読割 50
ミスミソウ(1)
ミスミソウ 1 (ぶんか社コミックス)
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電子書籍
美しさが暴くもの
2016/02/21 01:11
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:@ - この投稿者のレビュー一覧を見る
評判の高さはレビュー等で知っており、ストーリーも最後まで知っている状態で読みました。
読むのを躊躇っていたのは、スプラッター表現がきつそうだった為です。
ミステリーやホラーは好きですが、残酷表現は苦手なので不安でした。
読んでみると確かに相当痛そうな表現が所々で見られましたが、
ストーリーのインパクトの方が重かったせいか、直視できないというレベルではありませんでした。
ストーリーとしては、簡単に言えば、
限度を知らない悪意と暴力を増長させたバカな中学生のガキどもが、
限度を越えたイジメ(+犯罪)を極めた末に、主人公に惨殺されるという流れで、
全体的に救いの無い話ではありますが、一種のカタルシスを得られる部分もあり、
読後は色々と考えさせられ、強い印象の残る作品でした。
単純な復讐憚ではなく、人が恐怖に直面した時、どう考え、どう行動するか、
それによって生まれる闇がリアルに描かれていると思います。
恐怖のあまりに、相手への憎悪を好意へすり替えて自分の心を守ろうとしたり、
別の者へストレスを向けて残酷な行動を起こしたり、
過去の恐怖を長期に渡って自分の中で腐らせて停滞したままの大人になったり、
こういった歪んだ心理は、世の中にはザラに存在していますので、
その醜さが読んでいて辛くなります。
地方の廃校寸前の中学校といういかにも閉塞的な環境で、
歪んだ悪意や好意が澱のように沈んでいる中、
都会から身も心も強く美しい少女が登場したことで「バランスが狂った」、
「何もないクソ田舎の中、キミの存在はあまりにも…」というのは、
責任転嫁のチープな表現に見えて、実は的確な理解なのかなと思います。
十代前半の幼稚な独占欲や残酷性、劣等感など、誰もが見ないフリをして、
いずれは過去のものとして埋めるはずの醜い感情を直視する事になってしまったという点で
確かに主人公の登場が集団に与えた影響は多大だったのではないかと。
ただ、だからといって主人公に何ら問題があるわけではなく、
言わば引越しのタイミングと運の問題でこんな展開に陥ってしまうというのも
何ともやるせない話だと感じます。
情景として重苦しくつきまとう積雪の印象が強いせいか、ラストの美しさがとても切なく、
最初から最後まで強く惹き付けられる力を感じた作品でした。
紙の本
イジメを題材にした作品
2019/01/31 22:06
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:沢田 - この投稿者のレビュー一覧を見る
都会から転校してきた少女が凄惨ないじめにあうという話だけど、もうこれ犯罪だよ。
頭に凶悪という言葉がつくぐらいの。
この世界の警察は何をやっているのか。
ラストの展開からどうなってしまうのか。
イジメ展開は苦手なんだけど続きが気になる。