面が多いような気がした。映像化されても絶対に見たくない種類の物語だが、単なるスプラッタとは全く違う、長きにわたる切なく並々ならない生命の物語が織り込まれているので、紅鈴に心を寄せて読むことができる。究極の選択を繰り返しながら生きながらえている闇神の苦悩を、束の間触れ合う人間たちとの、ほんの些細な幸福な時間が、さらに切なくやるせないものにしている印象である。紅鈴にはしあわせになってほしかったと思わされる一冊だった。
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誉田さんのデビュー作になるのかな?大幅な加筆、改稿もあるそうだけど。
いまどき風の「吸血鬼ものがたり」でした。
(2010/12/9)
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文章やストーリーが粗いとみんな言っているけれど
比較的楽しめた。
読み終えた後も疑問が残ることもあったけど
紅鈴・・・かっこよす!あんな強い、でも愛する人に関してははちゃめちゃになってしまう女性になりたいです。
でも闇神はやっぱりいやかな。
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デビュー作の加筆・訂正版と言うだけあって日本語に不満はありませんが、ストーリー的にはやはり最近の作品と比べて詰めの甘さを感じます。結末にも大いに不満。
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時間的には『妖の掟』のあとのお話。
欣治が死んじゃったあとに、ヨシキと出会って、幸せにな時間を過ごした紅鈴。それでもやはり、3年前のつけが回ってきて、、、という感じ。結末、まさかのバッドエンドとは!びっくりだったよ。いやーバッドなのか、どうなのか、微妙だけど、、、。
個人的には井岡刑事の登場が嬉しくてテンション上がりました。キャラクターがちょっと違っているのも、また良し。
誉田さんのデビュー作なのね。そんな昔から井岡は登場していたのね。
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2010/11/14 メトロ書店御影クラッセ店にて購入
2011/3/23〜3/27
誉田氏の出世作「ストロベリーナイト」よりも先に書かれた、後作を彷彿させる伝奇小説。ネタバレになるので詳しく書けないが、ヒロインの紅鈴は魅力溢れる存在。
第2回ムー伝奇ノベル大賞受賞。
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井岡がこんな事件にあってとは笑。
怜子に國奥先生がこの事件の写真も見せたか気になります。
吸血鬼の話。
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あまり評判は良くなさそうですが、私はそこそこ楽しめました。
誉田さんの描く女性は魅力的な女性が多く、
今回の紅鈴もとても魅力的でした。
もっと紅鈴のことを色々知りたかったな。
井岡が活躍してるあたりも姫川シリーズファンにとっては楽しみのひとつですね。
紅鈴の背負った運命、とった行動がとても切なかったです。
【ヒモのヨシキは、ヤクザの恋人に手を出して半殺しにあうところを、妖艶な女性に助られる。同じころ、池袋では獣牙の跡が残る、完全に失血した惨殺体が発見された。その手口は、3年前の暴力団組長連続殺人と酷似していた。事件に関わったとされる女の正体とは?】
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ヒモのヨシキは、ヤクザの恋人に手を出して半殺しにあうところを、妖艶な女性に助られる。同じころ、池袋では獣牙の跡が残る、完全に失血した惨殺体が発見された。その手口は、3年前の暴力団組長連続殺人と酷似していた。事件に関わったとされる女の正体とは?「姫川」シリーズの原点ともなる伝奇小説が復刊。第2回ムー伝奇ノベルス大賞優秀賞受賞作(amazonより抜粋)
評価がバッサリとわかれそうな物語だとは思いますが、私は好きですよ。
ただ刑事物の小説にファンタジーを入れ込むのは、異色というか・・・「ありえないありえない」と読む気をうせてしまうという面もあるかと思います。
でもそこが誉田さんの上手いところだと思います。
私は面白かったです。
と、言ってもファンタジーなので、・・・微妙に判断が鈍りそうですが。
最後まで楽しく読めました。
恋愛色と刑事色とファンタジー。
三色をごちゃまぜにした感じ。でも恋愛色を強く感じることが出来ました。
これでデビューだと思えれば誉田さんの凄さがわかるような気がします。
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「武士道シックスティーン」などの青春小説方面でしか知らなかった誉田さんの別路線作品。
と思ったらむしろこっちが本筋かも。
今期ドラマ化される姫川玲子シリーズに出てくる刑事たちが登場するけれど、刑事物ではなく吸血鬼モノ。
吸血鬼として生きる女の悲哀がメインテーマの長編だけど、警察・ヤクザ・エロス・バイオレンス・スプラッタ……どの方面にも踏み込みが足りず、やや物足りない感がある。
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最近、続編が出たことで、この作品の存在を知った。
初出は2003年で、「ジウ」や「姫川シリーズ」より随分前に発表されたデビュー作とのこと。
解説では「姫川シリーズ」の原点とあるが、実際の共通点は井岡ぐらい。「姫川シリーズ」では邪魔物的な存在の井岡が、今作では邪魔物に変わりはないが、それなりに活躍している。あとは無理やり共通点を探すと言えば、影のあるヒロインと言うところか。
首を食いちぎられると言う死体が発見されることから、物語は始まる。失血死と思われるが、周囲に血痕がないことや、運ばれた形跡もないことから、事件は未解決へ。
一方、ヒモ生活を送っていたヨシキは、チンピラに暴行を受けていたところを、紅鈴と言う謎の美女に救われる。
その後、お互いに暴力団の追っ手を避けるように一緒に行動する紅鈴とヨシキだったが、ある女性の死をきっかけに紅鈴を追う暴力団との対決が始まる。
殺害シーンも多く、グロテスクな表現は初期のホラー小説を書いていた頃と共通する。
単なる警察小説でも、ヤクザ小説でもなく、伝奇的な要素が強く、好き嫌いが分かれる内容だと思う。
17年も経って、新作が発売されたので、それなりのラストを想像していたのだけど、全然違うラストでびっくり!続編はどうなるのか、とても気になる…
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うーん。
姫川シリーズの原点、そうしてデビュー作と聞いて期待しつつ、
でも手に取ったら伝奇小説というふれこみで、ちょっと悩んだ一作。
面白かったです。さくさくと進んで一気に読めて。
ただ、解説にもあったけれど、主人公が行動をともにするヨシキがあまりに成長しない。
こんだけいろんなことがあったら腹くくるなり吹っ切れるなりするでしょうよー。
しかも、主人公がこのヨシキを選んだ理由が「昔の男に顔が似てるから」えー。
最後のエンディングも、は?
とにかく軽い。薄い。
姫川を思わせるセリフ回しや共通の人物が出てくるけど、うーん、惜しい!の、一冊ですな。
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デビュー作ですか・・・すごいすね。まんま、誉田さんですw
ホラー?伝奇ミステリー?警察小説??
とにかく面白かった!けど、ちょっと切ない。でもって、グロかったですw