- 販売開始日: 2012/02/24
- 出版社: 新潮社
- ISBN:978-4-10-140520-9
恋文・私の叔父さん
著者 連城三紀彦 (著)
結婚10年目にして夫に家出された歳上でしっかり者の妻の戸惑い。しかしそれを機会に、彼女には初めて心を許せる女友達が出来たが…。表題作をはじめ、都会に暮す男女の人生の機微を...
恋文・私の叔父さん
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商品説明
結婚10年目にして夫に家出された歳上でしっかり者の妻の戸惑い。しかしそれを機会に、彼女には初めて心を許せる女友達が出来たが…。表題作をはじめ、都会に暮す男女の人生の機微を様々な風景のなかに描く『紅き唇』『十三年目の子守歌』『ピエロ』『私の叔父さん』の5編。直木賞受賞。
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こんな小説が読みたかった。
2023/11/06 09:40
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投稿者:みずたまり - この投稿者のレビュー一覧を見る
別れた女の余命が少ないことを知り、一緒になりたいと家を出ていく夫、死んだ娘の夫と同居する義母の抱える思い、自分より若い恋人を連れてきた母親から知らされる事実、「俺ならいいよ」といって、妻の幸せを優先させる夫・・・。どの話も、相手を思いやるやさしさに、溢れていた。やさしさゆえにやってくる別れ。切ない。けれど、人間の生活の中には、美しい、いいものがあるなと、思わせてくれた。
昭和の大人たちの物語。昭和の大人たちって、何でこんなに大人なんだろう。
2023/10/11 20:00
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投稿者:mitu - この投稿者のレビュー一覧を見る
「僕に小さな小さな名場面や名台詞をくれた素人のしたたかな名優さんたちへの、これは、表題通り、僕の“恋文”です」と著者はあとがきで語っている。
昭和の大人たちの物語。昭和の大人たちって、何でこんなに大人なんだろう。
令和の我々は、良くも悪くも「現場」なんだよな。
この物語の人たち、同じ年代や少し下の世代とは思えない。
この物語の人たち、同じ年代や少し下の世代とは思えない。
2023/09/04 11:26
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:mitu - この投稿者のレビュー一覧を見る
「僕に小さな小さな名場面や名台詞をくれた素人のしたたかな名優さんたちへの、これは、表題通り、僕の“恋文”です」と著者はあとがきで語っている。
昭和の大人たちの物語。昭和の大人たちって、何でこんなに大人なんだろう。
現代の我々は40代になってもなんか、良くも悪くも「現場」。
この物語の人たち、同じ年代や少し下の世代とは思えない。
奥深い男女の愛のかたち
2022/08/06 09:06
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投稿者:タラ子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
最近「戻り川心中」を読み、著者のファンになり本作を読んだのだが、また違った作風で驚き、そして著者がますます好きになった。
一筋縄ではいかない様々な男女の物語がつまった1冊で、心にグッと刺さる言葉と、予想外の展開にどの物語も面白かった。
特に恋文は、涙なしには読めなかった。
この本を読んでいると、まるで自分が経験したかのような錯覚におちいってしまうほど心を揺さぶられ、一生で経験できる恋愛や結婚生活は限られているので、なんだか得した気分になった。
奥ゆかしい愛
2017/07/04 00:23
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投稿者:szk - この投稿者のレビュー一覧を見る
年下の夫に寛大すぎる妻とわがままを突き通す夫、一見なんとも後味が悪い関係性だけれど、それを覆す究極の愛が描かれている。難しい、実に難しい判断だけれど妻はよくやった。そして最後の夫への言葉。受け止めろよ夫。2話目、亡くなった妻の母、義母とある男の物語。この話が一番好きだ。集まってみれば全員他人である登場人物が労り合って、気遣い合って人生を歩もうとしている。義母の奥ゆかしい去り方。そして男の新しい妻になろうとしている女のさりげない優しさ。みんなが思いやりを持ち寄れば家庭は築ける。3人笑い合っている絵が浮かぶ。
「現実は小説より奇なり」を、小説にした感じ
2012/10/05 10:49
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投稿者:ひろし - この投稿者のレビュー一覧を見る
密室ミステリーや鉄道ミステリーみたいに、「殺人」その物は物語の一つのエレメントでしかないような物もそれはそれで面白い。パズルやロジックを楽しむように読めて、フルに頭を回転させて考えて、最後に大ドンデン!なんて感じは気持ちいい。
しかし実際に起きる刃傷事件なんかではパズルもロジックもほとんど関係なく、いわんや密室なんて事もまぁあり得ない。その要因の大部分は人間の感情によって起こるワケで、その人間の感情こそ、ミステリーなんだと思う。
人が人を思う気持ち。強く思う気持ち。それこそ自分を押し殺してでも思う気持ちにこそ、ミステリーが生まれるのかもしれない。それはもちろんプラスの思いばかりじゃない、とても暗くネガティブな物もある。だからこそ、日常では想像すらできないような事件が起きる。でもだからこそ、どこか、共感できてしまう。そんな人間の強い愛憎を描いた、5編の短編が納められています。特に最後の「私の叔父さん」は色々な意味で染みる。少女の、口には出来ない、「叔父さん」への、人生をかけての強い思い。そして因果は巡り、母娘が同じ道を辿っていく・・・。
エログロもなく、しかし人間の感情の強さ、業や因果といった物を感じさせてくれ、そして何とも言えない、ノスタルジックとも寂寥感とも言えない物を心に残してくれる良作。これからの季節に、とてもぴったりの作品でオススメです。
恋文
2022/07/23 14:05
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投稿者:マリコ - この投稿者のレビュー一覧を見る
恋文の話が一番好き。あのどんでん返しで物語が全く違う者になった。そこら辺のテクニックを見習いたいです。