紙の本
「有名人」が書いた新作
2010/05/11 10:01
16人中、15人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:塩津計 - この投稿者のレビュー一覧を見る
竹内久美子。さる「学会」では大変有名な人である。その学会とは、もちろん「とんでも本の世界」で有名な「と学会」である。
本書を読むと、さすが「と学会」で「名声」をはしているだけのことはある。著者曰く、「(セックスだけではなく、あらゆる能力が)できる男」は指を見ただけで分かるそうで、それは薬指と人差し指の「指比」に凝縮されているんだそうだ。この指比が低いほど、つまり薬指を基準にして人差し指の長さが限りなく薬指の長さに近い男ほど「できる」んだそうで、これを女性は敏感に感じ取り、指を見ただけで「ゾクッ」とくるんだそうだ(笑。
ほかにも「ハゲの男は全般的に病気に強い」とか、「?」なご託宣満載。これは、しゃちほこばって読むのではなく、正真正銘の「とんでも本」として「また言っているよ、久美子が」と思いつつ、にたにたしながら読むのが世界だろう。
妻と娘に「男を見るとき、女性は指を見るの?」と聞いたところ、げらげら笑いながら「見ねーよ」との回答。
ちなみに私の指比を測ったところ、限りなく1に近かった。竹内久美子によれば、私は「女性がゾクッとくる男」であり「出来る男」で「女性に選ばれる男」になる。
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210 女は男の指を見る 竹内久美子 2010 0420/2010 0722 189P
掌からみて 人差し指よりも薬指が長い 人は トレーダーとして成功しやすい
人差し指に対する 薬指の相対的な長さは
男性ホルモンの代表である テストステロンのレベルに密接に関連している
男の赤ちゃんは 自分の睾丸からテストステロンを放出して
自身の体内を巡らせます
妊娠を目的としないセックス
性は男と女の絆を強めるために用いられている
子供がおっぱいを頻繁に吸っていると
その刺激によって プロラクチンというホルモンが分泌されて排卵が起こらない
発情もしないのです
ここで よそからきた男は 幼子を殺し 女に発情させ
自身の子を残すという目的を遂げるであろうことが考えられます
ところが 実際に 人間の女は
乳飲み子がいたとしても 男を受け入れられる
男は 女の膨らんだおっぱいから 発情してると解釈し
子を殺す必要はないと判断し 自分の目的を達成しようとする
しかし 受け入れたはいいが 実際に妊娠してはこまる
となるが 授乳をしているのだkら 排卵は抑制されていているのです
人間の女は 授乳中であっても発情して セックスができても
排卵は抑えられるというトリックまがいの生理的機能を獲得したのです
女のおっぱいは 肝心の排卵期でなく
既に排卵してしまった月経の前にわずかに膨らむ
もっとも子ができない時期なのに 一層男を惹きつけよう とする
人種ごとのペニスサイズ
ニグロイド(アフリカ人) 15~20センチ 幅 5センチ
コーカソイド(ヨーロッパ人) 14~15センチ 幅3.8センチ
モンゴロイド(アジア人) 10~14センチ 幅3.2センチ
なぜペニスが大きくなったのか
昆虫学者の新説
長いペニスほど 精子をぴゅっと膣の奥まで飛ばすことができる
他の男との精子競争に勝つため
メスが短期間に複数のオスを相手にし 一つの卵の受精を巡って
それらのオス(男)の精子が争う状況を指します
しかし こうまで大きくなる理由を 説明できません
イギリスの ロビン・ベイカー マーク・ベリスは
男性の精子をコンドームから回収し
コンドーム無し 性交のあと30分した女性の膣から 体液の調査
その結果「サクション・ピストン仮説」
かぎ状になった ペニスで 膣の中にすでにはいっている精子を掻き出すのです
ペニスがより太い方が 膣によりぴったりとフィットする
太く 長く 返しもよくついたペニスがよいという結果になっていく
しっかりと掻き出すために 何十回も何百回も スラスト(ピストン)を行うのです
ところがチンパンジーのペニスは先が細くなっています
これは チンパンジーがもの凄い乱婚的で 次から次へと性交しま���
前の精子を掻き出して 自分のをいれても すぐに自分のを掻き出されてしまう
掻き出す意味がないのなら 掻き出すのを止めようとなったのです
ペニスにかえしがあることで より掻き出す率があがります
さらに より奥まで入れることで 書き出し率が上がります
女は男のモノに さほど興味がありません
男のモノに興味があるのは 男なのです
男のモノの 掻き出す能力を気にしているのかもしれません
人間に限らず 動物が繁殖する際の一番の課題は
お金や地位 ではなく 免疫力なのです
指こそ「できる」印
女が男のどこを見ているか のアンケート
1 手(指を含む)
2 目
3 腕 二の腕
4 お尻
5 背中
6 顔
7 胸板
8 唇
9 お腹
10 肩
11 口 口元
12 鼻
13 肩幅
14 脚
15 胸
16 髪
17 首
18 筋肉
19 眉毛
20 髭
胴体の末端 生殖器や泌尿器 と 腕や脚の末端は
遺伝子を担当しているHOX遺伝子 が共通している
女が 男の指について あれこれ品定めしているのは
男の生殖器 その質を評価しているのではないか
指が長い人は ペニスもながい 人差し指の長さがペニスに近い
では 男は 女性のどこをみているのか
1 胸
2 目
3 お尻
4 脚
5 ウエスト
6 顔
7 指
8 お腹
9 ふくらはぎ
10 鼻
11 唇
12 髪
13 足首
14 肌
15 爪
16 うなじ
17 腕 二の腕
18 手
19 ふともも
20 背中
脚 ふくらはぎ 足首 ふともも を総合すると 脚全体で2位になる
生殖器は 胴体の先端 となると 脚の指にも影響します
脚の指は 普段 靴によって隠されているので その代わりに足に目がいっているのかも
しれません
ハゲ 男性ホルモン
胃ガンに強い
結核に強い
男性は 子どもから大人になる際 テストステロンによって
背が伸びると同時に 顔の下半分が伸び 面長になります
背が伸びるとともに あごがのびる
レズビアンの人も テストステロンレベルの高い人です
女における 女らしさを司っているるのは エストロゲン
去勢をすると 猫は 3年くらい長生きする
メスが避妊手術しても さほど変わらない
人間でも宦官は長生きである といわている
男性ホルモン テストステロンが強すぎると 早死にするこもある
俳優など
体が左右対称の男はモテる
手がかりとされているのは 声のよさ 匂いの良さ
ツバメは
尾羽がながいとモテる
��尾羽が長いと ダニへの耐性がつよい
子どもが ダニに強くなる可能性がたかい
血液型は 免疫の型
Oは梅毒に強い
故に 交遊 性交を恐れない
AB型は梅毒に弱い
故に 交遊を拒む のかもしれません
ABO型は三種類しかない
HALの場合は6つの遺伝子 それぞれに数え切れないバリエーションがある
彼氏のいる いないの関係
彼氏のいる女は
排卵期にはより遠出し 一人で過ごすことが多い
彼氏のいない女は
非排卵期に遠出し 一人で過ごすことが多いのです
彼氏のいる女は
もし浮気をして子ができても その子を引き受けてくれる軟弱な男を一人確保している
ので 排卵期に大いに男あさりの冒険に出かけにいく という訳だ
彼氏のいない女は
もし行きずりの男と交わり 子が出来てしまったら大変なので
排卵期には大人しくしている
しかし 非排卵期には 大いに活動して 彼氏候補を探そうというわけです
オスとメスとの美しさに 差が大きいほど 浮気率が高い
二人目の子どもは浮気によるところが・・・・
一人目は夫との子ども
その子どもが幼いときに 二人目が。。。
旦那はたとえ 二人目が自分の子でないとわかっても
今 奥さんに出て行かれたらこまるので 追究しない
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なぜ女子は男子の指を見、男子は女子の胸や脚をみるのか、という人類の永遠のテーマに、遺伝学や動物行動学から迫ります。
中指が他の指よりどれだけ長いかをきめるHox遺伝子は生殖能力やその他の生存競争能力全般を決める遺伝子で、女子は本能的に強い子孫を選ぶ選択行動であると説明しています。
逆に女子における胸や脚の形質を決める遺伝子は健康な子供を産むかどうかの性質に関係する遺伝子であることも説明されています。
中指の関係については、中指の長さではサッカーのプレミアリーグの選手やトップの証券トレーダーは一般よりも勝っているとか、なぜ人間の女性は排卵期を自分でわからないかなど、いろいろ面白い研究結果満載です。
正直、衝撃的な内容ですが、遺伝子で全てが決まるわけではないので、そこらへんは留意して読んで下さい。
話のネタに大変オススメな本です。
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少々飛躍しすぎの感もあるけれど、概ね納得できる。
これを読むとヒトに環境が与える大きさに驚かされる。本書の言に従えば日本人にロリコンが多いのにもれっきとした裏付けがあるのである。
その他にも普段なんとなく感じていたことに対する裏付があり、日常に新鮮な視点を与えてくれる。
なかなか興味深い内容だった。氏の他の著作も読んでみたい。
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これは結構面白かった!
女性は男性のどういうところを見てパートナーを決めるかというようなことが、動物行動学みたいな点から述べられている。
ちなみに表題に関しては、男性の指を作る染色体と生殖器を作る染色体が同じことに由来するらしい。
そのほかにも、女性が夫以外の子供を産むときは第二子以降のがいいとか、女性は排卵期に自分のパートナーよりも優れた遺伝子を持つ男性を求めるとか、なるほどーと思う視点満載。
おすすめ。
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実は大好きなピアニストの薬指が大好きだった。
或る能楽師の指がたまらなくきれいで
指を見るとすごくぞくぞくした。
この本を読んで全て納得しました。
私ってきちんとした動物のメスだったんだと妙に納得した本でありました。
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指比(薬指の長さに対する人差指の長さの比)の話も面白いのだが、第3章の「ハゲの発するメッセージ」も、全国のハゲまたは予備軍に希望を与える話になっている。
以下、引用。
・「ハゲに胃ガンなし」→「胃ガンにハゲなし」
・フランスでは、「後退」はハゲとみなされていない
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テストステロンは男性の魅力を引き出す一方で免疫力を抑制する。それが煙草を吸う理屈に似ているというところに納得。
この頃の女性がずいぶん幼く見えるのも故あることだと知っておもしろかった。確かに中学生のスカートより高校生のスカートが短い。若さ、幼さが求められているからなんだね。
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メチャクチャ面白かった。
おもに人間の性の側面を動物行動学や進化論の観点から検討したユニークな研究を紹介している。フロイトではないけれど,無意識的に行われる性行動や外見的な性的魅力の判断は,免疫機能を確認する目的があり,それは,生き残りに強い遺伝子を残していくための進化的戦略によってなされているという。
「ほんまかいな」なんて思うこともたくさんあるけれども,それ以上に,この柔らかくユニークな発想は研究者としては見習うべきだ。
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賛否あるだろうけど、動物行動学からするとかなりおもしろい。女は男の指を見る、男は女の足(脚)を見る。
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動物行動学が専門の著者のこれまでの著作の集大成という本書。
遺伝子が自身のコピーを生物という器を使ってどう利用しているのかという観点で著されていると思います。
なぜ、女性は男性の手を見るのか?
驚愕の展開が本書でなされていきます。
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動物行動学の観点からみてみると、ああ、なるほど、と思うことばかり。男性の指は私は確かに無意識に見てしまうのだけれども、やはり本能だったということですかね。
女性が男性の指をみることと、男性が女性の脚をみることは、同じことだと、認識してもよさそう。
日本人がもつ、心のもろさ、これはむしろ誇ってしまってよいのだな!!!
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110910on朝日
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「初対面で、女は男の顔よりも指を見る」「ハゲの男は病気に強い」「浮気で得をするのは女である」…。数々の実験や最新データをもとに、「色気」「魅力」「相性」の正体を、動物行動学で読み解く。
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本書を僕なりに理解したところでは、顔、胴体、腕、足といった体の各パーツは、同じHox遺伝子というヤツを上から順番に読んで設計されるらしい。
そう、上から順番。
だから男性は女性の唇に魅力を感じたり、女性は男性の指先にドキッとしたりする。なぜなら設計図が同じなのだからそこの出来具合を見ればあそこの出来具合を推し量ることができて以下略。
本書の内容はこれだけでは終わらない。
男女のあいだのあれやこれやを動物行動学と遺伝子の話で説明してしまう手腕がすごい。まるで面白い動物ドキュメンタリー番組を連続で見ているようだ。
たとえば第一章では、より良い遺伝子を持った相手を選んでさまざまな遺伝子タイプを持った子供を作る、というのは生命体として当たり前。人類のすごいところははさらにその上を行っていて、霊長類に見られる「子殺し」を防止する方法を発明してしまったらしいのだ。そしてそれを今、人類は実際に使っている。なぜなら排卵とおっぱいの関係から……。
気になった方は本書を読んでいただきたい。
第四章では、なぜイケメンは顔が良いのか。っていうかなぜ顔が良い男性が選ばれるのか。つーか女性が良いと感じる男性の顔はなぜああいう顔ばっかりなんだ? という内容。
これも動物行動学で説明できてしまうのだ。
論理的に説明されていて納得せざるを得ない……、チクショウ、モニターがにじんで見えやがるぜ。
http://loplos.mo-blog.jp/kaburaki/2010/07/post_4281.html
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自分も含めて周りの人の行動を別の視点で見れて参考になった。肌の黒いネグロイドが歴戦の勇士だとわかって、人種差別的意識からさらに開放された。ゴリラのナニの件も。