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55歳からの後悔しない人生
著者 山崎武也 (著)
定年の直前になって、第二の人生の支度をあたふたと始めるサラリーマンは多い。しかし55歳からの「5年の助走期間」なしに、充実した第二の人生は覚束ない。60歳で焦る人にならな...
55歳からの後悔しない人生
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55歳からの後悔しない人生 第二の人生の助走期間をどう過ごすか
商品説明
定年の直前になって、第二の人生の支度をあたふたと始めるサラリーマンは多い。しかし55歳からの「5年の助走期間」なしに、充実した第二の人生は覚束ない。60歳で焦る人にならないよう仕事、健康、お金、趣味、家族等の【定年前の準備術】を提案する
著者紹介
山崎武也 (著)
- 略歴
- 1935年広島県生まれ。東京大学法学部卒業。ビジネスコンサルタントとして国際関連業務に携わるかたわら著作にも取り組み、茶道裏千家などの文化面でも活躍。著書に「持たない贅沢」など。
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紙の本
よく生きるために。
2012/02/01 08:14
11人中、11人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
男性の平均寿命は79.64歳、女性が86.39歳だという。
亡くなった父が87歳と3ケ月だったから、長寿といっていい。その一方で、母は84歳だから、長寿といえども平均には届いていない。
男女の平均寿命が違うのだから、折り返し地点は何歳だとは言い難いが、40歳を過ぎれば、人生の終焉に向かって走っていると思っていいのだろう。
だとしたら、この本にある55歳は折り返し後の、第一の関門かもしれない。
定年延長の議論が最近喧しいが、仮に現在よくある60歳を定年とした場合、男性の場合、そこからまだ20年近い時間を、それはどこから考えても長い時間だが、生きることになる。
私の父の場合でいえば、小さな呉服商を営んでいたから定年という概念はなかったもののほとんど商いをしなくなって10年近くなる。
住んでいたのが町とはいえ、ほとんど村のような小さな地域だから、その10年をひっそりと暮らせたのだろう。
おそらく、父に趣味等があればもっと違った10年だったはずだが。
それでは、大きな街に住んだ場合はどうなるのだろう。一歩家の外に出ても見知らぬ他人ばかりのなかで、生活といっても張り合いはない。
新たな生活の基盤を、これは収入というより他者との関係性といえる、築くしかない。
著者は55歳を「しっかりと未来に向けて跳躍を試みる準備」をスタートさせる年齢とみている。平均寿命でいえば、残り25年を生きるために、60歳までの5年間を有効に使おうという指針である。
仕事、お金、趣味、健康、そして人生。
さまざまな場面で、生きるための知恵が試される。
人生でもっとも公平なことは、死ぬことだ。どんなエラい人であれ、無名の人であれ、はたまたお金持ちも貧乏な人でも、間違いなく死は訪れる。
それは100%間違いないことだ。
だったら、その準備をして何がおかしいだろう。
私は55歳をすでに少し過ぎたが、終幕に向けて、準備しようと思う。
よく生きるために。