時をかける少女
著者 著者:筒井康隆
放課後の誰もいない理科実験室でガラスの割れる音がした。壊れた試験管の液体からただようあまい香り。この匂いをわたしは知っている──そう感じたとき、芳山和子は不意に意識を失い...
時をかける少女
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商品説明
放課後の誰もいない理科実験室でガラスの割れる音がした。壊れた試験管の液体からただようあまい香り。この匂いをわたしは知っている──そう感じたとき、芳山和子は不意に意識を失い床に倒れてしまった。そして……目を覚ました和子の周囲では、時間と記憶をめぐる奇妙な事件が次々に起こり始める。思春期の少女が体験した不思議な世界と、あまく切ない想い。わたしたちの胸をときめかせる永遠の物語もまた時を超え、未来へと引き継がれる。
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何度読み返してもおもしろい
2008/08/27 21:03
8人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ピエロ - この投稿者のレビュー一覧を見る
巨匠 筒井康隆の、古典と呼んでもいいくらい超有名なタイムトラベルもののSF小説。何度も映像化、アニメ化されているので、見たこと読んだことはないけれども、そのタイトルだけは知っているという人も多いことでしょう。
発表が1965年、学生向けの科学雑誌ということもあり、古臭く子供っぽく感じてしまうところも多々ありますが、それでもとてもおもしろい。何度も読み返していて、意外とあっけなく感じる結末もわかってはいるのですが、読み返すたびに、初めて読んだときの感動とちょっぴりの切なさ、こんなにおもしろい小説があったんだという新鮮な驚きが蘇ってきます。
映像作品も見てはいますが、小説にはかなわない。映画・アニメ版の『時をかける少女』しか知らないという人は、ぜひ一度読んでみてください。
いっしょに収録されている二編『悪夢の真相』と『果てしなき多元宇宙』も、なかなかおもしろい作品です。
金をかせぐ少女w
2019/01/31 11:57
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
かつてテレビで筒井康隆氏が「時をかける少女」のことを、
私にとっては「金を稼ぐ少女」だと笑っていたことが強烈な印象
に残っている、何度も映像化された名作。
みなさんも読んでみてください
映画も歌も原田知世さんも有名になりました
2024/01/25 11:33
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:a - この投稿者のレビュー一覧を見る
時をかける少女が短編だったなんて。大林宜彦監督の映画を見てからでは、そうなのかと思うくらい、映画が素晴らしかったと言うことでしょうか。
カバーイラストに貞本義行さん起用した新装版。ワンコインで買えて満足です♪
2007/02/10 21:02
12人中、12人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:どーなつ - この投稿者のレビュー一覧を見る
これまで度々映像化され、映画やTVドラマ、そして書籍など、メディアとしての露出度の高い作品。原作は知らなくても、原田知世の映画は見たぞ、って人が多いかもしれません。
そして2006年にはアニメ化となり、再び注目を浴びていますね^^
今回<新装版>にあたり、表紙を若者が手を出しやすいラノベ調にしたのもポイント高しかもしれない。なんといってもカバーイラストは貞本義行さんですから、店頭で表紙を見て「おっ?」と思った学生さんも多いのでは??
私も実はその口で、そういえば映画は見たけど小説として読むのは初めてだなぁ、ってことで手にとってみたのですが、意外に短いんですね。
この1冊に「時をかける少女」を含め、「悪夢の真相」「果てしなき多元宇宙」と3編の短編が入っています。1冊の総ページ数が約240ページほどなので、1つ1つの話は意外に短いのです。
実際に読んで見て「あっけない」という印象です。映画で見るのと、小説で読むのと、やっぱり感覚が違うんですね。
だけど、決してつまらないとかではなく、むしろ今風なカバーイラストになっているにも関わらず、作品自体に漂う匂いや雰囲気が、NHK少年ドラマシリーズの頃を思い出させ、当時「謎の転校生」などにはまった人なんかは、なんか懐かしいなぁ、って感じるかもしれませんね。
キャラの語り口調が、今風なくだけた感じではなく、当時の模範的な学生口調、というところにもノスタルジックなところを感じます。
同時収録されている短編もどれもおもしろく、ワンコインで買えてしまえる1冊ですので、当時作品にはまった方、そして初めてこの作品を目にする人たちにもオススメです!!
世代を超えた物語
2007/10/23 18:01
5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ざわ・・・ぶろぐ - この投稿者のレビュー一覧を見る
SF御三家のひとり、筒井康隆。
読んだキッカケはアニメだけれど、原田知世主演の映画も観た。
アニメ、原作、映画ともに楽しめるいいものだと感じた。
31年も前に書かれた本なので時代背景が違っていて読みづらい場面もあるのだけれど、スコシフシギな出来事の発想やそれに遭遇して変化していく主人公の心情なんかは今読んでも十分に面白い。一緒に収録されている『悪夢の真相』と『果てしなき多元宇宙』もSF以外に心理学なんかも絡んできて楽しめる。
教養として読んでおきたい本、と言ってもいいのでは。
原田知世主演のカドカワ映画の原作。
2018/11/25 20:41
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たけぞう - この投稿者のレビュー一覧を見る
♪とーきーをー かーけーる 少女
いまだに主題歌のメロディーが聞こえちゃうのですよ。
メディアミックスの先駆けとなったカドカワ的なキャンペーンが、
当時は鼻について一歩引いていました。
若気のいたりというやつです。
原田知世さんはいまだに存在感のある女優で、
NHKの朝ドラで久しぶりに見たときは驚きましたね。
リアル時をかける少女、年を取らないんですかね。
いまさらながらすごさを知りました。
理科室で薬品の匂いをかいだら不思議なことが起こってという、
つかみは聞きかじっていました。
タイトルからもタイムワープものだと分かりますしね。
作中ではタイムリープ(時間跳躍)と言っています。
読んでみると、作品のオーソドックスさに気がつきます。
解説にもあるのですが、この作品をきっかけにオマージュが
次々と生み出されたので、既視感があるのでしょう。
古くはないのですが、すでに日本のSFの名作に数えられる
存在なのかもしれません。
若山和子、深町一夫、浅倉吾朗の三人が巻き起こすお話です。
高校の理科室の掃除中に起こる出来事です。
ガチャンという音に振りむくと試験管が落ちて割れていました。
近づくと、薬品だなの後ろからついたての向こうに走る人影が
目に入ります。誰なのとのぞき込んでも、誰もいなかったのでした。
部屋に立ち込めるラベンダーの香り。
和子の意識は遠のき、床に崩れ落ちました。
和子の身に起こったこと。助けに来た深町と浅倉。
不思議なことがおこるようになり、すべての理由が見えたときに
物語の全貌が現れます。
SF設定ですが、三人の心のゆらぎがみえる青春小説です。
併録の二作品もかなり考えさせられる内容で気に入りました。
中篇のYA作品なので読みやすいですが、深みを感じる作品です。
安定して楽しめますよ。
放課後というイメージ
2023/02/07 16:04
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:藍花 - この投稿者のレビュー一覧を見る
芳山和子は理科実験室でガラスの割れる音を聞き、試験管から漂う甘いにおいをかぐと床に倒れた。
それから和子の身の回りには不思議な出来事が起こる。それは和子の身体移動と時間跳躍の能力で、元の体に戻るためには、あの放課後の実験室に行かなければならない。
本作は50年以上前に書かれ、『タイム・リープ』の若松和彦が「ラベンダーの匂いを嗅ぐ奴」と言っていたタイムトラベルものの古典といってもよい作品です。
和子、深町一夫、浅倉吾朗の3人が、和子の身に起こった不可思議な現象を解明しようと協力するのですが、最終的には和子自身の能力により真相にたどり着きます。
結末はあっさりしているともいえますが、SFがメインというよりも、思春期の少年少女の体験というのがテーマだと思います。
個人的な話としては、『時をかける少女』に出会ったのは内田有紀主演のテレビドラマでした。わたしはその時高校生で、確か夕方の再放送で見ました。
そのため、ちょうど本作の放課後というイメージと重なって印象深いです。原作の小説は、その年の修学旅行で京都駅にいた時に、古本のワゴン市で購入して、帰りの新幹線で読みました。その時からも四半世紀が過ぎました。時間跳躍ができたら、その頃に戻りたいという気持ちも少しありますね。
永遠の名作
2021/07/29 19:26
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:どらやき - この投稿者のレビュー一覧を見る
表題を含め三作ですが、時をかける少女が終わった事に気づかないで、次の短編を読み始めました。 続きを匂わせる終わり方で、次の作品にシンクしているのかと思ったくらいです。 気になっていた作品ですので、読む事が出来て良かったですが、二人が再度出会えたらと願わずにいられません。
映像作品から
2020/07/25 00:10
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:海老の天ぷら - この投稿者のレビュー一覧を見る
今の若い世代は細田守監督の「時をかける少女」から
昔は大林宣彦監督の「時をかける少女」と映像作品から小説を読んだ人がほとんどなのではないでしょうか。
1967年に発行された小説が時代ごとに形を変えて語り継がれている作品です。
大林宣彦監督の「時をかける少女」が比較的小説の内容に沿っていて、映画を先に見たおかげで、想像がしやすかったです。文章を読むのが遅い自分でも1時間程度で読めました。
アニメーション映画の細田守監督の「時をかける少女」とは全く別ものです。
第一印象は残りやすいものなので、昭和と平成生まれで印象が異なるのは当然かなと思いました。
好き
2016/12/07 17:38
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ひのえ - この投稿者のレビュー一覧を見る
時をかける少女はアニメのイメージでしたが、小説もおもしろかったです。悪夢の真相も果てしなき多元宇宙も好みのお話でした。
繰り返される名作
2022/09/03 03:35
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
2度と戻ることのない青春時代の貴重さを噛み締めてしまいました。アニメ映画の印象が強かったので、紺野真琴が出てこないのはちょっぴり寂しいです。
割と面白いけど、ちと古い気が。
2015/10/11 00:40
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:a - この投稿者のレビュー一覧を見る
短編が3篇。結構面白かったのですが、セリフがなんか古臭いのと、当時は斬新だったかもしれない発想も、今となってはそこまででもないような。。。
読んで損はないと思いますが、得もない。
”始祖”
2024/06/12 20:39
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:空庭 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ジュブナイル小説の名作という事で読んでみた。端々で時代を感じたが、根本的なタイムリープの面白さは今も昔も変わっていないのだろうと思う。これが60年前に存在していたならば、確かに挙って読んでいたのだろう。映画も見てみたい。(読書メーターより)