読割 50
電子書籍
死が最後にやってくる
著者 アガサ・クリスティー (著) , 加島祥造 (訳)
傲慢で美貌の愛妾ノフレトを連れて族長が帰ってきた。その日から一族のなかには反目や憎しみが。そしてノフレトが崖の小径から謎の転落死を遂げた。これで平和が戻ってくるかに思われ...
死が最後にやってくる
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
死が最後にやってくる (ハヤカワ文庫 クリスティー文庫)
商品説明
傲慢で美貌の愛妾ノフレトを連れて族長が帰ってきた。その日から一族のなかには反目や憎しみが。そしてノフレトが崖の小径から謎の転落死を遂げた。これで平和が戻ってくるかに思われたが――紀元前二千年のナイル河畔で起こった恐るべき惨劇! エジプトの古代都市を舞台に華麗な世界が展開する異色ミステリ。
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
小分け商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この商品の他ラインナップ
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
ノンシリーズ1945年作品。
2017/12/07 13:11
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:igashy - この投稿者のレビュー一覧を見る
古代エジプトが舞台ということで今まで手に取らなかったが、設定はある意味出落ち。 資産家の寡夫。美しく若く性格の悪い愛人。頼りない息子達。財産と後継を狙ってその尻を叩く妻達。身体は衰えたが頭は鋭い老母。若き未亡人のヒロイン。ハンサムでちょっと浮ついた書記。頭の切れる管理人。 の中で次々と死者が……と、お馴染みクリスティーだった^^; 解説にもあったが皆あまりにも合理的で設定の意味があるのか疑問だが、楽しく読めた。
紙の本
面白かったです
2021/11/19 11:47
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:iha - この投稿者のレビュー一覧を見る
物語の舞台は紀元前2000年のエジプト。ということで、クリスティー作品としては珍しく英国人が一人も登場しません。ある墓守一族の長が若く美しい妾を連れて家に帰ってきたことから、一族内で軋轢が生まれ、殺人に発展するお話です。相変わらず、人びとの愛憎を書かせると天下一品のクリスティーですが、今作は犯人につながるヒントが多かった気がします。珍しく思った通りに事が進み、拍子抜けしました。
紙の本
変わらないのは
2019/10/20 20:07
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:earosmith - この投稿者のレビュー一覧を見る
古代エジプトが舞台。変わらないのは人の心理。ということでなかなか面白かったです。こっちと結ばれるだろうなというのは分かっても犯人は相変わらずわからず。
紙の本
人は昔も今も変わらない
2014/01/28 00:28
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:英現堂 - この投稿者のレビュー一覧を見る
やっぱりクリスティーは面白い。安心して楽しめる。
今回の舞台はなんと紀元前二千年頃のエジプト。家長のインホテブは墓所を管理する墓所僧侶。そして死者がでるとミイラにする習慣が描かれている。この辺りは古代エジプト?クリスティー自身も<といっても場所も年代も物語自体にとっては付随的なもので、どこの場所でいつ起こったとしても構わないものです>と言っている。
職業や習慣は違うが、人の行動は同じというわけだ。登場するのは家長のほか、三人の息子と一人の娘、母親、妾、いとこ、書記、お手伝い、奴隷の娘等だ。今回のポイントは人の見かけの性格は変わる、ということ。家長が妾をつれて帰って来た。すると家族の各々の性格が変わり、次々と殺人事件が起きる。おお、恐。
紙の本
容疑者が次々に舞台から退場していく…。引き算の魅力を感じたミステリ
2004/07/30 22:23
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:風(kaze) - この投稿者のレビュー一覧を見る
紀元前二千年頃のエジプトを舞台にしたミステリ。これまで読んだミステリの中でも、まず、最も古い時代に起きた殺人事件を扱った作品でした。せっかく古代のエジプトを舞台にしたんだったら、ピラミッドとか出てくればさらに興趣をそそられたんでしょうが、残念ながら、それは出てきません。ミイラ師という職業の人物が出てきたのは、おっ!と思ったんだけれど。まあ、はるか昔のエジプトを舞台にしたミステリといっても、これ、現代に登場人物を移しても全然違和感がない作品ではありました。
古代エジプトの一家に起こる連続殺人事件。専制君主的な家長インホテプが、妾のノフレトという女性を家に連れ帰ったところから、家内に不穏な空気が漂い始めます。中盤、話がやや中だるみしてきたかと思っていると、後半、ばたばたと人が死んでいきます。クリスティーの某作品ほどではないけれど、そんなに殺してっちゃって、おいおい、大丈夫なの?というくらい。登場人物のあの人、この人が次々に殺されていく……。「わーい。そうこなっくっちゃ!」と、舌なめずりする気持ちで頁をめくっていきました。
誰が犯人なんだろ? おーし、何とかして当ててやるーと意気込んで、あれこれ頭んなかで当たりをつけてみたんだけど、結局しぼりきれないまま、ラストに突入。「犯人は○○だったか、くっそおお」と、地団駄踏ませてくれました。
原題 Death Comes as the End 1945年の作品。
クリスティーの作品の、なかでもお気に入りの『春にして君を離れ』(1944)と『ホロー荘の殺人』(1946)の間に書かれたミステリになるのかな。一気に読み、楽しめた連続殺人劇でした。