アンタさん
著者 阿川佐和子
駆け出しライターの私が、後輩の結婚式の2次会でワインを思い切り引っかけて知り合った男は、なんと宮大工。食事に誘われてみれば、食べ物の好みが合い、肩がこらず、話がはずむ。う...
アンタさん
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
ロックとブルースに還る夜
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
何も起きなかった
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
商品説明
駆け出しライターの私が、後輩の結婚式の2次会でワインを思い切り引っかけて知り合った男は、なんと宮大工。食事に誘われてみれば、食べ物の好みが合い、肩がこらず、話がはずむ。うーん、宮大工の女房もいいかも。親しくなるうちに結婚相手と意識するのだが、それをほのめかした途端、男は青森の山寺修復に行くよ、携帯の電波も届かないような山奥だ、と音信不通に……。これは「忘れられない香り」の記憶をテーマとして競作されたアンソロジーの一篇です。
著者紹介
阿川佐和子
- 略歴
- 1953年東京生まれ。小説家、エッセイスト。檀ふみ氏との共著「ああ言えばこう食う」で講談社エッセイ賞、「ウメ子」で坪田譲治文学賞を受賞。
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
小分け商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この商品の他ラインナップ
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
角田さんの腕
2016/11/13 15:00
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:szk - この投稿者のレビュー一覧を見る
父と母の事情はわからないけれど、いつの間にか主人公のお迎えに彼女がやってくるようになった。彼女は幼い主人公に新しい世界をいろいろと見せてくれる魔法使いのような人。みかんガムの香りは主人公にとって新しい扉をあける鍵。母がいつしか消え、父と彼女と三人で過ごす時間は最高だった。母親が何故いなくなり、そして彼女が消えたのと同時にまた家へ戻ってきたのか。真相は父親の葬儀の時にはっきりする。みかんガムというチープな小道具で大人の事情を甘酸っぱい思い出へ変えてしまう。角田さんってすごい作家。
小気味良いテンポ
2013/01/16 00:57
7人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:きほ - この投稿者のレビュー一覧を見る
テンポよく話すすみとても気持ちよく読めます。
少し嫌なことがあった日に出会えると、前向きになれる本かもしれません。
肩の力を抜いてよむのに最高です。
さらっと読む
2017/11/21 13:38
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:hon too - この投稿者のレビュー一覧を見る
短編なのであっという間に読めちゃう、でも中身は面白い。
時間があまりないけど本を読みたいというときにはお勧めです。
大阪の市場
2022/11/08 08:06
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る
大阪の下町の市場の描写がとても懐かしい。コーヒー屋さんの香りをテーマにした特集用の一作品だそうだが、あえて洒落たコーヒーの香りではなく、雑然としているが懐かしい市場の様々な匂いを描き出した作者の感性に感銘を受けた。メルヘンチックなストーリー展開もなかなかいいが、最後の正体を明かすところは蛇足かな。
期待はずれ
2024/11/13 16:18
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なお - この投稿者のレビュー一覧を見る
短いのであっと言う間に読める。
期待した感じとは違った。
面白くなくはないが、練られた話ではないな、と。
主人公の過去へのこだわり、とくに父親への思いが強いせいか、肝心の香りのイメージが弱い。
登場人物にも魅力がなく、今までいろいろ読んできた作家だが、この作品は期待はずれだった。
香りの出番はあまりないが
2023/01/09 19:41
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る
香りをテーマに編まれたアンソロジーの中の一変である。それにしてはあまり香りが重要な役割は果たしていないが、懐かしいそれでいてやや後ろ暗い思い出を思い出す一助にはなっているようだ。最後に謎解きのような場面があるのだが、謎解きをせずにぼんやりとした状態のまま終わらせても面白かったのではないかと思った。
ありきたりではあるが
2022/11/08 08:22
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る
ありきたりではあるが、不器用で弱虫のくせに見栄を張りたかった青春時代をセンチメンタルに描きあげている。なんの引っ掛かりもなくスラスラと読ませるところは、作者の力量なのだろうな。短編だけに最後のオチの部分を大切にしたいのだが、少し切れ味不足かな。