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八月の路上に捨てる
著者 伊藤たかみ
30歳の誕生日に、妻と離婚する予定の敦。暑いさなか、自動販売機に飲料缶を補充する仕事に回る車内で、同僚のシングルマザー・水城さんに、敦は結婚生活の顛末を尋ねられるまま語り...
八月の路上に捨てる
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八月の路上に捨てる (文春文庫)
商品説明
30歳の誕生日に、妻と離婚する予定の敦。暑いさなか、自動販売機に飲料缶を補充する仕事に回る車内で、同僚のシングルマザー・水城さんに、敦は結婚生活の顛末を尋ねられるまま語りはじめる…。ほんの僅かずつ掛け違っていく夫婦を描いた、第135回芥川賞受賞の表題作。ほか、働く男女の暮らしを淡々と描き出す「貝からみる風景」、妊娠中の娘が実家に戻ってきたのを機に煙草との離脱を決意した男の進行形禁煙小説「安定期つれづれ」を収録。
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時々、天才が現れる
2014/02/07 21:19
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:HigeTaka - この投稿者のレビュー一覧を見る
久しぶりに天才肌の作家に会った気分です。
素直で、男と女の感情を両方抜群に持ち合わせた作家さんです。
紙の本
八月に
2015/08/15 16:58
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:石の庭 - この投稿者のレビュー一覧を見る
読みました。日常の何気ない人々の営みが巧みに描かれています。
芥川賞受賞作だけでなく、他の2作品もクオリティが高くいい感じです。
夏休みの1日、都会に生きる人たちに思いをはせながらごろ寝して読みました。
楽しめる1冊でした。
紙の本
タイトルにつられて購入した本です。
2009/10/18 11:18
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:龍. - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイトルにつられて購入した本です。芥川賞受賞作品とは知らずに。
三編の短編から構成されています。
どの作品も現代の家族関係についてがテーマです。
受賞作品である「八月の路上に捨てる」は、現代の男女の関係と夢、そして社会について描写したもの。
現代の日本では、夢を持っている人は多いはずですが、夢をかなえることができる人は少ないのが現実です。日常生活の中に埋没していくしかない社会の中で、夢をもってなおかつ自分のパートナーとの関係もその中でうまく調整をとることは難しいことです。
自分の気持ちの中にあるどこか納得できない気持ちを相手や社会にぶつけいしまう。しかし、結果はそれがすべて自分に返ってきてしまう現実。
みんなどこかドライなような関係に安住しているようでいて、実は本当に望んでいるのはディープな人間関係なのかもしれません。
何気ない行動の中にある、人の心理状態が実にうまく表現されています。しかも、それはどんな人も意識、無意識にしている行動であるだけに読んでいて「どきっ」とすることも。
家族と社会、幸せとは何かを考えるきっかけを与えてもらえる本です。
龍.
http://ameblo.jp/12484/