紙の本
意外に楽しむ
2017/10/22 06:11
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
編集者に連れ出されて、渋々旅に出る著者が笑いを誘います。ロックフェスティバルや野球観戦で、年甲斐もなくはしゃいでいるのが微笑ましかったです。
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ゆるゆるエッセイ。頭を使う本を読んだ後のチェイサーとしては持って来い。野球に興味がない私には前半はちょっと、だったけども。
ほんとに「オリンピックの身代金」を書いた人なのかなー、と不思議に思うくらい、ゆるゆる。たまにクスっとしてしまう。
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奥田英朗のエッセイ集でこれも既読本だが、先日、スポーツエッセイの新刊「どちらとも言えません」を読んだばかりなので奥田エッセイをまた読みたくなって本書が文庫本になったこの機に再購入したもの。
本書大きく分けると奥田お得意の野球観戦記と大人の遠足編に分けられる。野球観戦では何といっても北京五輪星野ジャパン観戦記。勇躍北京に乗り込んだが、有る意味想定通り(?)、韓国・キューバ・米国に歯が立たない不甲斐ない戦いぶりに、野球親父である奥田節が炸裂する。奥田がアテネ五輪の長嶋(実際は中畑)ジャパンの不甲斐ない戦いぶりに憤り、「泳いで帰れ」と罵った言葉をそのまま観戦記本のタイトルにした経緯があるが、それに引っ掛けて本書でも星野ジャパン観戦記に付けられたタイトルは「再び泳いで帰れ」。奥田ファンなら思わず微笑む秀逸なタイトル。
大人の遠足編ではうどん三昧お遍路、愛知万博、ジェットコースター体験とあるがなんと言ってもフジロック体験が熱い。奥田の言うように真夏の苗場で3日間にわたり開催されるロックフェスには昔のスターがかなり来ているので行きたい反面、野外だし若物の祭典だし親父としては腰が重いのだ。取材にかこつけて行くことが決まると各社編集親父が続々と同行を申し入れるのも良く判る。奥田の目当てはスティーヴ・ウィンウッド、知らないな。
チャボ、チャー、コールド・プレイ、キングトーンズ、ビーチボーイズと懐かしい親父ロック連中のステージ紹介。熱いな。ナックの「マイシャローナ」については20世紀を代表する一発屋と表し、「それにしても完璧なヒット曲である。これ一曲で何杯でもご飯が食べられる。出来あがったときにはさぞや興奮したであろう。そして二度目がないことも関係者は覚悟したであろう。パーフェクトとはそういうものだ。」と呟くのだ。
奥田がフジロックで見たいのは「オールマン・ブラザース、(中略)、タワーオブパワー」だと。それなら俺も見たいぞ!ついでに、禿げたピーター・フランプトンとかザバンドも再結成して来ないかな?フジロック行きたくなるなぁ。
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用もないのに書くなよ!
奥田先生だから、もっと凝った構成なのかと期待したんだけど、ちょっと旅行記てとこですか。
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軽妙な筆致ですらすら読了。オヂサンの悲哀・現代への拗ねもある一方、何かしらの新しい発見をして行く様が面白い。
あとは、岐阜生まれの中日ファンという点が親近感を持てた。
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さくっと軽く読めておもしろかった。凝ったところがまったくなくて、まるでツイッターでつぶやいているかのような、野球の実況みたいな感じとか、ロックバンド名の羅列とか、「うー。」とかなんだけど、妙に楽しく、ああ、野球場っていいなとかフジロック楽しそうだな、とか、ジェットコースターの臨場感とか、すごく伝わってくるのが不思議なくらい。
でも、有名作家って、やってみたいな、くらい言うとたくさん編集の人がついてきてくれたりお膳立てしてくれたりするのがいいなあーと思ったり。
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「野球篇」は、北京オリンピックの日本代表(星野ジャパン)の戦い、松井のいたニューヨークヤンキース、楽天が出来たばかりの頃の仙台球場での楽天と西部の試合、について。
「遠足篇」は、ロックフェスティバル、愛知万博、世界一のジェットコースター、四国でのお遍路さん、について。
「用もないのに」という書名は、要するに、別に行かなくてもよいのに、そういうところに出かけてきましたけれども、という意味だろう。
奥田英朗はこういう紀行文的なエッセイがうまい、というのが感想。
別にドラマチックなことが起こるわけでもないし、愛知万博とかお遍路さんなどは、本当に何しに行ったの?っていう感じの旅なのだけれども、それでも、めっぽう面白いエッセイになっている。
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予想以上におもしろかった。北京の星野ジャパンを酷評したかと思えば、松井を見にニューヨークへ行き、仙台では、楽天の開幕戦にエールを送る。やきうを愛しているのが伝わってくる。でも、一番おもしろかったのは、編集者と行くフジロック。ロックはよくわからないけれど、大人の遠足、いいなぁと思った。
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北京 GG佐藤 チェン ボルト9秒69 わたしはいつだってプロレタリアートの味方だ 天安門 ラストエンペラー 劉翔 ドラマを捏造してスポーツを汚すな デリカテッセン
イエローキャブ(英語: Yellow Cab、英語発音: /ˈjelou kæb/ ィエロゥ・キャブ)は、アメリカ合衆国の各地で使われるタクシー会社の名称。
ヴィレッジ・ヴァンガード (Village Vanguard) は、アメリカ・ニューヨークのグリニッジ・ヴィレッジに所在するジャズクラブ。
JAZZとベースボールは如実に国民性を表す。大人のセンスが問われるのだ。
早食いの男に負ける松井 トーレ クレメンス ソリアーノ ジアンビ ジーター
ジタン(Gitanes)は、フランスで最も一般的であり、ゴロワーズと人気を二分する煙草のブランドである。
ほうがんびいき判官贔屓とは悲劇的英雄、判官源義経に同情する気持ち。転じて、弱者・敗者に同情し声援する感情をいう。
ザ•ナック マイ•シャローナ 二十世紀を代表する一発屋 ソウライブ 苗場 ハイロウズ プライマルスクリーム
愛知万博 国力誇示に命をかけたロシア魂は何処へいったのか 富士急ハイランド ええじゃないか No.2フジヤマ お遍路 88 餡入餅が入った白味噌雑煮饂飩 香川県 空海=弘法大師こうぼだいし=真言宗の開祖 何かにすがるのは、決して弱さではない。信仰とは、くじけそうな気持ちをなんとか奮い立たせようとする個人のあらがい抗いだ ジョン•レノン チェアー•トラベラー
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大好きな奥田さんのエッセイ。
良い具合の緩さ、というよりはおっさんならではのぐっずぐずな感じと言い訳がましさとその言い訳が面倒くさい感じ。あくまで良い意味で。大好きだなぁ、こういう雰囲気。
最高傑作のエッセイ「延長戦に入りました」と相対比較して、前半の野球談義がちと冗長なので☆3つ。この中からはフジロック参戦とニューヨークの話が特に好き。前者についてはわかんないミュージシャンばっかりなのに浮かれ具合が可愛くてニヤニヤしちまいました。
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いいよなぁ、こういう生活したいよなぁ。なんてことこは禁句です。こんなエッセイ書くまで奥田さんはどんな艱難辛苦を味わったのでしょうか?涙が出ます。ウソですがね。マターリとした文体に癒されます。こんな方があんな、とかこんなとかいう小説書いたとは思えません。ま、私もビール、お願いしますね、お嬢さん。
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今までも「野球の国」「港町食堂」と奥田英朗の紀行エッセイを読みましたが、この人の紀行エッセイは掛け値なしで面白いです。
この作品も北京五輪の星野ジャパン観戦記などの野球旅の他に、愛・地球博やフジロックフェスティバル、富士急ハイランドにジェットコースターに乗りにいったり、香川に讃岐うどんを食べるついでにお遍路をしたりとドタバタ旅の様子が紹介されてます。
この人の紀行エッセイを読むとほんと旅に出たくなるなあ。それとやっぱり文章の雰囲気が「水曜どうでしょう」ちっくですな。
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スポーツ(野球)関連の話は評価できずだが,他の話は笑える。
2012/04/07図書館から借用;04/08午後から読み始め,中断が多くて4/21に読了
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アテネオリンピックの全日本野球チームの戦いっぷりを書いたエッセイ「泳いで帰れ」を読んだのが、北京五輪のとき。そして、ロンドン五輪の今年、北京五輪の際の全日本野球チームの試合ならびにその他の試合の観戦記「再び、泳いで帰れ」を読んだことになります。野球、今回はもうない種目ですね。
野球の観戦記(ほかに、アメリカでの野球観戦記もあり)は、なかなか辛辣でもあり(特に五輪の野球観戦は)、心温まる文章もあり、野球の国で野球を観るとこんなに楽しいものなのか、とうらやましくもありました。
それよりもっと楽しかったのが「フジロックフェス」への参戦記。これは、もう「参戦」でしょう。これだけ厳しい天候で、朝から晩まで(夜中まで)ロックしまくるというのは。
その他、「大人の遠足」と称して出かけられたという、四国お遍路の旅は、讃岐うどんを食べに行きたくなりますし、富士急ハイランドのジェットコースター「ええじゃないか」体験記は、あふれんばかりの臨場感で、絶対に行くものか、乗るものかと思った次第。
今回も、通勤電車で読みましたが、笑いが抑えられないので(どうしても、口元がにやける)、ふと視線を感じると、前に座っている人に、じっと見られたりしていたことが数回ございました。
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おじさんは、どうしてこうも野球が好きなものなのか。
文庫化されるまでのタイムラグもあり(北京五輪の話とかだもの)録画した野球の試合を解説されるようなもどかしさだったかな。まあ、それはしかたがありません。当時読んだら、おもしろかったろうなとは思いました。
それよりも、なんというか、当然のごとく編集者をひきつれていく作家の旅行記って、なんだか変だねえ。旅の道連れというのなら、そう違和感もないのだろうに、そう読めないのが変だった。