- 販売開始日: 2012/05/15
- 出版社: パーソナルメディア
- ISBN:978-4-89362-216-7
新・思考のための道具
著者 ハワード・ラインゴールド (著) , 日暮雅通 (訳)
本書は、好評を博したロングセラー『思考のための道具―異端の天才たちはコンピュータに何を求めたか?―』の新訳・増補版です。新版では、旧版に登場した人物にあらためて取材した「...
新・思考のための道具
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商品説明
本書は、好評を博したロングセラー『思考のための道具―異端の天才たちはコンピュータに何を求めたか?―』の新訳・増補版です。新版では、旧版に登場した人物にあらためて取材した「新版あとがき」が増補されています(1~14章は刊行当時のままの内容です)。
本書では、コンピュータ技術の発展と変遷を追いながら、思考過程を支援する道具、知性を増幅する装置としてのコンピュータを夢みた人々が、どのような考えのもとに開発を進めたかが、著者の取材のもとに鮮やかに描き出されています。そして、コンピュータがどのように発展し理想に近づいたのか、どの点が失敗したのかなど、その後の姿が新版あとがきで言及されています。
コンピュータの歴史の入門書として、また、コンピュータをめぐる過去とそして未来についてみつめなおす本として、おすすめの一冊です。
日本語版新版の発行にあたり、初版を全面的に見直し、全編新訳化を図り、巻頭・本文中に20点以上の資料写真を追加、関連年表を掲載するなど、日本語版初版に大幅な追加変更を加えました。巻末には、東京大学の坂村健教授による本書解説を掲載し、より一層、読みやすく生まれ変わりました。
《本書に登場するコンピュータ革命を夢みた天才たち》
チャールズ・バベッジとエイダ・ラヴレイス伯爵夫人、ジョージ・ブール、アラン・チューリング、ジョン・フォン・ノイマン、ノーバート・ウィーナー、クロード・シャノン、J.C.R.リックライダー、ダグラス・エンゲルバート、ロバート・テイラー、アラン・ケイ、エイヴロン・バー、ブレンダ・ローレル、テッド・ネルソン
目次
- 新版への序
- 謝辞
- 第一章 コンピュータ革命はこれからだ
- 第二章 世界初のプログラマーは伯爵夫人だった
- 第三章 最初のハッカーとその仮想マシン
- 第四章 ジョニーは爆弾を作り、頭脳も作る
- 第五章 かつての天才たちと高射砲
- 第六章 情報の中にあるものは何か
- 第七章 ともに考える機械
- 第八章 ソフトウェア史の証人――プロジェクトMACのマスコットボーイ
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書店員レビュー
現在わたしたちとってなじみ深いパーソナルコンピュータは
MARUZEN&ジュンク堂書店札幌店さん
現在わたしたちとってなじみ深いパーソナルコンピュータはやんちゃなハッカーたちが生み出したものだったが、その以前の“パーソナルでないコンピュータ”というものはもっと大がかりな装置で、コンピュータ科学の技術と権威の結晶たる風格を湛えていた。そしてそれを生み出したコンピュータ科学というものの起源と進歩を辿ると、等々。
そんな浅くも濃密な歴史を当事者へのインタビューを絡め仔細に述べる本書は、ハッカーたちの華やかさに隠れがちな起源から網羅した物語を紡いでいる。味気ない通史にはならず、より根底からコンピュータにかける人たちの際立った才と熱意あるいは執着心を、静かな筆致ながらも十二分にその熱気を伝えるものだ。
著者の主張するように、「計算機でなく、思考を増幅する装置」としてコンピュータは様々な形をとって今わたしたちの暮らしの広くに浸透している。
原著初版刊行から四半世紀以上も過ぎても古びない「理想のコンピュータ(とそれが実現する社会)」を伝える本書がより多くの目に触れられることを願う。
PC: 木山