- 販売開始日: 2012/02/21
- 出版社: 幻冬舎
- ISBN:978-4-344-02085-6
政治家の殺し方
著者 中田宏 (著)
37歳という若さで横浜市長となった。だが、事実上、政治家として殺された。ある日、突然襲った謂れのないスキャンダルの嵐。その身の潔白は、すべての裁判で勝訴をおさめたことで証...
政治家の殺し方
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商品説明
37歳という若さで横浜市長となった。だが、事実上、政治家として殺された。ある日、突然襲った謂れのないスキャンダルの嵐。その身の潔白は、すべての裁判で勝訴をおさめたことで証明された。
では、いったいなぜそのようなことが起こったのか? 裏には何があったのか?
読者から「知ってよかった」と大反響の、日本の「政治・社会の真実」とは。
全組織に共通する病根がわかれば、日本は変わる!
著者紹介
中田宏 (著)
- 略歴
- 昭和39年生まれ。青山学院大学経済学部卒業後、松下政経塾入塾。平成14年から横浜市長2期を務める。青山学院大学大学院・国際マネジメント研究科、岡山理科大学等の客員教授。
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変化の過渡期における犠牲者
2012/02/05 13:15
6人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kumataro - この投稿者のレビュー一覧を見る
政治家の殺し方 中田宏 幻冬舎
ブックカバーには、なにか怨みを晴らすようなキャッチコピーが列挙されています。電車で見かける週刊誌の吊り下げ広告のようでもあります。書中で自分の潔白を訴えておられます。
わたしは横浜市民ではないし、関東地方の住人でもないので、筆者のことはほとんど知りません。いち地域の有名人が全国区とは限りません。意外なほど人は他人に関心をもっていません。筆者と同タイプの首長が何人かいますが、地方の小さな自治体で暮らす人にとっては遠い個性です。そのことから、この本については、「人間」を考える作業を試みることになります。
横浜市長を2期8年務める。本文を読むと混乱に巻き込まれた生活環境にあったことがわかります。冤罪(えんざい)。事実と違うことを大々的に宣伝されて、追い落とされた。攻撃したから仕返しされた。されど、今となっては、終わったことです。
人間は怖い。表の顔と裏の表情は正反対です。筆者は警戒心が薄い。良くも悪くも秩序立てて完成していた利害関係の固まりにメスを執刀しました。だれもかれもがぜいたくな暮らしをしているわけではありません。生かさず殺さずの最低限の生活費で暮らしている人たちが大半です。お金は天下の回りもの。特定個人や組織に蓄積されるわけではありません。衣食住の生活を始めとして、得た収入の大半は次の人や組織へと移っていきます。その秩序が崩れたとき、末端にある人の生活は立ち行かなくなります。
筆者はたいていのことが自由にやれて、言いたいことが言える立場です。しがらみがありません。それがいいともわるいともいえません。投票した人は、当選した人を支える責任があります。浮動票には責任が伴いません。ねつ造されたスキャンダルが要因となって、人は離れていきます。攻撃側、守備側ともに、人は自分の利益のために嘘をつく。人は自分を守るためなら平気で嘘をつき、それは罪にならない。
100年後、もしかしたら官公庁は完全民営化されているのかもしれない。雇用される人の採用は3年間とか5年間の年俸契約になっているかもしれない。歴史は変化に応じてつくられていく。いまあるものを変えるためには、膨大なエネルギーを必要とします。変えるために、筆者は犠牲になったと考えました。
政治家の殺し方
2012/04/03 22:04
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:のんびり屋のカユ - この投稿者のレビュー一覧を見る
横浜市長をやった中田宏氏の辿った道が書かれている本書
実はあまりどのような軌跡を辿ったのか知らないまま
表題だけにつられて買ったが、その中身は壮絶。
各種利権に手を出したことで脅迫や嘘の喧伝がものすごかったことがわかる。
特に酷いエピソードが不倫のでっち上げで
不倫相手とされる女性がマスコミに出て世間の中田氏への印象を操作をしたこと。
裁判に訴えたら当の不倫相手が出廷もせず完全勝訴。
政治生命を断たせるためにマスコミと手を組んだ完全なでっち上げだろう。
世間の人はその後の顛末をあまり追いかけないことで
政治家が一方的な不利益を受けていることがわかる。
本書から、メディアリテラシーと正しい政治家を選ぶ目を鍛えることを
学び取りたいところ
被害者の視点でマスコミ報道の怖さが分かる本
2012/01/25 18:41
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:書評王子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
39歳の若さで横浜市長になり、一躍時の人になった中田宏。
若いエネルギーと行動力により、
市民ならず、国民の支持まで得るに至った。
が、女性スキャンダル報道により、汚名を着せられ、
その退職へと追いやられる。
その汚名を晴らすべく、裁判と向き合い、すべて勝訴。
身の潔白を晴らすに至ったのだが、失ったものはあまりに大きかった。
マスコミの捏造により、人生を狂わされる怖さを、
被害者本人が語った迫真の書。
マスコミ報道のあり方を見つめ直すいいきっかけとなります。