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永遠の詩04 中原中也
著者 中原中也 (著) , 高橋順子 (選・鑑賞解説)
孤独な魂、傷つきやすい心。永遠の天才。●今日的に意義のある詩人を採り上げ、その代表作を厳選。●現代仮名遣いによる本文、振り仮名付きで読みやすく。●各詩には詩人(高橋順子・...
永遠の詩04 中原中也
中原中也 私はその日人生に、椅子を失くした。 (永遠の詩)
商品説明
孤独な魂、傷つきやすい心。永遠の天才。
●今日的に意義のある詩人を採り上げ、その代表作を厳選。
●現代仮名遣いによる本文、振り仮名付きで読みやすく。
●各詩には詩人(高橋順子・矢崎節夫・井川博年)による解説をつけ、作者の生い立ち、作詩の背景、詩のもつ魅力がよくわかる。
●各詩人の人生と詩集が一目でわかるビジュアル年譜(写真とイラスト入り)。
天才詩人、中原中也の傑作詩を収録。
中原中也は、不安定な時代に生きる傷つきやすいこころを、中也節といわれる独特のリズムにのせてうたった。やさしく、やるせなく、時に残酷に。青春の喪失をうたうことに命をかけた詩人は、わずか30歳でこの世を去った。
永遠の詩シリーズは、今日的に意義のある詩人をとりあげ、代表作を厳選しました。わかりやすい解説で、詩があなたにもっと近くなります。
著者紹介
中原中也 (著)
- 略歴
- 1907~37年。山口県生まれ。詩人。幼時より神童とうたわれ、中也節とよばれる独特のリズムが耳に残る詩を生み出した。
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紙の本
青春時代に一度は読んでおきたい詩集
2010/07/30 08:34
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「永遠の詩」全八巻の四巻めは、中原中也。四十一篇の詩が収められている。
巻末のエッセイは、作家の川上未映子が担当している。
彼の詩は感傷だ。
ノスタルジアでもメルヘンでもなく、悲しみをことさらに、痛みを過剰に、嘆きを大きく、詠う詩人だった。だから、彼の詩はいつも青春のものだ。
しかし、子どもの詩ではない。子どもから大人になる、途中駅にたちどまる汽車のようだ。蒸気をはきながら、いつでも出立の合図を待っている汽車のようだ。その合図はいつまでたっても響きはしない。
彼、中原中也。
どうして中也の詩はこんなにも感傷をもたらすのだろうか。
「私の上に降る雪は/真綿のようでありました」(「生い立ちの歌」)と何度つぶやいたことがあるだろう。「汚れっちまった悲しみに/今日も小雪の降りかかる」(「 汚れっちまった悲しみに・・・・」)と何度ポーズをつくったことだろう。そして、すべては「ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん」(「サーカス」)のサーカス小屋の一夜の夢。
中也の気取りを否定などしない。
なぜなら、中原中也は青春と同義語。
いつかは越えるのだけれど、誰もが通る道。
彼の詩は永遠の青春だ。
サーカス小屋の空中ブランコのように、高い梁で揺れているのは、過ぎた青春の思い。
中原中也の詩にこうして再会できる。感傷かもしれないが、やはりうれしい。
ちなみに、表紙の「私はその日人生に/椅子を失くした。」は「港市の秋」という詩の一節である。
◆この書評のこぼれ話は「本のブログ ほん☆たす」でお読みいただけます。
紙の本
中原中也
2016/02/15 14:58
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:コマンド - この投稿者のレビュー一覧を見る
この詩集はこの作者が過去に体験したような出来事が多く描かれている。それは彼が子供の頃に見た景色である。
私たち読者も誰もが子供の頃に体験したかのようなことであり、どことなく懐かしさを感じた。
詩集を気に入っている方にとってはおすすめの一冊である。
ぜひ、中原中也のこの詩集を読んでみてはいかがでしょうか?