0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:七無齋 - この投稿者のレビュー一覧を見る
シリーズも続くとネタも失われがちだが魅力ある展開月樹くのは著者の才能といえるだろう。根強いファンもついている。
投稿元:
レビューを見る
数々の事件は蜘蛛と呼ばれる人物が糸を引いていたと、作者自らいきなりネタバレしてしまうのです。問題は蜘蛛とは誰か?どうゆう方法で?ということですが、つまり陰謀です、陰謀のフィクサーとテクニックを推理しろという話です、まあこうゆう話は大好きです、ただ核心までが長いです、辿り着くまで結構大変です、辿り着ければ面白い。 今回の薀蓄はキリスト教、ユダヤも絡む、占星術とかその辺まで?がりますので好きな人には堪らないでしょう
投稿元:
レビューを見る
京極堂シリーズの5作目。
前作を読んでから1年以上空いて読んだせいか、読み終わってなお、疑問が残っています。
うーむ。「魍魎の匣」もう一度読み直さないといけないかな〜。。。
分冊文庫版、持ち運びに便利なので、早く読むことができました。文庫版でも分厚くて重いので、これは助かりました!!!
投稿元:
レビューを見る
京極堂シリーズの中で、いっちばんすき。
とにかく、美しいです。最後まで読み終えて冒頭のシーンに戻ったとき、あんまり綺麗で泣けるくらい。
投稿元:
レビューを見る
木場が担当する事件。「目潰し魔・平野」。被害者・矢野妙子、水商売の女・川野弓栄、女教師・山本純子。宿で殺害された前島八千代。殺害現場で目撃された木場の旧友・川島喜一と思われる人物。川島と出会い「蜘蛛にきけ」と吐かれた木場。ベルナール学園に流れる「黒い聖母」の噂。「黒い聖母」に願いをかけると恨みを持つ人間を殺すことができるという。学園内の売春組織。教師の本田に乱暴され妊娠した渡辺小夜子の復讐。何者かに殺害された本田と直後に転落死した渡辺小夜子。織作家の骨董の鑑定にやってきた伊佐間。鑑定中に乱入してきた織作茜の良人・耕作。先代に見込まれたが挫折し酒におぼれていた耕作。何者かに絞殺された耕作の謎。
投稿元:
レビューを見る
■内容(「BOOK」データベースより)
「ふふふふふ。蜘蛛を信じる仲間ですわ」。房総の女学校・聖ベルナール学院の生徒・呉美由紀は校内に潜む背徳の行為と信仰を知って戦慄する。連続目潰し魔に両目を抉られた教師・山本純子は呪われて死んだのか。そしてもう一人、教師の本田幸三が絞殺され、親友・渡辺小夜子が眼前で校舎から身を投じた。
■感想
なんとなくイメージとして、水墨画のような印象を受ける。全体的に墨と白、そんな感じで色彩の印象を受けない。モノクロームの世界。
絡新婦の理に、まさしく蜘蛛の糸のように張り巡らされている女性論は面白い…というか心地いい。
私自身、趣味で古典をかじったことがあって、現代の感覚で読むと違和感をどうしてもぬぐえなかった部分が、妻の地位が重要であること、女の家に通うこと(というか婿入り前提)、あとは後宮に入っての後ろ盾が、父より母の身分の方が重要視されていること。
現代の場合はそうでもない。一見「妻の地位が重要」で「婿入り前提」に見えても、それは彼女の父親が偉いからというケースばかり。
古典は「彼女の母親が偉いから」なんだよね…ここがなんとも。ううん。
調べればいいんだろうけど、疑問に思っても、もともと調べたいことは別のことだったのでスルーしてもうた。その謎を京極が見事に解いてくれている。ううむ、すごい。
あとは個人的に最初の頃の織作茜の描写が好き。○○というよりは××、という否定形のとこ。うん、写真では(あるいは黙っていれば)美人だけど、動いちゃうとなぜかそういう印象が砕けるって人いるよなぁ(これは男女関わらず)。
しっかし日本人にとって、キリスト教(というか一神教…てくくると怒られるのかな)て、想像以上にものすごく理解しづらいものなんだなぁとしみじみ思う。
それと同じく、キリスト教(一神教)が当たり前の人って、多神教が理解できないものなのかしら。
投稿元:
レビューを見る
百鬼夜行シリーズで今のところ一番好きな作品。
再読ですが蜘蛛が誰かすらも覚えてなかった。
京極ファンから聞きましたが、時系列をバラバラにして書かれているので4巻から逆に読むのもおもしろいそうです。
なるほど、他の作品もそうなのでしょうかね。
分冊版なので4巻までありますが面倒なので省略。
投稿元:
レビューを見る
全4巻
難しい本でした!私の理解力がこの本に及ばないだけなんでしょうか。
分冊を図書館で借りてしまうと、前に戻って読み直す、ということができなくて難儀しました。仕方がないので本屋で立ち読み。
このシリーズでは、前回の事件に関わってた人物を再登場させることが非常に多いので、物覚えが悪い私は、また非常に難儀しました。
でも1冊1000円の文庫って高いよな…。
投稿元:
レビューを見る
読み終わってから間が開きまくってるから既にうろ覚えです。
ラストから冒頭への繋がりにゾクッときた。
今回は読んでいて頭の中で妙に鮮やかに物語が映像になったものだから、例の着物を着た聖母のシーンで鳥肌立った。
情景の描写の美しさでは今までで一番かと。やっぱり桜だよ、桜。
投稿元:
レビューを見る
ちょっとしたミスというか何というかでネタバレを見てしまって途中から読む気をなくしていたんですが、まぁ時間出来たし京極さんハマったし読んどこうかと。
ノベルス持ってるんですが、通勤中に読めるように分冊文庫版買い直しました。
いきなりクライマックスから入るのは良いですね。
早く最後まで読みたい。
・・・関係ないんですが、これ必ず入ってるしおりが入ってなかったので、かなり悲しかったです。
ひどい。
投稿元:
レビューを見る
必ず二度読むことになるはず。それだけ面白い。
由緒ある名家が離散する儚さは、よく文学に取り入れられるが、それだけ魅力のある題材ということか。
京極堂シリーズはどれも長篇で、それで楽しくも少し小難しい宗教学や妖怪学が入り組んでいる。しかし京極夏彦の力量に圧倒される。
個人的にはシリーズ最高傑作であるし、いつまでも朽ちない美しい名小説。
投稿元:
レビューを見る
初の京極作品。友達に薦められて読んだが、その難解で漢字(当て字?)を多用する独特の文体は見ていて自然と引きこまれてしまう。
4巻まであるので、今回は導入部といったところか。ライトノベルのように、登場人物が立っているのがいい。
投稿元:
レビューを見る
まずは何といっても、冒頭の桜のシーン!
一面の桜の海。桜、桜、桜。
断崖から駆け昇ってくる海の風に乗って
視界を遮るように舞い散る桜の花びら。
初めて読んだとき、その情景があまりに美しくて
ため息が出そうになったけど、
2回目読んでみてもやっぱり圧倒される。
映像よりもずっとビジュアル的!!
この冒頭の(というかラスト)シーンの印象が圧倒的に強くて、
あと、話の中でも桜のシーンが出てくるせいか、
シリーズの中で一番、画が頭に浮かぶ作品だと思う。
間違いなく一番ビジュアル的。
色が付いてる。
文字だからこそこんなに映像的なのかな。
関君みたいに、ほんとため息が出ちゃう。
まあ、その関君は本編には一切出てこないんだけど…。
でも事件が終わったあとに野次馬っぽく出てきてくれて嬉しかった。笑
葵の告白のセリフは震える。
榎さんは登場の仕方がいちいちカッコイイ。
ほんとイメージ通り。
益田君はまだ至って普通の頃だから何か初々しい。
桜が咲くころに読みたくなるなあ。
投稿元:
レビューを見る
鮮やかな真犯人発覚から始まり、魅力的な女性陣をばったばったと蹴散らしての流血の惨事。相変わらずモチーフ(女郎、蜘蛛)が随所に散りばめられています。
織作一家だと真佐子さんが一番好きでした。学長に「あなたは人を見る目がないのですか」と言い放つシーンが格好いい。あと美由紀ちゃん可愛い。
真犯人は予想通り。自らの手を汚さず目的を成す最も好みの真犯人で、榎木津の霊視さえ躱した手腕は見事でしたが、序章を読むだに完璧な殺人誘導システムを構築したが故に自分でそれを制御できず、死んでほしくない人まで死んでしまったのかな。でも死なせる気がなかったのって誰だろ? 家族は死んでもらわないといけなかったわけだし、無関係の女学生たち?
京極堂作品でフェミニズム論が読めたのは感慨深かったです。男八割女性二割で女性がことごとく素敵だもんなあ。ところで京極堂さんが身内の女性をボロクソに言いがちなのが面白いです。愚妻とか言っちゃってるけど京極堂を言い負かせるのは千鶴子さんだけなんだぜ! いや未登場なだけでお師匠さんも勝てそうですが。
投稿元:
レビューを見る
前作が仏教だと思ったら、今度はばりばり洋風。
絶世の美人やら癖のある造りの洋館やらと、かなり好みのお膳立て。次巻以降も期待大です。