- カテゴリ:一般
- 販売開始日: 2011/02/22
- 販売終了日:2011/09/30
- 出版社: 講談社
- ISBN:978-4-06-314361-4
電子書籍
蟲師(5)
著者 漆原友紀 (著)
この世はヒト知れぬ生命に溢れている――。動物でも、植物でもない不可思議な生命体――“蟲”。かつてこの国には、実体はあっても、一般には目に見えない“蟲”を見ることができ、そ...
蟲師(5)
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虫師 5 (アフタヌーンKC)
商品説明
この世はヒト知れぬ生命に溢れている――。動物でも、植物でもない不可思議な生命体――“蟲”。かつてこの国には、実体はあっても、一般には目に見えない“蟲”を見ることができ、それらが引き起こす人智を超えた現象を解き明かす“蟲”と呼ばれる者たちがいた。これは、白髪で片目の蟲師、ギンコの物語である。カラー原稿はすべてカラーで収録。眩き5編「沖つ宮」「眼福眼禍」「山抱く衣」「篝野行」「暁の蛇」に描き下ろしを加えた、作品史上最厚の一冊。
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紙の本
特に残酷さが記憶に残った第5巻
2004/10/22 23:59
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:カルバドス - この投稿者のレビュー一覧を見る
古き日本のようで全く別の国のようでもあり、それでいてどこか懐かしい。マンガ『蟲師』の世界のことだ。あやかしと人間がうまいこと共存していた世界(時代)。不思議なことが大好きな私は、読むたびに憧れてしまう。“蟲”にまつわる諸々を生業とする主人公・ギンコは、一体どれだけの不思議を体験出来るのだろうか、と。
本書5巻にも、様々な不思議話が収録されている。旅から旅の生活の中で、ギンコが出会った“蟲”の数々。恐ろしい蟲もいれば、とりたてて害のない蟲もいる。なかでも「曉の蛇」という話に登場する蟲は残酷だ。なぜなら、人の記憶を吸い取るから。
楽しいことに悲しいこと、嬉しいことに嫌なこと、覚えた人の名前に動物の名前、その他ありとあらゆる記憶が、一人の人間を形作っている。それが二つ三つと消えてゆき、やがて自分のことすら分からなくなってしまったら、いや、忘れたということすら忘れてしまったら……その人間はどうなってしまうのだろう。まだまだ若造の私だが、今、この自分が自分でなくなったらと思うと、とても恐ろしい。
作者は、引き込み方が巧みだ。ストーリーの進み方も馴染みやすい。なんとなくデジャビュを感じていたのだが、ふと思い当たるものがあった。それは、幼い頃見ていたテレビアニメの昔話。時に笑えて、時に悲しく、時に残酷で……昔かどうか、日本かどうかもすらも分からないが、私には“現代の昔話”のように思えてならないのだ。