紙の本
秀作の多い短編集
2023/07/16 08:45
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投稿者:たっきい - この投稿者のレビュー一覧を見る
短編集。『ナイチンゲール荘』のオチは、結構ブラックな話。あまり期待はしていなかったのですが、割と面白かったです!基本的には、若いカップルが出てきて事件に巻き込まれる話が多かったです。『事故』も期待以上ですし、そこから続く短編数編も良かったです。強いて言えば、見せ方の問題で、順番を変えれば、もっと違った見方ができたかなあと思いました。
紙の本
初めて読む短編
2019/10/15 14:05
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投稿者:earosmith - この投稿者のレビュー一覧を見る
どれも初めて読む短編ばかりで面白かったです。長編ほどの驚きはありませんが
短編集も色々な種類が楽しめて良いと思いました。
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創元推理文庫の「白鳥の歌」と順番が違うだけの短編集。
間違って2冊買ってしまった。
良くも悪くもクリスティ。好きだ。
リステダールさんとはお近づきになりたい。
メモ:創元推理の「白鳥の歌」には1篇多く入っている。
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気軽に楽しめる短編集。「ナイチンゲール荘」は新婚の妻が厭な予感を覚えていく話。真相を突き止めた瞬間、思わずぞっとする。しかしサスペンスなので、それ以降の展開がハラハラドキドキなのです。「エドワード・ロビンソンは男なのだ」は、平凡な男の夢のような冒険譚。今で言えば、草食男子がひょんなことから肉食に変わったようなもの。ラストがちょっと痛快。収録作では「ジェインの求職」も好き。就職難のために、怪しい求人広告に応募してしまう若い女性の話。無鉄砲で冒険好きな女の子が、クリスティー作品にはよく登場する。可愛い。
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今回は、有名人が1人もでてこない短編集です。
でも、これ、おもしろかったです。
ものすごく、軽い感じのミステリーというか、サスペンスな短編集でした。
キャラクターが、わかりやすく立っているというのが特徴かな。短編だと、こういうすっきりしたお話が、読みやすくて好きです。
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ロマンスと冒険とハッピーエンド。3拍子揃った、現代のおとぎ話のような作品を多く含む短編集。が、より印象的なのは、そうでない作品の方である。いずれにしてもいかにもクリスティで、誰が読んでも楽しめる(と思う)。中学の頃読んだ本と訳が違って、若干の違和感があった。
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短編集。
似たような感じの話・読んだことがあるような話もあるけど、どれもまあまあおもしろい。
表題作が一番良かった。
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「車中の娘」「エドワード・ロビンソンは男なのだ」「事故」など、
短編12とも、面白く読みました。
「6ペンスのうた」は、やや悲しい物語ですが、
人間の感情の機微に触れるものでした。
アガサクリスティをたくさん呼んでくると、結末を類型化し、
今回は、どの終わり方をするのだろうと想像しながら読み進みます。
2-3候補をあげながら読むのですが、この短編集での結末で
予想しなかったものがいくつもあります。
だから、読むのが辞められない。
「リスタデール卿の謎」は、半分読み進むまで分かりませんでした。
3番目の候補で思いついた結末が当たりでした。
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世界には冒険と謎だらけ。
特に名探偵は出てこない短編集。謎が提示され、もしくは事件に巻き込まれ、登場人物はどうにかするしかない。クリスティーお得意の国際的陰謀もあれば、強盗も出てくるし、ハッピーエンドもバッドエンドもある。
「リスタデール卿の謎」格安物件に隠された事件とは。オチがまったくファンシーでロマンティック。いい人が報われる話はいい。
「ナイチンゲール荘」長い付き合いの恋人ではなく、激しく恋に落ちた夫を選んだ。けれど夫が死んで、恋人の胸に飛び込む夢を見る——。疑心暗鬼が事件を生む。
「事故」あの女性は過去に殺人を犯したけど無罪になった人だ。引退した元警部は、新たな被害者を出さないために夫妻のところに乗り込んだが——。オチが読めるけど伏線が鮮やかで満足の一編。
「白鳥の歌」ポーラ・ナツォルコッフの代表作はトスカ。ラストンベリーで個人的に開催されるオペラに招かれた彼女は、急遽代役に入ったブレオンを喜んで受け入れる。トスカという題材がぴったりハマってキュッとしまった作品。
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「ナイチンゲール荘」 出会ってからわずか一週間で結婚した相手は実は青髭だった? 疑惑が膨らみ、迫る夫との会話と動作が実にスリリング。しかし本当にそうだったのか、という余韻も感じる。
「リスタデール卿の謎」 すばらいい邸宅を執事付きの低価格で借りた未亡人と二人の子ども。その秘密は・・ うまい具合のハッピーエンド。
1934発表
2003.12.15発行 図書館
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全体的になんかかわいい。
そして、似たような話ながらたくさんのアイディアとキャラ造形の凄さに今更ながら凄いな〜と思う。
久々に長編も読みたくなったな‼︎
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ノンシリーズ短編集。
「ミステリ風味の軽いタッチのラブロマンス」と言うか「殺人付きO.ヘンリー」的なものばかりだったけど、サクサク読めてストレスフリー。そしていつ読んでも古びた感じのしないのがクリスティーの不思議なところ。
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2003年発行、早川書房のクリスティー文庫。12編。おもしろかったので一気に読んだ。『事故』の皮肉なラスト、いや何も殺さなくても、、、『ジェインの求職』罠にはまったわけだが、当時でも時間稼ぎにしかならなそう。まぁ、それでいいのかもしれませんが。『白鳥の歌』最後らしく余韻がのこる作品。予定通りに進み過ぎるきらいはあるが、それにしても策士的な主人公。
収録作:『リスタデール卿の謎』、『ナイチンゲール荘』、『車中の娘』、『六ペンスのうた』、『エドワード・ロビンソンは男なのだ』、『事故』、『ジェインの求職』、『日曜日にはくだものを』、『イーストウッド君の冒険』、『黄金の玉』、『ラジャのエメラルド』、『白鳥の歌』、解説:福井健太(レビュアー)、
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リスタデールという名前の響きが好きだが、話がうますぎてちょっと気持ち悪い、と思いながら次の「ナイチンゲール荘」を読むと迫力のある結婚詐欺の話で、一作目もあのままじゃ済まないよねという不安を引き起こさせる配置の妙を感じた。「ナイチンゲール荘」はサスペンスの典型的な題材ながらスピードと緊迫感がすばらしい。ただし結末はもっと普通でよかったのではと思う。「事故」が突出して後味の悪いシリアスな作品でこの中では異色作と言える。最後の「白鳥の歌」というタイトルとトスカへのこだわり、イタリア人歌手の話が出たところで結末が読めたけれど短編集の締めにはふさわしい。他は割と締まりのない似たような話が続くが「エドワード・ロビンソンは男なのだ」はなかなか楽しかった。犯罪と無縁の男の子がハードボイルドに振る舞おうとするレイモンド・チャンドラー唯一のコミカルな作品「真珠は困りもの」を思い出した。
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短編集。『ナイチンゲール荘』のオチは、結構ブラックな話。あまり期待はしていなかったのですが、割と面白かったです!基本的には、若いカップルが出てきて事件に巻き込まれる話が多かったです。『事故』も期待以上ですし、そこから続く短編数編も良かったです。強いて言えば、見せ方の問題で、順番を変えれば、もっと違った見方ができたかなあと思いました。