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なるほど
2013/06/20 14:19
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投稿者:さるきち - この投稿者のレビュー一覧を見る
ネットのコミュニケーションは広いようで狭く、面倒なご近所づきあいの方がよっぽどいいということか。
TwitterやFacebookでネット上のたくさんの情報を得ているようでいて、実はそうでないということを思い知らされる本。
うまくことばで説明できないこの感じがきちんと言葉で解説されていて、「なるほど」と思う。
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社会問題についてのエッセー
2015/08/22 13:10
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投稿者:しま - この投稿者のレビュー一覧を見る
内容は、タイトルの逆で、コミュニケーションは、必要だし、監督の仕事はコミュニケーションばかりと書いてある。ちょっとタイトルがおかしい。こんな新書一冊で答えはでないと、はっきりした結論のだしにくい社会問題、たとえば原発問題、東日本大震災などについて、あれこれと議論を展開している。
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押井さんの主張には頷けるぶぶんもあるが、個人的には相入れないところが多い。だからこそ読んでいて頭が活性化するのから分からないが、飽きることなく読ませていただいた。面白い、というよりは刺激的な本であった。
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ただの情報の受信者になってはいけない。鵜呑みにしない。保留し、自らの考えを持つことが大事。自分と向きあえ。
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イノセンスや攻殻の押井守、こんなにも雄弁だったのね。
現状維持のお付き合いコミュニケーションしかない日本に必要なのは、異質なものと向き合えるコミュニケーション。つまりは、論理的に一から順番に物事を思考できる力だということ。
「当事者以外が当事者意識など持ちようがない」今後幅をきかせそうな当事者論など、とても明快。つぶやきSNSはコミュニケーションですらないと切り捨ててもいる。
今こそ本質論に立ち返れと、ハッキリした主張。ただ痛快で心地よいだけでなく、考えさせられるものがある。
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納得しっぱなし、とても真っ当な、考えることについての本。
日本人がいかに、ごまかしのコミュニケーションばかりしているか。それにだけ長けてしまい、真っ当な思考や議論、コミュニケーションができていないか。
疑うこと。考えを保留すること。そして、一から自分の頭で考えるということ。
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ツイッターやFacebookを常用してる人たちに一度読んで欲しい本。
久しぶりに衝撃を受けた…。良い悪いではなくガツンとやられる一冊です。
この感想はノートにボールペンで書いてみたい。
「コミュニケーションというのは考え方だ、考え方とは文化…」
このフレーズが心に残った。
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2012/4/15読了。
現在までに読んだ、震災に言及する本の中で最も核心に近い部分をついていると感じた。その大きな要因は、空間的(日本と世界)、時間的(過去から未来まで)、学問的(政治、技術、経済)に俯瞰して語られていることにある。
時間軸だけで見ても、世間に溢れる震災に関する議論のほとんどは、論点が目先の事象に囚われてしまっている。例えば、原発に関しては、数年先の経済のことも考えられていない。技術面では廃炉から処分まで、数万年単位で語られなければならないのに、である。
自分には将来への長い視点はあっても、過去への視点はなかった。ここで、そもそもなぜ原発ができたか、という論点を獲得できたことは貴重。
震災やそれにまつわる議論・世間の反応の経過を通して、日本人の特性について語られる点も魅力の一つであろう。浮かび上がったいくつかの問題点を鋭く指摘している。
聞こえの良い、何となく喜ばしい気持ちになるような日本人論に飽きた人に、ぜひお薦めしたい1冊である。
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異文化コミュニケーションが大事だってこと。
順番にものを考えられないこと。
自分に直接の被害じゃないと感じられないこと。上部だけなこと。
思考のブレーカーがすぐ落ちちゃうこと。
以上、私が日本人として納得したりドキッとしたりしたこと。
でも戦争好きすぎるところがちょっと怖い。
そこだけは説得されたくない。
戦争は駄目だ。
新書って、初めて読みきったけど、著者の思考の垂れ流しなのかな。
そして、文章書く能力は鍛えたいと思った。と思った傍からこの感想文…
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アニメーション・実写映画監督 押井守(おしいまもる)の論説。
押井守が手がけたものとして「うる星やつら2」「機動警察パトレイバー」「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」「イノセンス」「スカイ・クロラ」「アヴァロン」などが挙げられ、個人的に大好きな映画監督だ。
この本は押井守の根源に焦点を当てた論説で、とくに3.11後の頑張ろう日本運動や原発反対運動やネット礼賛について、かなり根の部分から世間の空気感(情緒)を批判的にとらえたものだ。
その指摘は、ある種の暗澹たる世相に深く根を張るもので、爽快さはまったくない。
読了後も深く落ち込んでしまうような内容だ。
また、全編を通して、"かような日本・日本人"について深く考えさせられる内容となっている。
コミュニケーションとは何か・・・上辺だけの活動とならぬように反省も生まれる。
終末にこう書かれている
『問われるべきは知識ではなく、覚悟なのだ。』と。
読者に鋭い視線を投げ掛けてくれる良書だ。
ミーハー的な感覚で手に取ったのだけども、かなり深く考えさせられた。
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【目次】
第1章 コミュニケーションのできない日本人
第2章 僕は原発推進派である
第3章 曖昧な言葉が生む無責任な世界
第4章 日本はまだ近代国家ではない
第5章 終わりなき日常は終わらない
第6章 自分の頭で考える―本質論の時代
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自分の頭で考える事、自分の価値観で決める事、そしてその結果を受け止める覚悟を決める事。
この本はみんなに、特に感情的反原発論者の方々には是非読んで貰いたい。
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押井守さんの著書は初めてでした。一読したところ、すごく今の日本が嫌いそうな人。
タイトルに関しては「コミュニケーションは要らない」ではなく、「コミュニケーションを甘く見るな」という印象でした。
今の日本にあふれているコミュニケーションの軽さを指弾しながら、日本人論も併せて繰り広げるという、かなり言いたい放題な本。
偶然本屋で見かけて読みたくなった本ですが、著者の言う覚悟という言葉の重みに惹かれた。どんな人なのか、他の著書にも当たってみたい。
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辛辣だけど“真のコミュニケーションとは何か”という本質を説いた本。
言葉と思考に向き合うとき、一つの道標となるかもしれません。
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■コミュニケーション
1.僕は携帯電話やPCによるインターネットとはコミュニケーションツールなどではなく、世界への窓口を限定することに成功したツールだと思う
2.マニュアルを書くというのはマネジメント能力であり、文化の違う人間などに物事のロジックを正しく伝えるという行為だ。マニュアルは作るためのものの考え方こそが大切だ
3.結局、日本人というのは、なるべく答えを出したくない人種なのかもしれないと思う。
4.情緒に訴える事で論理的な思考を麻痺させ、正しいとか正しくないとか言い合ってコミュニケーションをはかったつもりになり、その判断の積み重ねで、今の日本になってしまった。
5.人間が考えるべきことは、自分の人生とどう向き合うのかだ。今生きている人間にとって一番大切なのは、死生観であり、もっと言えば、死とどう向き合うかだけだ。
6.問われるべきは知識ではなく覚悟なのだ
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3.11の教訓は専門家に任せることではなく、まず、自分で考える力を付けることだ。疑う。情報社会の中では、「信じない」ということによって自分で考える。それが今の世の中を生き抜くために必要だと著者は言う。さすが、押井守監督!