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血脈の火―流転の海 第三部―
著者 宮本輝 (著)
昭和27年、大阪へ戻った松坂熊吾一家は、雀荘や中華料理店を始めとして、次々と事業を興していく。しかし義母の失踪に妻房江の心労はつのり、洞爺丸台風の一撃で大損害を被った熊吾...
血脈の火―流転の海 第三部―
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血脈の火 (新潮文庫 流転の海)
商品説明
昭和27年、大阪へ戻った松坂熊吾一家は、雀荘や中華料理店を始めとして、次々と事業を興していく。しかし義母の失踪に妻房江の心労はつのり、洞爺丸台風の一撃で大損害を被った熊吾も糖尿病の宣告を受ける。そしてたくましく育つ無邪気な小学生伸仁にも、時代の荒波は襲いかかるのだった……。復興期の世情に翻弄される人々の涙と歓びがほとばしる、壮大な人間ドラマ第三部。
著者紹介
宮本輝 (著)
- 略歴
- 1947年兵庫県生まれ。広告代理店勤務を経て、執筆活動へ。「泥の河」で太宰治賞、「螢川」で芥川賞、「優駿」で吉川英治文学賞を受賞。2010年、紫綬褒章を受章。
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紙の本
人の光と闇
2021/05/05 13:52
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:GORI - この投稿者のレビュー一覧を見る
流転の海が書かれてから14年、物語は終戦から昭和30年と10年間が描かれている。
3巻はなんと言っても息子の伸仁が成長し、大阪の市井の人達と過ごしている姿が楽しい。
この物語を読んでいると、昔の貧しかった時代の生活や人々の暮らしを思い出す。
昔はこんなだったよなあと、懐かしさとちょっと辛いことや悲しいことも思い出させられる。でも、ちっとも嫌な気持ちにはならず、温かな気持ちに包まれる。
熊吾は伸仁が二十歳になるまで生きなければならないと、自分の生きる意味を考えるが、糖尿病を患ってしまう。
商売も以前のようには上手くいかない。
プロパンガスの代理店を始め、同時に雀荘と中華料理店、きんつば屋も営む。
はたしてこんな小商でじっとしていられるのだろうか。
熊吾もそんな自分に気づきいろいろ考えるが、息子を心配し、自分を頼って暮らしている人達の事もあり、思いきった行動に出られない。
しかし、熊吾に接した人達がこれからどの様に関わってくるのか、何をしでかすのか、次を読むのが楽しみだ。
紙の本
破天荒なのに…
2017/05/31 11:18
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:笑う門ふう - この投稿者のレビュー一覧を見る
なんでだろう?破天荒でハラハラもするのに何故か惹きつけられます。
登場人物の個性なのか。
とにかく「あ~小説読んでる!」と実感できる久々の作品なような気がして
楽しく読み進めています。
紙の本
伸仁の成長がなんとも眩しい
2002/04/27 13:48
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:挫折ハードロッカー - この投稿者のレビュー一覧を見る
「流転の海」第三部。宮本輝の筆は相変わらず、冴えている。物語りがどこまで広がっても、それぞれの登場人物の言葉、表情、動きが鮮やかに行間から立ち上ってくるのだ。とくに素晴らしいのが、松坂熊吾が五十にして初めて得た息子、伸仁の成長を描写する筆者の躍動感あふれる文章。繊細でいて逞しい伸仁は、今後の物語りのひとつの核となっていくことを予感させる。
ああ、はやく続きが読みたい!