- 販売開始日: 2012/07/01
- 出版社: 新潮社
- ISBN:978-4-10-113436-9
あんちゃん
著者 山本周五郎 (著)
妹に対して道ならぬ行為をはたらき、それを悔いてグレていった兄の心の軌跡と、思いがけぬ結末を描く『あんちゃん』。世継ぎのいない武家の習いとして、女であるにもかかわらず男だと...
あんちゃん
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
商品説明
妹に対して道ならぬ行為をはたらき、それを悔いてグレていった兄の心の軌跡と、思いがけぬ結末を描く『あんちゃん』。世継ぎのいない武家の習いとして、女であるにもかかわらず男だと偽って育てられた者の悲劇を追った『菊千代抄』。ほかに『思い違い物語』『七日七夜』『ひとでなし』など、人間をつき動かす最も奥深い心理と生理に分け入り、人間関係の不思議さを凝視した秀作8編を収録。
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
小分け商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この商品の他ラインナップ
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
山本周五郎を読むなら、ほかの本からどうぞ
2018/05/19 09:02
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たあまる - この投稿者のレビュー一覧を見る
山本周五郎の短篇集『あんちゃん』は、町人物あり、武家物ありの作品集。
救われない話あり、無私の愛あり、極悪非道の男あり、 どたばたユーモア物あり、家族内いじめあり、LGBT的な話までありと、バラエティに富んだ作品集でした。
山本周五郎は、やっぱり人間は素晴らしい、と思わせる名作がいくつもあるのだけど、この作品集は、生きるのはなかなかしんどいなあと思わせる作品が多かったように思います。
これから山本周五郎を読んでみようか、と思う人にはおすすめできませんね。
あんちゃんについて
2001/07/25 16:21
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:江湖之処士 - この投稿者のレビュー一覧を見る
東映時代劇全盛の時代「暴れん坊兄弟」という作品が封切られたことをご存知の方はどれだけいらっしゃるだろうか。東千代之介演じるおっとりとした兄と中村賀津雄扮するせっかちな弟が、殿(中村錦之助)の御国入り間近の藩政を改革するという物語である(昭和35年 沢島忠監督)。あるとき私はこの映画を見て、すっかり虜になってしまった。千代之介、錦之助、賀津雄といった面々の魅力が画面一杯にあふれ返っている。この映画の原作が周五郎なのであった。「あんちゃん」所収の「思い違い物語」がそれである。映画はこの作品のほかに「町奉行日記」所収の「わたくしです物語」、その他さまざまな要素をぶち込んで膨らませたものであるが、原作も思わず笑ってしまう、周五郎作品の中では明るい部類のさわやかな一編であった。もし、周五郎は暗く悲しいから、といって読まない人があったならぜひともこの短編集を読んでみてほしい。